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音楽が展示された「坂本龍一 さん_設置音楽2」展での発見

東京オペラシティICCの「坂本龍一 with 高谷史郎|設置音楽2 IS YOUR TIME」展へ行きました。

自動で鳴る一台のピアノ(東日本大震災で流されたピアノ)
白い光を放つ10台くらいのLEDパネル
取り囲むように設置されているたくさんのスピーカー
暗い広い空間

音や映像などの要素を空間的に配置し,自在に音を設計,配置することを可能にしたインスタレーションという手法は,坂本にとって新しいコンポジションの方法となったと言えるだろう ICC | 坂本龍一 with 高谷史郎|設置音楽2 IS YOUR TIME より 

展示についてこんな説明がされている通り
音が空間のあっちからこっちから自由に出てくる
さらに、複数の奏者と朗読によるライヴ・パフォーマンスも
聴こえる音にはリズム、ビート、メロディをほとんど感じない
でも、そこにいると、少しづつ心地よくなっていき1時間くらいその部屋に。

最後にぐるっと見回ろうと歩いてみる、
あれ?聴こえる音がそれまでとちがう感じが。
ゆっくり歩いているその動きといっしょに聴こえ方が変わる、
それは自分で音の進行をコントロールしているような感覚
止まっていて聞こえるのと同じ音を聴いているのにちがう
たぶん、設置されたスピーカーからそれぞれちがう音が発せられているので
動いていることで耳に入ってくる音が変化してると思われる。
はじめてのリスニング体験

芸術一般を,その表象が時間的継起の形式をとるか,空間的並置の形式をとるかによって,時間芸術と空間芸術に大別する。前者は文学,音楽,演劇を含み,ミューズ的 (詩的) 芸術と一致するのに対し,後者は絵画,彫刻,建築などを含み造形芸術と一致する。空間芸術(くうかんげいじゅつ)とは - コトバンクより

流れる時間で楽しむ時間芸術(音楽…)と
空間の構成を楽しむ空間芸術(絵画、建築…)
この二つが混ざったってこと?なんて考えてみるとわくわくします

空間に拡げて配置された音楽を
例えば、動きながら聴く、スポーツしながら聴く
それは、これまでの走るためのBGMとかじゃなく
聴くために走る、という楽しみ方
そんなリスニング体験はおもしろいかも、という気がしました。
ジャズなんていい感じの聴き方になりそうなんだけどな


「坂本龍一 with 高谷史郎|設置音楽2 IS YOUR TIME」は3月11日(日)まで

開催場所は
東京オペラシティタワー
NTTインターコミュニケーション・センター(略称:ICC)


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