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「黒ネコ好きなので」からジャズを聴いてみるススメ

Jimmy Smith / The Cat(1964)

ジャズオルガン(ジミー・スミス)のアルバムを買いました。
もしも奥さんに「どうして買ったの?」と聞かれたらこういう答えです。
「”黒猫がかわいい”から、というのと、
 むかし、先輩がカッコイイって言ってたから」

我が家には、私の奥さんを大好きな兄弟猫がいて、その奥さんとニャンずのやりとりをそばで楽しく見る毎日を送っています。猫との時間があまりに楽しいので「もっと増やしたらもっと楽しいかな~」なんて夫婦で話すようになり、奥さんからはより具体的な「次は真っ黒猫がいいなー」なんてことも。それを聞いていたら僕も頭の中で黒い猫が増えたおうちをシュミレーションしてみたりするようになり、「黒い猫がいたらいいぞ」という頭に。
 そしたら、ふとこのアルバムを思い出したのです。
 昔、ジャズのライブバーで働いている頃、「これカッコいいんだ!」と先輩がこのThe Catをよくかけていました。でもその当時僕は、音は古く感じ、ネコのジャケットもなんかライトに思え(若いころはヘビーなのが好きだったみたいで)ピンと来ず、自分ではチョイスしない部類にしていました。
そこから約20年経ち、猫と暮らす良さを知り、黒い猫にあこがれるようになった今、Spotifyで Jimmy Smith / The Cat を聴いてみたら「リアル感のない華やかさが斬新でカッコイイ」。その良さから「レコードがほしい」に発展しレコード屋さんへ、新宿にはなかったのですが渋谷で発見。手に持って眺めてみると、黒猫のジャケットデザインはカッコイイ。「買おうかな~」と思いながらひっくり返してみると裏ジャケットにも黒ネコが、こっちはかわいい。(実は、裏ジャケにも黒ネコがいるって初めて知りました。)この裏ジャケが決めてになり購入させていただきました。

Spotifyで Jimmy Smith - The Cat 聴く

むかしは「別に」と思っていたのに、見方が変わることで「いいね」になり購入まで。これからはコンテンツの価値が変わる、と言われてます。ジャズも、音という角度からだけじゃない「いいね」もあり、だと思います(そうなっていくほうがいいと思います)。黒ネコ好きな方が「”The Cat”はマストでしょ」というのもありなのでは。

このThe Catにはちがうバージョン(7インチ版)があったらしく、なんとそちらは黒猫じゃない

トラ柄のラインなし?黒猫じゃない、しかもぬいぐるみ。それでも、右上に”Verve”マークがちゃんとあってクールな感じ、やっぱり、The Cat はツボをおさえてます。

 

The Cat は”黒猫”目線じゃなくても評価されています

実はセールス的にも大成功していました

この"The Cat"を「有名」と敢えて表現するのには理由があります。この作品は、発売当時ビルボードのポップ・チャートで12位にランクインしました。これは大変異例なこと。ジャズのアルバムがポップ・チャートにランクインすること自体が異例だったという意味です。マイルス・デイヴィスやジョン・コルトレーンの英語版ウィキペディアを参照しても、チャートのランクに関する記述はほぼゼロ。つまりジミー・スミスは、並み居るビッグネームよりも「売れて」しまったジャズメンということになります。 「ジャズ、来るべきもの 名盤紹介ブログ」より

ジャズチャートじゃなくてポップチャートというのが当時でもスゴイことだったんですね。(ジャズ全盛期の60年代でもポップチャートにはなかなか入れなかった、というのも意外でした。)

ロックスターなど他ジャンルのアーティストにも、The Cat、ジミー・スミスは評価されています。

日本の有名人にも


こうやって語り継がれている The Cat ですが、やはりネコで語られることが多いようで、Titterで見ると「猫といえば」文脈での紹介が多かったです。今月後半、2月22日(猫の日?)近辺に「猫ジャケといえば」なんてつぶやきをタイムラインで目にすることもあるかも、その時は「アレだ!」と是非思ってください。
紹介する側の人が増える、というのもありなんですけど…、そんなに簡単にはね~







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