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サブアカウントを削除して、自分にX(旧Twitter)は必要ないのかもと考えた話

突然だが、先日、X(旧Twitter)のサブアカウントを半ば衝動的に削除した。


Xって、今の私に必要だろうか?

今回削除したサブアカウントは元々、育児の情報収集及び交流用(某育児系アプリのコミュニティで知り合った方々同士が繋がることが目的だった)に作ったものだ。リアルでの知り合いは1人もいない、非常に限定的なアカウントだった。

しかし、私はこのアカウントでほぼポストすることがなかった。
フルタイム勤務かつ共働きという私の状況は、刻々と変化するXのタイムラインのチェックにはあまりにも不向きだった。加えて、自分の時間を削ってまでポストする必要性も特に感じなかった。
そのため数ヶ月単位で放置され、アカウントはただただXという大海原に野放しにされている状態だった。

先週、子どもの看護で半ば自宅軟禁状態となった私は、昼寝する息子の隣でこのサブアカウントを削除した。“bye”という言葉と共に、作業は呆気ないくらいすぐに終了した。

そして削除して何が起きたかといえば、何も起きなかった。それくらいの存在でしかなかったということだろう。
しかし、かねてから薄々気付いていたことだったのだが、この時はっきりと思ったのだ。

X、なくても困らないのかも、と。

なぜそう思ったのか、あくまで個人的な視点から考察してみた。

理由①自分が変わったから

2011年3月にTwitter(当時の名称)を始めてから、実に13年が経とうとしている。
この間に仕事が変わり、実家を離れ、結婚して子どももできた。
当時営業担当として働いていた私は電車やバスなど日々の移動時間が長く、その間の暇つぶしや情報収集にTwitterは最適だった。
当初は、仕事の愚痴や趣味のことを中心につぶやいていたと記憶している。

しかし転職したことで内勤業務となり、日中にTwitterを見る頻度は激減。タイムラインについていけないことも増えた。
また、出産と育児によって、自分自身の趣味に割けるような、時間や心の余裕がごっそりと失われた。そうなると、これと言ってつぶやきたい事柄もなくなっていく。
そういう意味では、自虐でも何でもなく、私はつまらない人間になったのかもしれない。趣味への関心が無くなった訳ではないのだが、結果的にそうなってしまった。

今のXのタイムラインを眺めていると、以前と変わってしまった自分に気付いて、もうあの頃には戻れないと思ってしまうのは確かだ。無い物ねだりなのかもしれない。

理由②悪口や攻撃的なポストが多すぎるから

ここ数年、特に感じることがこれ。
意見対立や炎上騒ぎは日常茶飯事だし、SNSでの中傷が原因と思われる悲しい事件も後を絶たない。
この場で多くは語らないが、匿名だから何を言っても許される訳がないのだ。
見ていて良い気持ちにならないので、自然とログイン頻度も下がっていった。

理由③「バズった」投稿が見たい訳ではないから

ここ数年で搭載されたアルゴリズム機能によって、私のタイムラインには、バズったと思しき投稿や興味があると判断された内容の投稿が表示されるようになった。
しかも、それが数年前Twitter時代に見たようなもののパクりと思しき内容だったりすることもある。

果たして、私はそれらが見たくてXを開いているのだろうか。それは違う、とすぐに思い至る。

実際、私の今のX閲覧目的は専ら、英国菓子をはじめとするスイーツ専門店の動向や洋楽アーティストの来日情報だったりする。
知人友人の近況を知ろうにも、フェードアウトしている人が多く、Xの投稿の有無だけでは何とも言えない。かく言う自分も最近はほぼポストしていないので、心境は理解できる。いっそアカウントごと消してしまおうか、と思ったことも一度ではない。

それでもまだ完全に切り捨てられない私

しかし、ここまで色々と理屈を並べておきながら、メインアカウントまですっぱり削除、というところまで踏み切れないのが今の私だ。
情報のスピード感においてXがまだまだ強いのは言うまでもないが、それ以上に、X上でなければ出会えなかった方々との繋がりが、私にはあるからだ。
実際、Twitter時代に共通の趣味から意気投合し、音楽フェスやライブ、食事等をご一緒した方も複数人いる。
今でこそ(主に私自身の生活の変化により)年単位で会えていない方も多いが、そのような出会いの数々を考えると、ドライに一律に切り捨てて良いのか、躊躇してしまうのだ。

イーロン・マスク氏がかねてから公言しているとおり、Xが完全に有料化されるタイミング、ここが私にとって恐らく最後の辞めどきなのかもしれない。
その時は、先日削除したサブアカウントみたく突然消えるのではなく、ちゃんと挨拶をしてからアカウントを消すつもりだ。
それまではごくたまに、自分のアカウントの定期点検がてらXを覗きに行こうと思っている。

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