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女々しい優しさ

女々しい優しさってなんだと思いますか?

女々しいを単純に女性らしいという意味で捉えるなら、女々しい優しさというのは女性らしい配慮や広い意味では母性などを指してるとも考えられます。

あえて女々しいという言葉の通常の意味、ネガティブな細かさ、ねちっこさや、涙脆さ、感情の昂り、男性に対する男性性からの逸脱の批判を汲んだ意味として捉えるのであれば、女々しい優しさとはなんなのでしょうか。

女々しいという言葉の後に、基本的にポジティブな意味でしか使われない優しさを持ってくるのはどういう違和感をもたらしますか?

私が女々しい優しさと発した時におそらく意図したのは、通常ネガティブで格好悪いとされる女々しさがあるからこそ発揮できる優しさ、言い換えるなら男性による女性らしい配慮について言及したくなったからです。

女々しいとは不思議な言葉で、基本的に男性にしか使用しません。

男性が決断に悩んでいる時、男性が悩み事を打ち明ける時、男性が悲しさや寂しさなどの感情を露わにした時。

または自分の憐れな境遇に対して共感を求めた時など。

女性性に含まれる、弱さ、感受性の高さ、共感力、儚さ、細やかな気配り、感情労働、感情表現の自由などを男性が発揮した時に向けられる言葉です。

そうした弱い心を持ち、それを表現する男性だからこそ差し伸べられる優しさというのが、女々しい優しさなのではないかと思います。

なので、基本的に女々しい優しさは数多ある優しさの殆どのように、良いものであるとわたしは思います。

また、弱い自分や格好悪い自分を見せられる強さがあって初めて、女々しい優しさは発動するのかと思います。

勿論その配慮の細やかさ故のめんどくささはあると思うのですが、本当にその優しさを欲している人からしたら、めんどくさくはないのです。

女々しい優しさをめんどくさいと感じるのは、その優しさに救われた気持ちよりも、そんなことまで気遣って脳みそのメモリの無駄遣いをしているんじゃないかと感じるような、その状況下で優しさを必要としていない人の意見です。

女々しい優しさをわざわざ女々しいなどと形容する必要は、日常生活ではないと思います。

ただ、女々しいと貶されるかもしれないリスクを取ったことに敬意を評したくて、また、特定の優しさの種類が女性のものであると部類されている現象に焦点を起きたくて、ただの優しさにあえて女々しいと加えています。

女々しい優しさって具体的にはどんな言動だと思いますか?

女々しい優しさに直面したとき、貴方はどう受け取ると思いますか?

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