2024-02-05


2年ほど前、大好きな漫画『A子さんの恋人』の聖地巡礼をしたことがある。一人旅で。そのうちのひとつの付近にあったギャラリーに立ち寄り、現役東京藝術大学生の個展をみた。思いつきだった。すごくよかった。自分より若くて才能ある人の全てを垣間見ることができた気がした。ご本人が在廊されていて、帰り際にグッズのライターを購入した。もったいなくて喫煙の際には使えず、大事にしまってある。その後も忘れられずに、ひっそりとインスタグラムで覗き見していた。今年は卒展をしたらしい。勝手だけれど感慨深くなり、厚かましくもダイレクトメッセージを送った。送ってしまったに近いか。個展に立ち寄ったこと。作品の感想。ライターのこと。なんとなく伝えてみたかった。きっと覚えていないだろう。
が。
風呂上がりに返信があった。学外での初の展示で緊張と不安の中、物販までしたことが嬉しくて鮮明に覚えている。ライターをいまだに持っていることを幸せに思う。もっと頑張るから絶対また観にきてほしい、と。
わたしにしては随分踏み込んだことをしたけれど、間違いではなかった。嬉しい。絶対観に行こう。今度はちゃんと、感想を伝えますと返信した。

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