梶浦正典(ビジネス心理コンサルティング株式会社)

慶應義塾大学法学部卒。中学より10年間体育会ラグビー部に在籍。 旧三井信託銀行にて個人…

梶浦正典(ビジネス心理コンサルティング株式会社)

慶應義塾大学法学部卒。中学より10年間体育会ラグビー部に在籍。 旧三井信託銀行にて個人・法人営業、企画、人財育成を担当。 労働組合において副委員長2年、委員長2年を歴任。 その後「働く人の心に夢と誇りとやりがいを取り戻す」ために銀行を退職。 現在は研修・講演活動を展開。

最近の記事

■パワハラ問題はそんなに簡単じゃない 〜パワハラを巡る不都合な真実〜

駅伝、サッカー等々。 年始はスポーツも盛り上がりますね! 表舞台の華やかさの裏側にあるパワハラ問題。 昨年はJリーグでも2チームの監督がパワハラで処罰されるという事態がありました。 でもこれは氷山の一角で、育成年代におけるパワハラは目に余るものがあります。 試合中ずっと誹謗中傷罵声の嵐、というようなチームと対戦したこともあります。 いい加減、こういう人たちのことを「熱血指導者!」と持ち上げるのはやめてほしいものです。 さて、これらのパワハラ問題。 もちろん大半の方が 「それ

    • ■旧きものの全てが悪しきものではない!

      新しく買った機器がうまくいきません。。。 最新鋭の(はずの)ノートPCは、WINDOWSの更新ができなくなり、起動にながーーーい時間がかかるようになり、最終手段のはずの初期化もできなくなりました。 7年前に買ったノートPCが復活して頑張っています。 最新鋭の(はずの)ヘッドセットも、マイクが聞き取りづらいらしく、以前に買ったやっすいやつのほうがはるかに良い感じです。 さて、人間関係やコミュニケーションやリーダーシップ等も新しい取り組みが毎年のようにあらわれてもてはやされ

      • ■エセカウンセラー、エセコーチ

        5年前くらいのお話。 30代の女性からこんなお話を聴かせていただきました。 丸一年付き合っていた彼氏がいたのですが、煮え切らない態度に業を煮やして、思い切って聞いてみたそうです。 「将来のこと、結婚のこと、どう考えてるの?」 すると、彼の答えは 「ああ、〇〇ちゃんは『早く結婚したい』という気持ちがあるんだね」 思い切りひっぱたいて、すぐに別れたそうです(笑) (ちなみにその一年後、彼女は別の男性と結婚されました) 彼女曰く、その彼氏は仕事とは別に心理学やカウンセリングの勉

        • ■3.11を忘れない

          「辛いことがあった時はみんな優しくしてくれる。でも、時が経つにつれ、みんなは忘れていく。だけど本当に辛いことは自分の中からは無くなりはしない。そのギャップが辛いんです。」 これは、信頼していたパートナーに裏切られ自殺未遂までした男性から聞かせていただいた言葉です。 忘れられていく。 自分だけ取り残されてしまう。 「もう忘れたほうがいいよ。前を向こうよ。気にするなよ。頑張れよ」 悪意ではなく良心からの励ましの言葉が、精神的な孤独感を更に深いものにしてしまう。 人は前に進ま

        ■パワハラ問題はそんなに簡単じゃない 〜パワハラを巡る不都合な真実〜

          ~子育て中の親たちへ~ 育児に誇りを!

          歯磨きをしない。 さっさと着替えない。 勉強しない。 脱いだ服は片づけない。 家事は手伝わない。 ゲームばかり。スマホばかり。 何を言っても「はぁ?」と小バカにしたように返してくる。 注意してもいつも「わかってるよ!うるさいなあ」。でも、やらない。 ・・・他にもたくさん・・・ 毎日毎日お疲れ様です。 子供たちからワガママ放題言われ、自分勝手なふるまいをされてもなお! 子供の為に洗濯をし、 掃除をし、 食事をつくり、 毎朝子供に「早く起きなさい!」「ご飯食べなさい!」「歯

          ~子育て中の親たちへ~ 育児に誇りを!

          ■「自由にやっていいよ!」がマネジメントとして無責任な理由

          自由になりたくないかい! 自由っていったいなんだい! 抑圧されない自由を求める言葉はココロに響くのですが、実は ・常識 ・固定観念 ・基準 といったものは心穏やかに日常生活を営むためには必要不可欠なものだと最近は思うのです。 なぜって? 「悩み」というやつは複数以上の選択肢がある場合にのみ、発生するものだからです。 銀行にいた時に一般職の制服を廃止する、ということがありました。 もちろん経費削減が背景にあったことは確かなのですが 「ダイバーシティの推進」 を旗印に、制服に囚

          ■「自由にやっていいよ!」がマネジメントとして無責任な理由

          ■「傾聴」という単語がもたらす罠

          「女性は聞くだけでいいんでしょ?」 そんなわけないでしょ!!!!!!!!!! 聞いてほしい時もある。 共感してほしい時もある。 解決してほしい時もある。 アドバイスが欲しい時もある。 叱ってほしい時もある。 だいたい 「聞くだけでいいんでしょ?」 みたいなマインドで接する人に対しては 「なんか聞き流されている」 という感情しかわいてきません。 時と。場合と。相手との関係性と。 様々な要因で揺れ動き、話をしている最中でも変わることがあるのが人間の心理です。 それを上っ面

          ■「同調」と「共感」の違い

          「聞いてください!私、あの上司にこんなこと言われて、あんなこと言われて、酷いと思いません!?」 「それは酷いなあ!最低だね、その上司。訴えても良いレベルじゃない?」 労働組合にいた時、オルグや懇親会の中で散々聞いた会話です。 こうした「同調」は一見すると高い連帯意識をもたらし関係性を良くするかのように思われます。 しかし、そこには重要な問題が隠されているのです。 それは 【話をしてくれた人が、全て真実を伝えているとは限らない】 ということなのです。 もちろん話をしている人

          ■無意識の強制~真の人間関係とは弱さを見せても怖さのない関係~

          ずいぶん前になりますが、子供の小学校の友達のお父さんで、とっても野球好きの方がいらっしゃいました。 その影響を受けてなのかお子さんも熱心な野球ファンで、一生懸命に少年野球のチームで頑張っていたのです。 ただ、なかなか才能は発揮できずにずっと補欠。公式戦にはまったく出れない状態だったようです。 「まあ、息子が好きでやっていることなので」 実際にそのお子さんも本当に野球が好きみたいでした。 ある日、小学校の友達同士で公園でサッカーをして遊んでいるときがありました。 そのお子さんも

          ■無意識の強制~真の人間関係とは弱さを見せても怖さのない関係~

          ■ハラスメントを受けやすい人

          世の中には「パワハラを受けやすい≒いじめられやすい」という方が存在します。自己肯定感が低く自尊感情が持てない人にその傾向が強いようです。 もちろん「パワハラをする側」が悪いことには変わりはないのですが、上司からすると「善かれ」と思い指導育成の一環としてやっていることが少なくありません。 正義のつもりの上司を変えることは難しい。ですので「パワハラを回避する能力」という防衛手段を講じておく必要もあるのです。 ではどうすればパワハラを回避できるのか。これは非常にシンプルなことなの

          ■「あだ名禁止」と人間関係の「適切」な距離感

          人間関係における「適切」な距離感というのは本当に大切だなあ、と感じます。 近づきすぎて依存関係になるもの良くないし、遠すぎて無関心になるのも良くない。 そしてその「近い・遠い」というのは、相手の性格や状況によっても変わってくるし、その相手との関係性によっても違ってくるし、時と場合によっても異なります。 「適切」な距離感の画一的なマニュアルなんか存在しないし、これは傷つきながら手探りで見つけていくしかないものだと思います。 さて「あだ名禁止」。 子供は残酷です。 人間関係に関す

          ■「あだ名禁止」と人間関係の「適切」な距離感

          ■ニューノーマル時代の若手育成術 ~オンライン新人研修で「絶対に」失敗しないための3つのポイント〜

          無料のオンラインセミナー開催決定! ■ニューノーマル時代の若手育成術 ~オンライン新人研修で「絶対に」失敗しないための3つのポイント〜 ビジネス心理コンサルティング株式会社代表取締役の林恭弘と、人材組織開発コンサルタントの内村広樹の二人がメインスピーカーで話します。 楽しみでしかない!! ※私は今回は司会進行だけなので一人の観客として思う存分楽しませていただきます(笑) https://www.kokuchpro.com/event/b675a27d3bc90a22b569

          ■ニューノーマル時代の若手育成術 ~オンライン新人研修で「絶対に」失敗しないための3つのポイント〜

          ■「質問」と「尋問」の差とは!?

          ずっとマスクをしているのであまり気が付かなかったのですが、すっかり暖かくなって自分が花粉症であることを思い出しました。。。 さて、今日は少し「子育て」のお話。 最近はスマホでもきれいな動画が簡単に撮れるということで、多くの親御さんが子供の動画を撮っていることと思います。 動画を楽しむだけならば問題ないのですが、スポーツとか発表会とか、そこに「競争」の概念が入り込むと途端に危険なツールとなってしまいます。 私もそうだったのですが、どうしても親からすると 「できていないところ」

          ■「孤独感」も相対評価

          クリスマスイブですね。 我が家は、娘は就職して北海道ですし、息子は今日から「U18クラブユース選手権」の全国大会で遠征ですし。 ふつーにWebミーティングを数回実施して、ふつーの一日で終わりそうです。 大変不謹慎なのですが、社会心理学等を勉強しながら今の世の中の混乱喧噪を見ていると、「なるほどなあ」と感じることが多々あります。 ※もちろん「そんなことあらへんやろ!」ということも学説の中にはありますが。 例えば、GoToトラベル。 経済的な観点「だけ」から言えば非常に優秀な施策

          ■5Gのスマホと営業力!

          ゴーストタッチが酷くて使い物になってしまったスマホを買い替えようと、色々調べてみました。 「最低限の機能しか使わないから4Gの安いやつでいいや」 と思っていたのですが、5Gでテザリングを有効に活用すれば、ライブ配信がより安定してできるのではないか?と思いつき、更に検討中です。 さて、一通り性能を調べ終わって、実際に持った時の感触等を確かめようと家電量販店へ。 うーん。 スマホ売り場にいる店員さんが明らかに多すぎる。 近づいていくと、店員さんの視線が突き刺さる。 明らかに狩

          ■悲しい営業の現実。。。最幸の営業になるためには!

          引越しました! 三田二郎本店の近くから、目黒二郎の近くへ。。。 それでも本店への愛は変わりません。 さて、住所変更等の手続きでとある銀行に訪問した際、奥から電話セールスの声が聞こえてきました。 「運用商品の利益が出ています」 「もうこれ以上あがらないと思いますので、いったん利益確定されてはいかがですか?」 「他にも良い商品がございますので」 悲しくなりました。 まだ、こんなことをやらざるを得ないのですね。 現場を良く知る人間として、全てを金融庁のマニュアルどおりにやる

          ■悲しい営業の現実。。。最幸の営業になるためには!