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◤岩手県花巻市◢ 銀河にいちばん近い街に住みたい。[#5]

わたしが一番好きな作家、宮沢賢治。
一番最初に読んだ作品は、小学校の図書室で借りた『注文の多い料理店』だ。

先の読めないワクワクやドキドキ。注文の本当の意味が分かった時の納得感。スリル。
小学校中学年(だったと思う)の私は、その世界にすぐに引き込まれた。

そのあとも、『銀河鉄道の夜』『セロ弾きのゴーシュ』『クラムボンは笑ったよ』『シグナルとシグナレス』などなど。
独特の世界観。
その世界に行ったことがなくても目を閉じれば瞼の裏に景色が浮かぶ、言葉の選び方と表現。
「世界をそんな風に見てみたい」と思わせてくれる作品が多くある。

そんな賢治好きなわたしが行きたかった場所の一つが、岩手県花巻市。
宮沢賢治のふるさとだ。

地元(関西)から新幹線で約6時間。
新花巻駅を降りて眼前に広がる風景に、すぐに引き込まれた。
と同時に、衝動的に「ここに住みたい」と思った。(のちの移住計画は無期延期?になっている)
賢治が好きだから、ではなく、自然に圧倒されたからだ。
遠く地平線まで広がる青い空。水色から群青色へとだんだん濃くなるその青さは、銀河を彷彿とさせた。
視線を落とすと、田んぼや山や森。
自然が創り出す色は無限大だ。

宮沢賢治記念館、宮沢賢治童話村。
どこか気持ちが穏やかになる。童心に帰れるような場所。

2回目は生憎の曇天
2回目はあいにくの曇天
新花巻駅前にあるモニュメント
セロ弾きのゴーシュのモニュメント。近づくと『トロイメライ』が流れる
宮沢賢治記念館までの道のりは銀河へ続く道
よだかの星
山猫軒。お土産屋さん
宮沢賢治童話村
星座を見下ろす

花巻市は温泉も有名。
1回目も2回目もお世話になった旅館が、佳松園。

1回目は口コミを見て、2回目はリピート。
景色もホスピタリティもとても満足できるものだったが、わたしが一番惚れ込んだのはお食事。朝食に提供されるごはん、お米だ。
炊き立ての香り。少しやわらかめの炊き加減、甘味。
それまで、お米を食べる時はおかずやお漬物が必須というぐらい、お米そのものを好きになったことがなかったわたしには、とても衝撃的だった。
噛めば噛むほど、口の中に甘味が広がる。ごはんだけで1膳食べてしまえる。
朝食はあまり食べない方だけれど、この旅館に泊まる時は必ずごはんはおかわりをする。なんなら、もっと食べたいぐらい。

花巻の魅力は他にもたくさんある。そして、泊まった釜石市と遠野市も素敵な町。
これらを語ると膨大な量になりそうなので、またいつか。
言葉よりも気持ちが先行しすぎて、打つスピードが追い付かない。


この記事を書いていて、表現ってやっぱり難しいし、奥深いと思った。
そして自分の語彙力の足りなさ…。
心にはあるのに、それに適した言葉が見つからない。
表現力も語彙力も特訓。継続していこう。

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