2023年度末 テレビのお別れ【世界!ふしぎ発見・サンデーモーニング・笑点】

2023.03.30-03.31にかけて、
世界!ふしぎ発見の最終回、サンデーモーニングの関口宏勇退、笑点の林家木久扇卒業か相次ぎました。

メモ的に、その感想を残しておきます。

・世界!ふしぎ発見
本編は非常に見応えがあり、38年の積み重ねと、世界や歴史へのリスペクトが感じられ非常に良い番組だったなと感じました。

それだけに末期のテコ入れは必要だったのか…?と残念ですが、
毎週見ていた熱心なファンでもない人間の思い、
よく言われる「終わるときだけ惜しみやがって!普段から見ろよ!」というやつでしょう。

草野さん、黒柳さんの真摯な態度がこの番組の各所へのリスペクトあふれる出来につながっていた気がします。

過去映像で板東さんが存分に写っていたのも、
アンタッチャブル化しないぞという板東さんへのリスペクトだったのかもしれません。

番組MC、レギュラーの高齢化も激しく、
また板東さんの離脱からも久しく、
簡単に世界の映像が見られるようになった昨今ではリニューアルを含めてもこの辺りが限界だったのかもしれません。
草野さん、黒柳さん、そして視聴者の思いをじっくりも拾い上げる構成で大団円でした。

後番組のニュースキャスターでも愛ある後受けがされており、長寿番組の最終回のあとは、生番組が引き取ってくれるとベストだなぁと感じました。

・サンデーモーニング
最終盤の風を読むエンディングからの視聴。
こちらも36年半の長寿番組。
初回から時代を追って振り返っていくVTRが流れます。
時代時代の大ニュースと、その頃の出演者を取り上げた映像でしたが、
名物出演者の多くが亡くなっていることも悲しくなります。
この番組、平均視聴年齢いくつなんだ。

最後に1分程度?
勇退となる関口さんからコメントの時間がありましたが、
「来週から私は消えます。…」といった寂しさの残るコメント。
既に時代の遺物であるとの意識があるのでしょうか、やや自虐的な言葉でした。

それでも、
後を引き継ぐ膳場貴子さんからのアシストがあり、
「この番組は日曜の午前の番組だということは意識していた」と伝えていたところには、何か矜持のようなものを感じられました。

しかし、卒業の挨拶は10秒程度残り、グダグダの危機。
このあたりのタイムコントロールも全盛期はバッチリだったことでしょうから、卒業もやむなしの衰えがあらわれたのでしょうか…。
去りゆく老人の哀しみをまたしても感じました。

最後の最後は画面外から「あっぱれでした!!」の声が飛び、照れくさそうに手を上げて終了。
声を上げたのは、スポーツコーナー出演の上原さんだったようです。
これは本当にスーパーファインプレーだったと思います。

この番組も後続のサンジャポは生放送。
ジャンクション告知で爆笑問題を中心に関口さんにやかましいエールを送り、太田がひとボケ、田中がツッコミも微笑ましく心地よかったです。

・シューイチ
流れでシューイチへチャンネル変更。
退社する上重アナを送るVTRで、体格ブラザーズ(ロバート秋山、アルピー平子)がマジのゴスペル隊を率いてアドリブで上重さよならソングを歌い上げる異常な映像で笑いました。
関口さよなら映像の後だったので余計に…。

番組終盤には、産休の徳島アナと並んで、
2人を送り出す時間。
ミュージカル「アニー」からアニーの服装をした2人の子どもが
♪トゥーモロートゥモローアイラビャートゥモロー♪
を後ろで歌い上げる中お別れの挨拶をする徳島・上重アナ。
意味不明な演出でこれも笑いました。

その後、余った時間がそれなりにあったようですが、
しっかり残るメンバーにも話を振りつつ、
きれいに長尺を喋って時間ぴったりで番組を終わらせたヒデちゃんが凄すぎました。
腕前。
言うまでもなく番組全体の軽妙で明るい雰囲気の要ですし、ずっと元気でいてほしい、ヒデちゃん。

・笑点
こちらは木久扇師匠卒業回。
番組始まる前に母(50代)と話をしていると、
「最近はちゃんと見ていないのでここ数年の新メンバーはあんまりわからない、
木久扇さんがいなくなるなら初期からいた人はいなくなるのかな」
と言っており、
好楽・小遊三レベルの長期レギュラーでも
“追加メンバー”認識になる笑点の歴史の長さにビビりました。

本編は木久扇さんを見送る問題で構成されたやわらかいムード。
斜に構えつつ決めるところ決めて、毒も吐けて家族ネタも行ける一之輔さんの参入はでかいなと改めて感じました。
勢いのある元気なネタができる宮治さんもナイスチョイスだと思います。
後輩がどんどん増え、大先輩が抜けたり動きが鈍くなる中、たい平さんの若頭感も心強いですね。

番組全体の大オチは、
みんなの座布団をもらった木久扇さんが、
貰いすぎてその姿が見えなくなってしまう、というもの。
座布団の上に乗らずに、座布団後ろに椅子を置きそれに座っている最近の木久扇スタイルだからこそ出来たオチで、良かったです。

番組中に木久扇さんが
「次番組のバンキシャに出て、卒業撤回しまーす」というコメントをしていました。
(本当に何食わぬ顔してバンキシャ出てきたらめちゃめちゃおもしろいな…)と思って見ていたら、バンキシャの予告に出てきてなんなら一番笑いました。

改めて、長寿番組の後受けは生放送が良いし、
このへんのフットワークの軽いバンキシャ・木久扇さん両方いいなと感じました。

木久扇さんも、いつまでもお元気で…。

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