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【観た/2022年39 本目】映画「前科者」観ました。

【感想】
更生とはなにか。
社会的制裁はどこまで必要なのかを鋭く問う傑作。

まずストーリー。
淡々としていて、重苦しい展開、しかもそこそこ長い(133分)のに、グイグイ引き込まれる、まさに骨太な脚本。
なかなか馴染みのない保護司という、100%ボランティアの存在を通して社会の影を描き出す手腕の確かさが光ります。

そして演出、演技。
森田剛さんの喜怒哀楽の起伏を絶妙に押さえた演技。
可愛さを「消した」有村架純さんの佇まい。
相変わらず光る、若葉竜也さんの狂気。
もはやコメディアンとはいえない、マキタスポーツさんの人間臭ささ。
いずれも持ち味を十二分に発揮する、過剰さを抑えた画作り。
ストーリーの主軸がブレない、クッキリ感の強い演出だったと感じます。

ちょっとマイナスに感じたのは
・磯村さんと有村さんの微妙なロマンスシーン。他に方法があったように思います。
・ラストに近づくにつれ、やや予定調和的、、。

なところでしょうか。

いずれにしても、名女優の趣さえある有村さんのもしかするとベスト。
一見の価値有りとします。

【価点・つけるとしたら】
☆4.2です。


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