各地でおきた平和的なデモ

 1989年11月15日はブラジルでは、国民が帝政から共和制への移行をいわば強要されたクーデターが起きた日。
休日ともあって、今年の1月8日に首都ブラジリアでおきた連邦政府機関占拠「事件」後、保守層により控えられていたデモが同国各地で展開された。
ある程度の規模となったと報道されているだけでも、ポルト アレグレ市内、サンパウロ市、リオ デジャネイロ市、ベロリゾンチ市、サルバドール市での開催が確認された。
下記リンクはサンパウロ市でのそれに関する報道。

南米最大規模の都市、サンパウロ市の目貫通りであるパウリスタ通りが国旗の色である、緑と黄色の装いで主に参加した保守層で埋め尽くされた。

デモ運営者らと参加によるとデモ開催にあたっての要求項目は主に以下。
*今年の1月8日に首都ブラジリアでおきた連邦政府機関占拠「事件」で起訴され、一部がすでに12-17年以上の禁固刑が確定するに至っている
1000名以上の同国民の恩赦
*今年の元日より要職に就いているブラジルの大統領の法的な段取りを踏んだ上での辞任
*同国選挙の際に使用されている旧式の票集計機モデルの投票用紙印字付き新機種への変更。(現在の集計機は第一世代の旧式で、世界でブラジル以外にはバングラデシュとブータンでしか使用されていない)
*表現の自由
*ブラジル最高裁の長官らの入れ替え

リンクには記載されていないが、SNS上で出回った写真としては、
来年より、生後半年から5歳児に至るまでのコ*RO*ナ WA*KU 義務化に反対するバナーを掲げている参加者も見受けられた。
ブラジルは、司法省と犯罪組織の癒着疑惑、政府がハマスをテロ組織として認知しないなどの理由からも、急進左派層と保守層のイデオロギー面での衝突が日に日に助長されている状況下にある。
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