ブラジルの今

ブラジルとそれをとりまく関連情報。備忘録でもあります。

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最近の記事

ウエストミンスター宣言

 ブラジルで昨日から、動画共有プラットフォームであり、カナダに本社を置くRUMBLE/ランブルが閲覧できなくなった。決定は、ランブル社自体から「発した」。  事の始まりは、ブラジル最高裁が 北米に亡命を余儀なくされた同国ジャーナリスト アラン ドス サントス氏のニュース情報/評論番組、Terça Livre/テルサ リブレの番組放送をプラットフォーム上で阻止しようと同社に要請したものの、表現の自由の権利の観点から、それ自体に応えることをしないとする一方で、サービス全体をブラジ

    • 大歓迎

      今日、アルゼンチンの首都ブエノス アイレスでハビエル ミレイ新大統領の就任式が行われた。それに出席すべく、妻同伴で同国入りしたブラジルの前ボウソナロ大統領が隣国でも大歓迎された。 未だにブラジルでも、行く先々で保守層には常に多いに歓迎されている様子独立系メディアや個人レベルでは日常的にブラジルでは映像が出回っている。 ブラジルの現大統領のみならず、副大統領もミレイ大統領の就任式には出席せず、外務大臣のみのそれとなった。 ボウソナロ前大統領は、ウルグアイやチリの大統領、更にウク

      • 地盤沈下

        ブラジル北東部アラゴアス州都マセイオ市総面積の20%が地盤沈下の被害にあい、2018年以降、6万人以上の居住者が住居を後にせざるを得ない状況に追い込まれている。 同国の鉱物資源並びにエネルギー省管轄部門である地理研究院によると、 サンパウロに本社を置く石油化学事業を営むブラスケンS.A社による長年にわたる岩塩掘削が原因とされている。 2018年3月3日にマグニチュード2,4の地震が発生し、当時ピニェイロス、ムタンジェ、ベベドウロ、ボン パルト、ファロルなどの地区における 1万

        • パウリスタ通りにて

          昨日、11月26日にブラジルのサンパウロ州都のサンパウロ市の目抜き通りであるパウリスタ通りにて、現在同国の野党に匹敵する保守側の国会議員らの動員により、国民参加型の大規模デモが開催され、100万人以上が、平日はサンパウロを象徴するビジネス街の中心部をブラジルの国旗の色である黄色と緑の装いで埋め尽くした。 一部が黒に喪していたのは、このデモが開催されることとなった理由に通じている。 先週空け早々に、今年の1月8日に起きた首都ブラジリアで起きた政府機関占拠事件の容疑者の一人として

        ウエストミンスター宣言

          各地でおきた平和的なデモ

           1989年11月15日はブラジルでは、国民が帝政から共和制への移行をいわば強要されたクーデターが起きた日。 休日ともあって、今年の1月8日に首都ブラジリアでおきた連邦政府機関占拠「事件」後、保守層により控えられていたデモが同国各地で展開された。 ある程度の規模となったと報道されているだけでも、ポルト アレグレ市内、サンパウロ市、リオ デジャネイロ市、ベロリゾンチ市、サルバドール市での開催が確認された。 下記リンクはサンパウロ市でのそれに関する報道。 南米最大規模の都市、サ

          各地でおきた平和的なデモ

          「しかし」、という逆説接続語がネック

            11月15日のブラジル共和国記念日を前に、 ブラジル北東部バイア州のバイア地理歴史財団/Instituto Geográfico e Histórico da Bahia(IGHB)が,「ブラジル共和国の過去と現在、そして同国におけるグレートリセット」というタイトルのオンラインディベートを企画し、2023年11月9日に開催となった。 リカルド ノゲイラ弁護士の司会のもと、参加者は同国前ボウソナロ大統領政権下で外務大臣を務めたエルネスト アラウジョ氏、同財団の図書

          「しかし」、という逆説接続語がネック

          サンパウロ大停電

          先週の金曜日、ブラジルのサンパウロ都市部並びにその周辺地域一部で大停電が発生。 現地時間火曜日17時過ぎの段階で、未だに復旧作業が一部では完了せず、市民が困窮している。停電は、豪雨による倒木などによるとされている。 一部ではタイヤを燃やすなどの市民によるデモも起きており、警官一名が脚に銃弾を浴びる被害もでている。 以下参照の同国デジタル雑誌 Revista Oeste の報道によると、火曜日17時半過ぎの段階で、サンパウロ都心部だけでも依然、1万1千件が停電中。 サンパウロ送

          サンパウロ大停電

          1月8日事件 「容*疑者」家族会代表の証言

           先週金曜日、7月13日に、ブラジル国会において、今年の1月8日に首都ブラジリアでおきた連邦政府機関占拠事件に関する特別公聴会が保守議員らの主催で開催され、容疑者家族会代表者らが招待され、証言を行った。 占拠事件翌日に、逮捕状も無しで逮捕された総人数は1500名に及び、現段階では総計2000名以上が逮捕された計算となる。(2月中旬に大統領府前で写真と撮っていただけで逮捕、収監され続けている男性もいる。2月に!) 概ねは仮釈放され、現在GPS装置装着を条件に、自宅待機となり、多

          1月8日事件 「容*疑者」家族会代表の証言

          ブラジル国連邦政府機関占拠1.8事件容*疑者からの獄*中書簡

           イタリア在住のブラジル人ジャーナリストであるカリナ ミシェリンが、 自身のSNSで昨日、ブラジルの首都で今年の1月8日に起きた連邦政府機関占拠事件の翌日以降逮捕された2000名の内、未だに裁判を経ることなく収監し続けられている211名の一人から送られてきた書簡を公開した。 4頁に渡るその和訳を以下に掲載する。 「(1/4頁) ブラジル国会議員の皆さまへの直訴 ブラジル首都ブラジリア/サン セバスチャン司法区/パプーダ刑務所/CDP2 G棟より これは、ブラジル国会上下

          ブラジル国連邦政府機関占拠1.8事件容*疑者からの獄*中書簡

          日系ブラジル人の不法収監

          平日のブラジル時間夕方17時45分から毎日ネット配信されている保守系ニュース番組 Oeste Sem Filtro において昨日、同国首都ブラジリアで今年1月8日に起きた連邦政府機関占拠事件の翌日に逮捕された1000名以上の内、未だに拘留され続けている200数名の一部の弁護を務める弁護士のインタビューが放送された。 ボウソナロ前大統領が昨年の大統領選において再当選「しなかった」事を受けて、ブラジル全国各地で同年10月以降支持者による平和的デモが実際に起きてはいたものの、12月

          日系ブラジル人の不法収監

          アマゾンの統治者

          https://revistaoeste.com/politica/aldo-rebelo-diz-na-cpi-que-ongs-governam-amazonia-com-a-conivencia-do-estado/ 上記URLブラジル保守系デジタル雑誌 Revista Oesteより。 「今朝、7月11日に、2015、16年にブラジルの防衛大臣を務めた アルド ハベロ氏が、現在同国国会にて会期中のアマゾン関連のNGOに関する特別調査委員会にて、ブラジル国内で活動す

          アマゾンの統治者

          1月8日ブラジル連邦政府機関占拠事件、容疑者家族会のその後

          https://revistaoeste.com/politica/8-de-janeiro-advogados-e-familiares-denunciam-violacoes-de-direitos/ 以下は上記URL沙訳 「ブラジル首都ブラジリアで今年1月8日におきた連邦政府占拠事件に関わったとされ、最高裁の一存により逮捕されたブラジル人の総数は現時点で2000名以上にものぼり、(当日はいっきに1200名以上)今もなお、253名が起訴もされないまま刑務所に収容された

          1月8日ブラジル連邦政府機関占拠事件、容疑者家族会のその後

          大統領辞任請求 

          https://revistaoeste.com/no-ponto/oposicao-protocola-pedido-de-impeachment-de-lula-por-falas-no-foro-de-sao-paulo/ 以下は上記URL沙訳。  本日、ブラジルの野党陣営の国会議員数名がダシルバ大統領の辞任を 請求した。署名した議員は現段階で140名にのぼる。 理由は先週末にブラジリアで開催された第26回サンパウロ フォーラム 大会における同大統領の発言。 辞任請

          大統領辞任請求 

          半年以上収監され続けているブラジルのインディオ

          糖尿病を患っているブラジルのインディオが昨年の12月下旬以来、起訴もされずに、同国最高裁のデモラエス長官の一存をもって、逮捕後拘束されて続けている。逮捕当時より20キロ体重も減り、視力もかすむ一方。逮捕の理由は、「反民主的活動」を率いた事、とされている。釈放はもとより、迷夢所内での糖尿病患者用の食事提供の弁護団の度重なる懇願にさえ、未だ連邦検察局も最高裁も一切応じていない。(起訴されていないにも関わらず、拘置所でなく、重罪人と共に刑務所に収監されている) シャバンテ族長のイン

          半年以上収監され続けているブラジルのインディオ

          サンパウロ フォーラム第26回大会の舞台裏

          ブラジルの保守系デジタル誌 Revista Oesteより。 「6月29日(木)にブラジルの首都、ブラジリアにてサンパウロ フォーラム第26大会のオープニングが催された。主要議題である「ラテン アメリカとカリブ地域の主権進展のための地域統合」について意見を交わすべく、急進左派の各国代表者230名が集結している。 大会会場はブラジリアのサンマルコ ホテル。https://sanmarco.com.br/site/ グッズショップや外国人活動家の存在も見受けられた。店頭にはチェ

          サンパウロ フォーラム第26回大会の舞台裏

          「民主主義は相対的概念」

          昨日ブラジルのSNSで出回ったダシルバ氏の、同国でのインタ内容。 報道元はブラジル南部のリオ グランデ ド スル州のラジオ ガウシャ。 以下沙訳は上記URLの説明内容。 ベネズエラに民主主義があると思うかと聞かれ、 そこでは「ブラジルよりも回数多く選挙が行われている。」 更に「民主主義に関する概念は相対的で個人的なものだ」と述べるに至った。 インタビューアーであるジャーナリストが過去にベネズエラで自身が逮捕された経歴を紹介すると、2001年にベネズエラで行われた国民投票は

          「民主主義は相対的概念」