サンパウロ大停電

先週の金曜日、ブラジルのサンパウロ都市部並びにその周辺地域一部で大停電が発生。
現地時間火曜日17時過ぎの段階で、未だに復旧作業が一部では完了せず、市民が困窮している。停電は、豪雨による倒木などによるとされている。
一部ではタイヤを燃やすなどの市民によるデモも起きており、警官一名が脚に銃弾を浴びる被害もでている。
以下参照の同国デジタル雑誌 Revista Oeste の報道によると、火曜日17時半過ぎの段階で、サンパウロ都心部だけでも依然、1万1千件が停電中。
サンパウロ送電国営会社ENELは、3000名以上のエンジニアらを動員し、100時間以上続く復旧作業を継続中としている。距離にして、100キロ以上に相当する送電網の修復にあたっているとのこと。 


まとめ: 一部では、高層マンションのプールの水をトイレ用に階段づたいで、住民が上階までバケツで運ぶ様子なども伝えられている。
停電開始翌日の土曜日の段階で、冷凍冷蔵庫内の食品腐敗を回避すべく、それらを一旦全て調理にまわし(ブラジルの概ねの家庭はガスコンロを使用)、一定時間ごとに熱を加えて腐敗を防いでいるという話を知り合いから聞いた。
昨夕の段階で、自宅がまだ被災中で学会へのリポート提出の遅延を余儀なくされているというサンパウロ市イブラプエラ地区在住によるSNS上での医師のつぶやきなども目にとまった。
月曜日の段階で、中央政府はENELに対し、早急に手段を講じるべく要請を促してはいる。
因みに、現サンパウロ州知事は前ボウソナロ大統領の元で、インフラ大臣を務めたフレイタス氏。
市長はヌネス氏。与党MDB所属。
来年の地方選挙に向け、すでに候補があがりつつあり、与野党の厳しい争いが予想される中での出来事である。
###

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?