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ブラジル国連邦政府機関占拠1.8事件容*疑者からの獄*中書簡

  イタリア在住のブラジル人ジャーナリストであるカリナ ミシェリンが、
自身のSNSで昨日、ブラジルの首都で今年の1月8日に起きた連邦政府機関占拠事件の翌日以降逮捕された2000名の内、未だに裁判を経ることなく収監し続けられている211名の一人から送られてきた書簡を公開した。
4頁に渡るその和訳を以下に掲載する。


「(1/4頁)
ブラジル国会議員の皆さまへの直訴
ブラジル首都ブラジリア/サン セバスチャン司法区/パプーダ刑務所/CDP2 G棟より

これは、ブラジル国会上下院の皆さまへの訴えです。パプーダ(男性刑務所)とコルメイア(女性刑務所)に収監され続けているブラジル愛国者からのSOSです!
既に、私たちは135日以上も収監され続けており、出獄できる可能性は皆無です。議員の皆さまは、このような深刻な状況に対して真摯に面と向かっておられないと考えざるを得ません。状況は日々酷くなるばかりです。
一般囚人を、あらゆる重*罪人、盗*人、麻*薬密売人、殺*人犯、大量虐殺者、レイ*プ犯*罪者、小児*性愛者などと混在させようとする状況が既に始まっています。
それらの人々と我々が雑居房においてすら共存せざるを得ない日はそう遠くないと思われます。
1週間は168時間から構成されます。
弁護士との接見、医療措置などが無い限り(それらが起こるのは非常に稀で、医療診察にありつくことができたとしても、医師らの対応は非常にそっけなく酷で、まともな診察などはありません)
その168時間中、163時間を我々は雑居房の中で過ごします。
日光浴が許されているのは一日1時間で、畑作業があるとき、または、建築現場基礎工事講習に稀に参加できる時分くらいです。
週に163時間も雑居房という衛生面においても最悪な環境で過ごすことは、非人道以上の問題です。刑務所の中庭における日光浴は月、火、金、土日に行われますが、水、木曜日は、刑務所訪問に指定されているという理由から我々は雑居房から出ることが許されていません。
中庭での日光浴には以前は2時間が与えられていたのですが、今では1時間に半減されました。というのは、もう半分の一時間は一般囚人に与えられたからです。(続く)

(2/4頁)
弁護士との接見時間も彼らと折半することなり、我々に与えられていた時間が半減されました。
建築現場基礎工事講習に数名の空きが出たものの、それでさえ、一般囚人と共に受けることなっています。
これは非常に危険な事です。それらの人々がなぜ、収監されているかは誰でも周知しており、非常に間違っている事が行われているわけです。
我々が彼らと交流せざるを得ない状況は、我々自身の命が危険にさらされていることを意味します。
今までに3日続きで日光浴が許可されないという事態も起きました。
国会議の皆さま、想像してみてもください、最大収容数8名の雑居房に14人もが詰め込まれた状況で、外に一歩も出ることなく72時間をもが経過するといった状況を。
当初、その房に20名もが1週間以上詰め込まれ続けるという事態をも我々は経験しています。
日に日に刑務所には収監者が増え続けています。
最大の懸念事である一つとして挙げられるのは、食事の問題です。
食事の質はこれとないほど最悪です。
質からしてもそうですし、充分に火が通っていません。
タンパク質(魚肉卵乳製品類)は皆無です。野菜は皮付きのままで、種、茎、更には土まで混在しています。ほとんどの場合、動物用大豆ミンチが使用されており、その味は最悪です。それらは悪臭を放ち、多くの場合、食事は傷んでおり、酸っぱい味や、焦げ付いた味しかしません。衛生上の問題も明白で、ありとあらゆるゴミ類が食事に混ざっています。木片、(続く)


(3/4頁)
石、髪の毛、プラスティック、ゴム手袋、ガラスの破片、段ボールの切れ端、豚の歯などで、野良犬でさえ、このようなものを飲み込むことはないでしょう。
まるで豚の餌です。
このような代物が我々の多くの健康を害していることは明らかです。
誰がこのような食事を過去にしたことがあり得ますでしょうか。
このことによって、体重減が真剣な問題となっています。
死の危険性さえをも孕んでいます。
我々の多くに10キロから27キロもの体重減が見受けられる状況です。三分の一の体重を失った人も一人や二人ではありません。
国会議員の皆さま、我々は日に日に死へと一歩づつ歩んでいるも同然の状況下に置かれているのです。
時間だけが過ぎていき、状況は悪化する一方です。(続く)


(4/4頁)
ここから我々を救い出すべく、国会議員の皆さまは何を待っておられるのでしょう。
これ以上の惨事が起こり、死*者が出るのを待ってから行動に移されるということなのでしょうか。
そういった状況が実際に目の前に迫っているにも関わらずでしょうか。
ここパプーダ刑務所のG棟である女性刑務所コルメイアにおいては、乳がんを患っている我々の仲間もおります。既に片側の乳房を失った状態でここへ連れてこられ、最近もう片側を失いました。もう歩くこともできないでいます。何もできない状況です。力を完全に失い、生き続けたいという気持ちさえも彼女は失っています。
更なる我々の仲間の女性収監者に関してですが、夫も同様に男性刑務所のパプーダに収監されており、その夫妻は3人の子供の親でもあります。2歳、3歳さらに6歳児の子3名が、祖母の元におり、金銭的な制約からその祖母は3名の孫の面倒を見ることに非常に苦心している状況です。
母親を亡くし、その葬式にさえ出席できなかった我々の仲間である愛国者もいます。
にも拘わらず、国会議員の皆さまは、国会におけるこの件に関する特別調査委員会の開催開始を上院議長がいつまでも始めない状況を傍観され続けているではありませんか。これ以上の惨事が起こることを避け、議員の皆さまの責任が全面的に問われる事態を避けるべく意味でも、委員会の開催を即開始された方がよいでしょう。
これ以上最悪な状況に至った場合、ブラジル国民は、議員の皆さまを赦すことなどなく、今後皆さまへの票など一生投じることなどないでしょう。
これは、パプーダ男性刑務所CPD2棟ならびに女性刑務所コルメイアに収監されているブラジルを愛する我々からのSOSです!
神の名において懇願いたします。
家族の大黒柱、勤労者、善良な市民である我々、愛国者男女を釈放してください。
遅すぎる状況に陥る前に、お願いです、我々を釈放に導いてください。
皆さまの多くが現在も国会議員足り続けているのは、前ボウソナロ大統領のおかげです。

神、国家、家族、自由の名において!!!
国会議員の皆さま、どうか我々愛国者を助けてください!
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