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パウリスタ通りにて

昨日、11月26日にブラジルのサンパウロ州都のサンパウロ市の目抜き通りであるパウリスタ通りにて、現在同国の野党に匹敵する保守側の国会議員らの動員により、国民参加型の大規模デモが開催され、100万人以上が、平日はサンパウロを象徴するビジネス街の中心部をブラジルの国旗の色である黄色と緑の装いで埋め尽くした。
一部が黒に喪していたのは、このデモが開催されることとなった理由に通じている。
先週空け早々に、今年の1月8日に起きた首都ブラジリアで起きた政府機関占拠事件の容疑者の一人として、未だ拘置され続けている100数名のうち一人の男性、クレリストン ダ クーニャ氏が刑務所内で日光浴中に死去。
(1月8日の事件発生時刻には、同市で自営する商店の防犯カメラに自身の姿が写っていて、事件現場にはいなかったことも報道されてはい。。)

1月に身柄を拘束された3日後に、弁護側は同氏が持病持ちであることを最高裁へ訴えていた。コ ロナ感染症の後遺症として、筋炎ならびに血管炎などを患い、4種類以上の投薬に頼る健康状態でありながら、劣悪な環境下で11か月生活せざるを得なかった状況から、この間22回以上病棟へ運ばれ、常に嘔吐と失神を繰り返していたことも報道されており、最終的には心筋梗塞で息をひきとった。救急車は、死去想定時刻から30分後に現場に到着したと保守系メディア各種は報じている。
妻と獣医を目指す娘2人を残した。
9月1日にすでに、連邦検察側はこれらの件一切をつかさどる最高裁側に対して、クレリストン氏の病状を鑑みて仮釈放を許可すべく請願諸を既に提出済みであった。

終身雇用制のブラジルの最高裁の長官(判事ではない)の任期を定めるべく法改正、特定の長官の弾劾訴追執行などを要求した法案は数々国会に既に主に保守議員から提出はされている。
昨日のデモは、保守層が国に対して法の順守と正義を要求することが主眼とされたものであった。

国内のオールドメディアでは1000人程度しか集まらかったなどとしか報道されていない。
アマゾンも、ブラジルの中西部の生態系の宝庫とされるパンタナルも炎に包まれ続けているのに、その逆を報道することを止めようともしない日本のメディアも、昨日の件についてもまるで起こりもしなかったかのようにしか扱わないのかもしれない。

昨日の様子をいくつか。

https://revistaoeste.com/brasil/clezao-mulher-viuva-manifestacao/

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https://revistaoeste.com/brasil/em-depoimento-clezao-contou-ter-desmaios/

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