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山井執行役員・ウルトラマラソンランナー能城秀雄さん 対談レポート|MKIオープン社内報

こんにちは、三井情報(MKI) 公式note編集部です。
先日、MKIの公式YouTubeチャンネルで新しい対談動画を公開しました🙌

今回の記事は、MKI 山井執行役員とウルトラマラソンランナー能城秀雄さんとの対談レポートです。記事最後にある動画と共にお楽しみください♪

「走る」を通して、チャレンジを語る

ウルトラマラソンランナー能城秀雄さんと山井さんとの対談が収録された。ランニングブームの中、多くのランナーが目指すフルマラソンより2倍以上の距離を走る100kmウルトラマラソン。ご自身も走るのが好きという山井さんと能城さんが、「走る」を通して、普段は聞く機会のない興味深い話、チャレンジを語る対談。

能城さんは、100kmウルトラマラソンの日本屈指ランナー。世界選手権に日本代表として7度出場され、2014年のドーハ大会では個人4位、団体2位となる。世界ランキングでは2009年に1位、その後も上位にランキング(2011年4位、2013年2位、2014年5位)された。現在、住友不動産エスフォルタ所属マラソンランナー、葛飾区奥戸総合スポーツセンター勤務の副館長、マラソン教室の指導者。40代後半に入った今でも、エリートランナーとして活躍されている。​​​

100kmウルトラマラソン​​​​​​​のレジェンド

MKI 山井  本日は、数々のウルトラマラソンの大会で素晴らしい成績を収めている能城秀雄さんにお越しいただいた。能城さんは、100Kmの7時間切りを17回も達成された、100kmウルトラマラソンのレジェンド。
能城さんのマラソン教室で指導を受けて、私はトレーニングに励んでいる。葛飾区ハーフマラソン大会に毎年参加するが、能城さんもゲストランナーとして参加され、その雄姿を間近で拝見している。

長距離走、ウルトラマラソンのきっかけ

MKI 山井  陸上競技、長距離走を始めたきっかけは? 学生時代は?

能城さん ​​​​​​​中学の時、たまたま400mで競技会に出たら意外に速くて、それが陸上競技を始めるきっかけ。高校からは、800mや1500mの中距離走だったが、千葉県はレベル高く、県大会で準決勝くらいだった。大学に入り、距離が延び、長距離走を始めた。箱根駅伝が目標だったが、箱根駅伝の予選会に向けたトレーニングとして、大学2年の時、フルマラソンを始めた。大学4年の時、2時間30分を切れた。

​​​​MKI 山井 自分はメタボ対策で、ランニングがいいかなと思った。そこから、走ることに嵌ってしまい、13年間、毎週走っている。ウルトラマラソンを始めたのはどうして?

能城さん 大学院の時、陸上部コーチがウルトラマラソンをしていて、勧められてサロマ湖100kmウルトラマラソンに出場した。たまたま、6位に入賞できて、嬉しくて。フルマラソンをするつもりだったけど、マラソン以上の世界を見てみたいという気持ちもあり、ウルトラマラソンを続けている。

MKI 山井 フルマラソン転向で、ウルトラマラソン専門へ?

能城さん ​​​​​​​​​​​​​​いや、フルマラソンもしていた。初めてウルトラマラソンを走ったのは2000年。当時はウルトラマラソンの大会が多くなく、冬場はフルマラソン、夏場がウルトラマラソン。

MKI 山井 ウルトラマラソンって、暑い夏に大会があるけど、すごく距離が長いのに・・。

能城さん 大会関係者に聞いたわけではないけど、夏なら日照時間が長く、大会運営がし易いのかも。安全面を考えても。サロマ100kmが開催される6月だと、全員がゴールする夕方6時ころは、まだ明るい。ウルトラマラソンのスタートは朝4時~5時くらいで、最終ゴールは午後6時~7時になるので、冬場は暗い。

ウルトラマラソン世界大会の印象

MKI 山井 世界大会でのお話をぜひ。

能城さん 2000年、100km世界選手権の時、自分は日本代表の6番手だった。しかし、6番手だけど代表なのに、宿が取れないとの理由で参加できず。翌年、選考大会のサロマ100kmで準優勝し、日本代表2番手で、無事に世界選手権へ。ところが、まさかのリタイア。サロマ100kmの2か月後の8月が世界選手権で、ピークを外していた。

MKI 山井 大会の雰囲気は? 日本と世界では違うと思うが。

能城さん ​​雰囲気は日本と違う。特に、ヨーロッパではウルトラマラソン、トレイルランなど耐久レースがとても人気がある。日本の大会だと、自分メインで、ひとりで走る感じ。海外の大会だとチームで走っている。また、日本の大会は山中を走ることもあり、観戦者の応援も少ない。一方、ヨーロッパの大会は周回ルートなので、観戦もしやすい。応援の後押しが多いと、走りやすい。

苦しさを乗り越える秘訣は

MKI 山井 ​​​​​​​​​​​​​​ハーフマラソンでも大変なのに、ウルトラマラソンだと、このまま持つかなとか、心配になることは? 走っている時、何を考えている?

能城さん 走ることに集中する人もいると思うが、自分は走っていて、心配もするし、いろいろ考える。100kmウルトラマラソンだと70kmぐらいの地点が、メンタル的に肉体的にもきつい。フルマラソンだと、35kmくらい。ゴールが見えるかどうか、そのあたりが厳しい。残り1割くらいまでいけば、確かに苦しいけど、ゴールが見えているので、メンタル的になんとかなる。

​​​​​​​MKI 山井 その苦しい7割の地点を乗り越える秘訣は

能城さん ネガティブになるのは休憩所。「ちょっと休みませんか」「もういいんですよ」とか言われると、「もういいかぁ」と思ってしまう。でも、ひとりで走っているわけではなく、仲間に「もうちょっとがんばりましょう」といわれると頑張れる。

MKI 山井 自分は、自分の中で「やめてもいいんだよ」とか、「もう少しがんばれ」といったささやきが頭の中をめぐり、葛藤する。

能城さん ​​​​​​​​​​​​​​ウルトラマラソンでもある。

MKI 山井 社内で「なぜ走ってるんですか」と聞かれると「やればできる」「ゴールする達成感」「走るときに無心になれて、その時間が好き」と答えている。能城さんは?

能城さん 達成感もあるけど、走っている時は無心になって考えられるというのは、確かに自分もある。

MKI 山井 自分は走っていて「あっ、あの仕事やってない」とか、よく、思い出してしまうが・・。

一番苦しかった体験、自分を鍛え磨くために

MKI 山井 今まで、一番苦しかったのは?

能城さん スポーツ選手なら当たり前のことだが、競技成績が振るわない時。「よく、この成績で、がんばりますって、いえるね」とか、いわれちゃう。世の中、なんだかんだいっても、成果主義。結果を出さないと、うまくいかないと、苦しい。

MKI 山井 それは辛辣過ぎる。体力的な衰えは避けられないと思うが、跳ね返すには?

能城さん トレーニング方法など、一つの事に執着せず、いまの自分に合わせて、変えていく。一度、うまくいくと、どうしても、その成功事例を求める。そこをくずして、いろいろなことを試し、取り入れている。

MKI 山井 食事で気を付けていることは?

能城さん 特別、気を遣ってはいないが、ジャンクフードはなるべく食べないとか。間食はするけど、満腹までは食べず、小まめに食べるとかくらい。

モチベーション維持と目標

MKI 山井 モチベーションの維持は?

能城さん 高い目標を立ててしまうと維持できない。挫折してしまう。「世界記録をめざす」ではハードル高すぎる。いまは、年齢に合わせて、目標を立てる。

MKI 山井 ちょっと上げたハードル?具体的には?

能城さん 距離をもう少し延ばすとか。100kmのタイム7時間は、何度も切ってはいるが、それを何回に増やすとか。50歳の最高記録を狙うとか。若手にチャレンジするとか。年代トップとか。

MKI 山井 能城さんは、本当に年齢を感じさせない。シニアがチャレンジするためにどうしたらいいかメッセージをいただきたい。

能城さん 自分の目標を作り、それに向けて取り組む。それがうまくいけば、それに越したことはない。たとえ、うまくいかなくても、​​​達成できない自分に出会えたり、新たな世界も見えてくる。ぜひ、チャレンジを。

MKI 山井 フルマラソンの記録が伸び悩んでいるけど、もう一回、気合を入れ直そうと思う。これからも、指導をお願いしたい。

ウルトラマラソンレジェンドに聞く チャレンジし続けること


三井情報では今後も、様々な対談動画の公開を予定していますのでお楽しみに😊


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