見出し画像

日本企業が海外向けSNS運用を始める時の6つの注意点

あけましておめでとうございます!(遅)
2024年もよろしくお願いいたします⭐️(遅)
今年はできれば月1、2本は記事を書けたらイイな…汗(ガンバリマス)

本日のテーマは!
日本企業が海外向けSNS運用を始める時の6つの注意点
では参ります…!


企業の目的とソーシャルメディアの目的は同じではない

辛い現実を叩きつけますが、これは最初に話しておくべきでしょう。

企業アカウントはSNSでは受け入れられづらい傾向にあります。
それは企業が営利団体で、「利益を追求することを目的にしている」からです。企業なんだからそらそうだろって話なんですが、、、

ではSNSはどうでしょうか。
SNSは本来「自分の好きをシェアする」とか「日常をつぶやく」とか
「自分のことを人と共有すること」を目的に作られたプラットフォーム
です。

そうすると、企業が「うちの商品どうですかー!」と、のこのこSNSの世界に乗り込んでもうまくいかなそうじゃないですか?
明らかに求められていなそうですよね。

はい。求められてません。
これは日本だろうが海外だろうが同じです。

SNSの目的は売り上げを上げることではない

多くの企業アカウント担当者は
「ブランドを流行らせなきゃいけない、集客しなきゃいけない」
と考えます。
そもそものプロジェクト目標が売上を上げる事だからです。
それはSNSの担当者として普通の思考回路だし、全く悪いことではありません。

でも残念ながら「ブランドを流行らせるため、集客をするため」にSNSを動かしていると、割と早い段階で限界を迎えます。
多分運用するのも辛くなってくるし、そういう経験をした方は少なくないと思うんです。

ぜひこの記事を機に、
「SNSは顧客とコミュニケーションを取るためにやるものだ」
という考えにシフトチェンジしてみてください。
特に越境ECなど、海外向けにSNS運用をしている方はこの考え方は必須です。海外のSNSの世界では日本以上にこの「コミュニケーションをとる事」を重視される傾向にあるからです。

ここからは顧客とコミュニケーションが発生するSNS運用のポイントを見ていこうと思います!

ポイント①:顧客ベースの発信ができるか

いろんな企業で「どうしてうちのSNSはうまくいかないんだろう」とか、
「フォロワーが増えないんですけど」とかいろんなご相談を受けます。
去年様々なアカウントを見させていただいて、SNSがうまくいかないアカウントに割と共通の問題点がある事に気がつきました。

そのひとつが
「企業が発信したい事を発信している」
ケースです。

例えばアパレルブランド2社が似たようなデザインで似たような価格のバッグを販売しているとします。
両社ともInstagramをやっているので、どちらのブランドの投稿が良いか考えてみて欲しいのですが、

どうでしょう?
私はBです。Bの投稿の方が圧倒的に自分ごととして考えられるからです。
普段の自分のファッションと合わせた時のルックスや見た目のバランス、いつも持ち歩いている荷物の量から、このカバンが自分に合うものなのかを簡単に想像することができます。なんとなく使っているシーンも予想できませんか?仕事用か、プライベート用かとか。

きっと誰でもBを選ぶと思うんです。
「そんなこと言われなくてもわかってるよ!」と思うSNS担当者もたくさんいる事でしょう。
しかし残念ながらほとんどの企業がブランドAなのです。
何度も言いますが決してSNS担当者が悪いわけじゃありません。

・メインターゲットを表現したペルソナは決まっていますか?
・ペルソナが抱える課題はわかっていますか?
・どうなればペルソナは課題解決して満足しますか?
・いつまでにどこまでの目標を達成するかは決まっていますか?
・目標に設定しているKPIは設定するものとして正しいKPIですか?

いろんなことが合わさって企業都合のSNS発信になってしまったり、フォロワーはいるのに売上に繋がっていないとか、エンゲージメントが悪いということが発生するのです。

ポイント②:自ら急ブレーキをかけていないか?

これは日本でブランドが確立している企業や、大きい企業にありがちなのですが、

「私たちからコメントやいいね、メンションはしない予定です。」
「投稿だけする予定です。」
「素材画像をSNSに載せるのに社内稟議を通す必要があります。」

最初の段階でこう言われるケースがかなり多いです。

正直、ん〜。そっかぁ〜。。。と思います。

「社内稟議を通す必要がある」とか、
「ちゃんと目標設定を持たないとSNS自体許可されません。」みたいな話なら、粛々と稟議を通して準備した上で始めるしかないと思うんですよ。

問題はやらない!と決めてしまうケースです。
「やらないことを決める」ことが悪いのではありません。
人が足りない、そこまで手が回らない時に「やらない事を決める」のは一つの戦略として取るべきだと思います。

海外向けSNSをやる上で、やらないと決めると無理ゲーな所をやらないとしてしまっていることが問題なんです。
そして日本の企業はその無理ゲーポイントを積極的にやらないとする傾向があります。

私の知る限り日本・海外に限らず、SNSが成功している企業は「投稿だけをする」という戦略は取っていませんし、コメント・メンション・いいねを使ったコミュニケーションを積極的にしています。

ポイント③:顧客の声に目を向けているか

ユーザーの声を全部拾いにいけとは言いません。
でもユーザーの声に目を向けると、自然とエンゲージメントにつながります。

「SNSのネタがない」と悩む方はぜひ、自社ブランドに対する言及がないかどうか探してみてください。
検索マークのところで自社ブランド名や関連性の強いキーワードを入力してみてください。
もしかしたら自社製品を使っている人が見つかるかもしれません。

ストーリーズ何を発信したらいいかわからない人はそういう投稿をメンションしてストーリーズに上げてみてください。
海外ユーザーはそういうのウェルカムだし、ブランドが積極的に話に行くことを求めていますよ!

プロジェクトを進める上で見逃していたことにも気がつくきっかけになるかもしれません。

ポイント④:やるべきことをやっているか

「継続することが最も難しい」
というのは常々言われることですが、続けた人が成功のチャンスを掴むことができる。これはSNSにも言えることです。

私も続けることは難しいと常々感じています。
noteを書き続けることも、Twitterを発信し続けることも難しいです。

しかしミーティングの中で伝えたことを、できない日があっても頑張って続けているブランドが着実に駆け上っていると感じています。

毎日できないからやらないのではなく、
「今日はできそうだしやってみようかな」というのを
積み重ねていただければと思います。

最後に

海外向けにSNSを発信しようとすると、
自分の「普通」の基準やいろんなことに対するフットワークの軽さを現地に合わせる必要があります。
日本の感覚のまま海外に挑戦するのはけっこうリスクです。

これから海外向けSNSに挑戦する方は普段より少しだけ「やってみよう」のリミッターを緩めて挑戦してみていただければと思います!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?