三浦に引っ越しをして3年が経った。引っ越してよかったな、と思うことは山ほどあるけれど、そのひとつに “いろんな友だちができたこと” がある。

三崎港にはない哀愁。金田漁港にある食堂はけっこう美味しいらしい。今度また、カメラを持ってお昼ごはんを食べにくるのもいいな。

陽が落ちるのが早い11月。15:00には西陽を感じる。畑へ移動して、金柑にみかん、レモングラスやセージなどのハーブ、たくさん分けてもらった。

日々たくさんの出会いがあるけれど、毎月顔を合わせるような人はそう多くない。歳をとるにつれて、そんな関係は少なくなってきた。

引っ越して物理的な距離ができる、結婚して誘いづらくなる、優先するものが変わる、飲み会に価値を見出せなくなった、ひとりで居るほうが楽だ。なんて、人の数だけ理由はあれど、ふと周りを見ると数年前とはずいぶん景色や顔が違うなんて人も多いのではないだろうか。

それはたぶん自然なことで、あらがうことも悲しむこともきっと必要ない。

確かな時間の積み重ねが自分を作り、そんな自分が別の誰かと引き合い、また時間を重ねていく。数年後にまた交わるかもしれないし、交わらないかもしれないけれど、すべての出来事と人が、自分を作っている。

大事なのは“気”なのでは、と、さいきんよく思う。

自分が発する気が、周りに集まる人を決めている。周りに気のいい人が多いなと思ったら、今じぶんは気がいいのだ。周りに気がいい人が多いなと思える時点で、すでにいい気を纏っている。いい調子。

今年に入ってから仲良くなった鎌倉に住む“気”のいい女子と、三浦で暮らす“気”のいいおじさんと過ごした一日。そんな日はとっても気分がいい。

性別、年齢、容姿、職業、肩書き。そんなことではなく、“気”のいい人と今日を楽しく過ごし、味わって生きよう。