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カメラの修理と販売_文化編

古いフィルムカメラを修理して販売しています。
最近は、カメラブームが密かに進んでいるようです。
ネットで見ていても、ブームを感じます。

オリンパスのOM10です
プラスティックが多く、電子化が進んだタイプです

戦後復興のカメラは主にフィルムカメラです。
日本が復興した要素でもあります。
主な日本製品で世界を「Made in Japan」で席巻しました。
・家電(主にカラーテレビ、冷蔵庫、洗濯機)
・自動車
・カメラ
家電は別としても、自動車やカメラは嗜好品でした。
特に、カメラは「趣味」の代表ですね。

戦後の復興期に「カメラ」が普及したことは、日本人として嬉しいです。
嗜好品であり、文化品であるので、日本人の教養の高さがわかります。
カメラはプロ向けに発達した面もありますが、メーカーが一般市民向けに開発販売したことは素晴らしいと思います。

電気メーカーの量産風景
日本人の所得も増えました

さて、古いカメラを修理していると、戦後の設計者・開発者の苦労を感じます。
今では考えられないくらいの「高品質」です。
主に金属部品で構成されていること、部品の接合は「接着剤」でなく「ネジとめ」です。
従って、細かい金属部品で構成されています。
50年前に製造されていても、修理で中古でも使える製品として蘇ります。
この品質が日本製品の底力だったのでしょう。

PENTAX ME
小さな金属部品と簡易な電子部品で構成されています
外部の金属部品
一つ一つが丁寧に製造されています

フィルムカメラを修理していて、以下のことをいつも感じています。
「戦後の日本を復興させた力は日本製品の品質の高さ」
「製品の品質の高さは50年を経ても生かされる」
「日本人の丁寧さは世界に誇る文化だ」

戦後だけでなく、50年を経た「デフレ」の今でも、日本の経済に貢献していることに感謝します。
50年前の製品で経済活動できるのは、考えてみれば「すごいこと」で、このカメラ文化の中で、生活できる日本とは素晴らしい国だと思います。
本当に。

以上

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