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1度は失敗した100mileを2年後に完走して『愚か者』になった話「レース編」

2017年、初めての100mile、そして初めての海外レース(トレイルランニングでは)として挑戦したレースがGrand Raid Reunion。
~Le Diagonale des Fous~フランス語で『愚か者の対角線』と呼ばれる100mile。完走者は愚か者として讃えられる。
2017年に完走して愚か者になるはずだったのだが、様々なアクシデントに見舞われ完走できずに幕を閉じた。
それから2年、100mileレース完走、そして愚か者になるまでのお話し。

■コース図

エイドは16ヶ所、うちドロップバックは2ヶ所で受け取ることができる。

■スタート前

スタートゲートへの入場が17:00。ここでの入場もできるだけ最初に通過し、スタートポジションをいい位置に取るために16:00頃から様子をうかがいつつゲート付近に並ぶ。さすがに1時間前から並んでいた甲斐があり、ほぼゲート解放と同時に入場し、ドロップバックの荷物預けと必携品チェックを受ける。
そしてスタート時間である22:00まで、砂利や芝生の凸凹した地面の上で寝転がり睡眠。すぐ隣で爆音のLIVE、さらには気温が冷え込んでいたため、ぐっすりと眠ることはできなかった。
21:45頃に、有力選手の入場がありスタート地点へと移動が始まる。ここで、後ろからどんどん人が押し寄せてきて、すぐ近くで転倒する人が続出した。自分は柵にすねを強打したものの、出血をともなう怪我はなく、なんとかスタート地点まで移動をした。
気持ちは落ち着いていて、頭の中ではただ生きてゴールにたどり着くこと、それだけを考えスタートラインを越えた。

レース展開は以下の3つのセクションに分けて紹介する

1)St Pierre(スタート)~ Cilaos (第1ドロップバックエイド)
2)Cilaos ~ Savannah (第2ドロップバックエイド)
3)Savannah ~ St Denis(ゴール)

~レースプランのおさらい~

レース展開の前にこのレースのプランをおさらいする

1)スタートはできるだけ前方を陣取る
2)マイド峠は夜間に抜ける

基本的にはこの2つだけ。その他はその場の判断に委ねていた。
※レースプラン詳細はこちらから

1)St Pierre(スタート)~ Cilaos (第1ドロップバックエイド)

-地点距離:65.3㎞
-目標タイム:10:37:51
-実際のタイム:10:28:19
-順位:215位

■コースの雰囲気

比較的走りやすいセクション。スタートから40kmほどは、ロード・林道・走ろうと思えば走れる(トップ選手なら走るだろう)トレイルが延々と続く。
40km以降は山岳エリアに突入するが60kmから先の激下りまでは、まだイージーなトレイルが続く。ただし、若干の湿地帯。夜の気温が低ければ凍りつくし、日中は溶けてスリッピーなトレイルになる。

■レース展開(心境)

第1エイドまでは走れるパート。ここでの通過順位がその後のタイムに大きく影響することは戦略を立てた際に確認済だが、飛ばしすぎるとつぶれてしまう。いつも通りを心がけ、心拍数の上がらない範囲で走ることに徹した。
各エイドの通過は予定より少し速い。しかし体は軽いし疲れもなし。順位は確認できないけど、周りにいる人たちの気迫が2017年とは違う気がするというフィーリングだけで、狙っているポジションにはいるのでは?と思いながら進んでいった。

スタートから6時間、あの問題が…

レースのスタート時間は22時。スタートから6時間はまだ暗い時間。この間に2箇所のエイドを通過した。そこで目を見開いて探したにも関わらず見つけられなかったものがある。そして見つけられなかったために、あの問題に直撃した。
「トイレ行きたい」
大、小で言えば小さい方。大きい方はスタート前に排出済。
ロングレースでトイレに行ける行けないは死活問題なのだが、エイドでも見つからなかった上に、ほどよい茂みもない。
男性陣はお構いなしにそこいらで青空トイレをしているが、さすがに堂々とする勇気はまだない(笑)
「トイレ、トイレ、トイレ」と心の中で叫び続け、命からがらちょうどいいポイントを見つけライトを消して茂みへピットイン。出すものを出したあとの走りは快適だった。

50㎞ほどのエイドで、通称「便利な旅行代理店の人」である旦那と合流した。
普段は同じレースを走っていてもほぼお会いすることのないこの方に、レース序盤で会うなんて。
「あれ?速すぎ?飛ばしすぎたかな?」と思うも、タイムチャートと比較したところ、ほぼ予定通り。尊敬するJR田中氏的な表現をすると「定常運行」。
このままのペースを刻もうとブレーキをかけることなく進んだ。

60km、シラオス手前の下りは崖を降りているかのような道が続く。
1段あたりの下り幅がとても大きいので、決して身長の高いほうではない自分はただただダメージを残さないように丁寧に下りることを心掛けた。

エイドは必要な作業が終わったらすぐにでる

ドロップバックエイドに限らず、すべてのエイドに入る前に必ずやることがある。
自問自答
「次のエイドでは何やりますか?」「トイレ行っときますか?」「何食べますか?」「飲み物補充しますか?」
ドロップバックの場合は、「ここには何を入れていたから、何からこなすか」、優先順位を立てて効率的にエイドを出ることを考える。
走ることで勝負できない自分はエイドで時間を稼ぐしかない

ドロップバックをもらい、まずはライトの交換。
そしてジェルの入れ替え。ここに着くまでに10時間以上経過しているが、飲むことのできたジェルはたったの4本。胃の調子はイマイチ。しかしあと100㎞。どう乗り切るか考え、とりあえずジェルは準備していたものと交換した。もろもろの準備を終えたら軽く食事をとった。
この間およそ10分。自分よりも先に入った選手より、早く準備をして飛び出した。

ちなみにここでも旅行代理店の人と再び合流した。胃の調子がよくない(ストレスか…)らしく、マイペースに進んでいるとのこと。

2)Cilaos ~ Savannah (第2ドロップバックエイド)**

-地点距離:128.6㎞
-目標タイム:26:55:47
-実際のタイム:27:56:22
-順位:176位

■コースの雰囲気

このレースの核心部とも言えるエリア。
5、6kmの間に800m登って、500m下るなど、登り下りがぎゅっと詰まっている。
そして100㎞過ぎに最大の難所が「マイド峠」待ち受ける。
サーフェスは固めの砂&土&ちょっと岩。ここまで進んできた足には決して優しくない2,000m程度の登り。通る時間帯によって表情を変えるが、昼夜を問わずどの時間帯に登ってもキツイことだけは分かった。
ピークを越えるとせっかく稼いだ標高をそのまま2,000mほど下る。しかしこの2,000mほどの下りはとても走りやすいので、足が残って入れば楽しめるセクションではある。

■レース展開(心境)

とりあえずここまで順調すぎるくらい順調に進んでいる。シラオスはタイムチャートと比較して9分速いだけ。
貯金ができるなら貯金をしたいけれど、100mileレースは1度失敗しているし、ここで焦っても仕方がないので、何も考えずにレースを楽しむことにした。

旅行代理店の人と付かず離れずのレース展開が気持ちを支えてくれていた

ここまで何度となく、旅行代理店の人と遭遇し、少し会話をしたあと各自のペースで進むという展開を繰り返していた。
普通なら(何が普通かはわからないけれど…)一緒に進もう!とか、どっちかのペースに合わせて進む場面だと思う。
しかしこれはレースで、自分たちはそれぞれ自分の目標に向かって進んでいる。つまり相手のペースを邪魔したくない。
そんな考えが一致したのか、遭遇しては状況を確認し、各々のペースで進む。それが自分の力量を知ってくれている代理店の人らしい対応だなと思い、気持ちの支えになっていた。
とはいえ、途中1時間くらい一緒に走る時間帯もあり、日本語を好き放題に話せるのは別の意味で安心できる時間だった。

そして忘れもしない「死の谷」にたどり着く。2年前、嘔吐が止まらずここの救護所で一度レースと止められて、10時間もの睡眠をとっている(レース中にそんなに眠ることのできる自分に驚いた)
今年はここを通過したのがまだ夕方。日が沈む前に通過することができ、日中の灼熱でもなく、夜の極寒でもないほど良い時間帯にマイド峠の登りへと入ることができた。

やる気スイッチはOFF。右足と左足を交互に動かすだけの生き物になる

100mileベテランの先輩方も同意してくれる「ロボット状態」。
疲れもあるが、進まなければ終わらない状況を打破するためなのか、本当に何も考えずにただ足を動かしているだけの生き物になっていた。
そのため、核心部と思い恐れていてマイド峠の登りは何の苦痛も感情もなくクリアすることができた。

マイド峠の標高は2,205m。エイドはここを少し下ったところに設置されているが、この標高の夜、気温はおそらく氷点下だったのではないだろうか。エイドに向かう路面は固く少し凍っていて、ガスが白くキラキラと光っていた。
エイドに入るなり目に映った光景は、エマージェンシーシート a.k.a 金ぴかシートに包まれた百式仕様の選手たち。自分も例外ではなく、寒さに震えていた。
この登りのセクションで代理店の人をパスしたのだが「ここで少し待ては旅行代理店の人くるかな?」と思い、仮眠所があることはチェック済だったので、エイドスタッフに「あいむすりーぴー。あいわなすりーぷ。なう」と伝える。
簡易ベッド、毛布2枚、ボトルにお湯を入れてくれた湯たんぽもどきを与えてもらい30分寝ることにした。ぐっすり眠れた訳ではないが、10分程度は眠りにつき、すっきり全快!ただし外は寒いので、フーディ、レイン上下を着こんで次のエイドへと向かっていった。
この時、レース直前にシェルからフーディへと荷物チェンジしていた自分を本当に褒めてあげたいと思った。シェルだったら体が冷えて動かなくなっていた可能性が高かった。

トレイルのレースに置いて、1番大事なアイテムは何ですか?

自分の場合は『シューズ』
実際にはどのアイテムもとても大事なものだが、快適な走り保つためには重要になってくる。
その大事なシューズだが、今回使用したものは日本を出発する直前に購入。レース本番までの試履きは0回の新品。
いろいろとツッコミが入りそうだが、使い古したシューズよりも、ラグが削れていないシューズの方が走り心地がよいことと、今回チョイスしたシューズは同一モデルを何度も履いているため「問題なんて起きるはずがない」と豪語してチョイスしていた。ところがシューズが合わず、アキレス腱が腫れ上がり走るのも痛い。このありさま。
ここまでタイムチャート通りに進んでいて、マイド峠を越えたら走れる下り。
ここでブレーキしてしまうことは悔やまれるが、完全に足を痛めてしまって前に進めなくなったら生涯チェリーのまま過ごさなれけばならない。ペースを落とし、足が痛くならないように慎重に下って行った。

ロングレースでは歯を磨きたい

2つ目のドロップバックエイド『Ilet Savannah』に到着。
まず歯磨き。長いレースだとだんだんと口の中が気持ち悪くなってくるので必須。
ジェルの入れ替えはなし。ここまで、前回のドロップバックエイドで入れ替えたジェルを結局1本も飲めず、ホットコーラと砂糖をたっぷり入れた紅茶とオレンジの汁だけで進んでいた。この先暑い日中の時間がやってくることを考えると、もはやジェルは取れないと考え、最悪の事態を考えて3本(それでも3本しかもたなかったのは今になると正常な判断ができていなかったからだと思う)と、果汁グミだけを持ち、荷物を軽くして装備を整えた。

海を越えた仲間からのサポートが再燃させてくれた

この時、旅行代理店の人がエイドにはまだ到着しておらず、「何かしらの連絡が入っているかな?」と思いスマホを繋げる。
予想通りメッセージが来ていて「体調悪いから先に進んでて~」という内容のものだった。
そしてもう1つ。火を噴いているスレットがあった。
『RBRGTRC』Run Boys Run Girlsが主催しているトレイルランのチームのスレッドで、自分たちのレース状況を追っていてくれいた。
ここまで、自分の順位が10位前後だということは分かっていたが、正確な順位は分からない。さらに、マイド峠からの下りだ大ブレーキを踏んでしまったため、ワンチャンを逃したと思っていた。
「私、いま何位ですか?」
間髪入れずに永遠のライバルまーそー先輩いつも笑顔でドSな練習しかしてくれないウルフコーチから「まだ10位。粘れ」と。
レース後に実感したのだが、海を越えてたサポートってすごい。この一言が、内なるMKTのやる気スイッチを押してくれた。

3)Savannah ~ St Denis(ゴール)**

-地点距離:166.0㎞
-目標タイム:36:05:02
-実際のタイム:38:18:22
-順位:193位

■コースの雰囲気

冒頭の高低図をもう1度ご覧いただきたい。
そう!このセクションは基本的に低山を越えていくだけのイージーコース。
ドロップバックエイドを出ると市街地を抜けながら山に入っていき、日本の里山のような細かなアップダウンも若干はあるものの、これまでのセクションに比べれば軽い。そこを抜けると、昼間は海を見ることのできる石畳の古道を抜け、最後に900mほどの山を登ればゴールまでは下るだけという言わばボーナストラックだ。

■レース展開(心境)

「ここからはイージーだ」
コースの高低図をみてもそんなに激しい登りもなく、勝手にそう思い込んだ状態で突っ込んだ。勝手にそう思い込んでいたのだ。。。
サバンナを出てからはロード+日本の里山的な山のセクション。このロード区間はマーキングが甘く(甘いというよりも反射板のついていないテープのため、夜は見つけるのに苦労した)さらに周りに人がほとんどいないため、迷いながら進むことになり時おりここであっているのかなと不安になる場面が多々あった。

トレイルランあるある『高低図に描かれていない見えないアップダウン』

サバンナを出てから1つ目のエイドを越えると、高低図上ではただ下るだけ。
「よし!下るだけだ」
この時の足の状態でも、なんとか走れるかなと思い嬉々として出発。
1㎞ほど進むと、なんだかだんだん険しい山の中に入っていく。
めっちゃ登っている。ゼッケンに印字された高低図を確認する。マーキングを探して道があっていることを確認する。めっちゃ登る。ゼッケンを見る。マーキングを探す。の無限ループ。
人にも合わないのでだんだん不安になり引き返そうかと思ったところで、別カテゴリに参加しているおじさんに遭遇し「La Possessionに行く道はここであっているの?」と質問すると「あってる!間違いない!」と返答してもらい、それでも不安は拭いきれなかったので、おじさんについて行った。

2017年、完走できずにホテルに戻り、翌朝の新聞を見ると完走者一覧の名前が記載されていた。
「なぜ自分の名前はここに載っていないんだろう?」
悔しさから「行けなかったコースをもう一度走りたい。これから」100マイルを完走した翌日の旅行代理店の人に普通では理解できない提案をした。
手持ちの現金で戻れるところまでタクシーで戻って、勝手にレースを再開。その再開したな場所が『La Possession』。
今年は、時間内に自分の足でここまで来ることができた。「よし。頑張ろう」
このエイドでおそらく9位の女子選手が休んでいた。彼女は自分を見るなり準備を整え出発していった。焦りはないが、ここまで来たら前の選手を追いたいなと思い、自分もすぐにこのエイドを出た。

エイドを出ると石畳の古道が続く。足の痛みは時間が過ぎるごとに増していき、立っているだけでも痛む状態になっていたため、走ることのできない今、この道は非常につらい道だった。
前の女性選手はもはや目視できないところまで先を進んでいて、「自分の限界はこの順位かな」と思いながらも、「まずは完走することが1番の目標だ!」と気持ちを立て直した。

ジェルよりもグミ。普段から食べ慣れているものがこういう時にはすんなり補給できる(飲み込めなかったけど)

この時の気温はおそらく30度を超えていた。低山、また日差しを遮るものがない為、またも熱中症に気を使いながら進む必要があった。
ここまで補給できたジェルの本数はわずか4本。
エネルギー補給は厳しいがとにかく水分だけは切らさないようにと、水分補給を続けた。
そしてここでグミの新しい食べ方を開発。飲み込むことはできないが、飴のように口の中で味を楽しみ、何となく栄養補給できてる感を出して脳を御ました。単純な自分の脳は簡単に誤魔化されてくれたので、今後も使えそう。

人生で1番遠いと感じたラスト9km。それでもチャンスは巡ってくるらしい。

やれるだけのことはやった。石畳を越え、最後のひと山に取り付ける。
前のエイドを9位で出た女子選手がエイドを出てすぐの救護所で倒れていた。おそらく熱中症。自分を見た途端に焦ってペースを上げたことが原因だと思われる。
ごっつぁん感が強いけど、これもレース。後ろとの差がどれくらいなのかはわからないがとにかく前に進むのみ。
焦らず、自分のできることをこなしながら進んだ。
それでも1km進むのに20分もかかるほど、暑さと足の痛みに苦しめられていた。

何とか最後の山を登りきり、あとは下るだけ。
ゴールの街を見下ろすことのできる公園で一息ついて(ついでに公共の水道があったので、泥をあらいながし全身を綺麗にしておいた)ゴールまでの道を進む。
下るだけ、とは言いつつもここは崖のような急こう配を落下していく。外国人選手のすごいところはこの崖のような下りのうまさ。自分が2歩進む間に6歩くらい前に進んでいてあっという間にいなくなる。悔しいので後ろについて追いかけるも、1~2分ほど経つともう追いつけないところまで離されてしまう。
そしてここを下っている時に忘れられないあの音が鳴り響く。
『ペーポーペーポー』
普通に過ごしていても熱中症になりかねない気温。おそらく街に住むご年配の方々が救急車で搬送されているのではないか?
この音のお世話にはならないぞと、もう1度気を引き締め、残り2、3kmのコースを下る。
トレイルのセクションが終わり、最後のロード。
足の痛みや今にも吐きそうな気持ち悪さを抑え込み、かっこいい自分が大好きなので「日本人ってかっこよくはしるな~」という印象を持ってもらうために、軽快に走った。

**38時間18分22秒

女子総合 9位
年代別 3位**

目標タイムには届かなかったけれど、悔いはなし。
2年前のリベンジをして、『愚か者』の仲間入りをした。

■戦略と振り返り**

スタート前に掲げていた戦略は2つ

1)スタートはできるだけ前方を陣取る
2)マイド峠は夜間に抜ける

結果を見るとどちらも実行できた。
特に1つ目のスタート位置は前から5列目くらいに陣取ることができ、その後のレース展開をスムーズなものにしてくれたと思っている。
これから海外レースに出よう!出たい!と思っている人は海外のレースだから控えめに後ろからスタートするのではなく、いつも通り自分の狙っているポジションからスタートすることをおすすめする。遠慮はいらない。

■まとめ

100mile童貞を捧げたのは、ちょっとハードで気まぐれなお姉さん(島)でした

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