見出し画像

なつやすみ(6)

「どんなタイプの人が嫌い、もしくは苦手ですか?」


思いやりについて考えていたら、ふと思い出しました。8年前、就職活動をしていたときに面接で聞かれた質問です(言葉は正確ではないですが)。10社くらい受けて、確か3回聞かれたので、その当時のブームだったのかもしれないですね。


「それは仕事においてですか?それとも私生活においてですか?」


私は1度だけ、質問返しをしました。
就活中の学生に対しての質問なのだから、求められている回答の枠組みは「私生活全般において」に決まっています。なので、この質問自体は無意味ですね(お恥ずかしい)。しかし、いま振り返ると「この質問をした」ということ自体が興味深い。

なぜなら、当時の私は回答の枠組みが決まらないと、「苦手な人」が答えられないと思っていたということを意味するからです。つまり、私の思考の中には「私生活」とは異なるものとしての「仕事」というイメージが既に存在していて、「私生活」で付き合う人に対して抱く苦手意識と、仕事で付き合う人に対して抱く苦手意識が異なっていたということです。

仕事に関しては、やるべきことをちゃんとやってくれれば人となりはそんなに気にならないと思っていたのかな。「やるべきことをちゃんとやる」のハードルはわりと厳しめらしいですが。実際、仕事に関しては自分に対しても他人に対しても厳しくなるのが、外から見てもわかるみたいです(同僚談)。うーん、なんで仕事になると他人に対してまでも厳しくなってしまうのだろう。

さて、話を戻して。
私は、3回とも同じ回答をしました。これはいまも変わらない気がするな。


「想像力が著しく欠如している人です。例えば、自分の言動が相手にどう影響するのかを想像せず、思ったことをそのまま口に出してしまうような人が苦手です。」


8年前のことをよくこんなに覚えているなぁと自分でも感心しました。たぶん、一生懸命考えたんだろうな。褒めてあげよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?