なまこ

それでも明日を、少しだけ信じてみる。

なまこ

それでも明日を、少しだけ信じてみる。

最近の記事

#飲み放題は禁止してくれ

年末年始。 毎年の如く、アルコールに溺れる人々。 嫌という程見せつけられて、あなたは何を想う。 こんなの、いつまで見続ければいいのだろう。 2019年は、 もっと未来で、 もっと成熟した、 もっと明るい社会だと思っていた。 飲み放題、やめませんか。 忘年会・新年会と称した時ほど。 一向に減らないアルハラを助長し、 悲惨な事件・事故リスクは高まり、 よく呑む人ほど翌朝後悔するんだ。 酒を楽しみたいなら、飲み放題にする必要はないだろう。 本当に美味しい酒

    • メッセージ性のない6月が好き。

      4月。出逢いと別れ。 5月。ゴールデンウィーク。 6月。 春でも夏でもない。 祝日もなければ、イベントもない。 7月8月のような夏休みでもない。 陽のささないどんよりとした朝。 しとしと降り続ける雨。 ただ濡れゆくなんでもないアスファルト。 いつにも増してぼんやり佇む隣の犬。 無機質なビニール傘の群れ。 活気のない教室。 どこにも出かけない。 これといった楽しみもない。 湿っぽくて、憂鬱で、 柔らかくて、優しくて、 直視しても眩しくない。

      • 神様なんていない。でも絶望ではない。

        あれもこれも、運命なんだ。 いいことも、悪いことも。 そういう運命論者を、私は何人も知っている。 でも、その考えに救いを求めたことはない。 運命だと思って何かを受け止める。 そんな器用なこと、私にはできない。 我がことのように喜んだあの人の夢。 晩ご飯一つで罵声の嵐の2時間。 悔し涙を流しながら飲んだカクテル。 祭りの後の無気力な朝。 あれもこれも全部運命だとして、どうして救われようか。 神様なんていない。 祈ったって、救われないんだ。 これは絶望なんかではない。

        • あなたと私じゃ、価値観が違うでしょ。

          価値観が合わなくてぶつかる時。 相手は、とても身近な人であることが多い。 恋人だったり 親友だったり 母親だったり 上司だったり むしろ全く知らないブラジル人に会ったとして。 その時私は、価値観の違いなど、カンタンに受け入れるんだろう。 価値観が合わない。 それはつまり (似た環境にいて似た価値観を持っているはずなのに)少しの違和感を感じる。 ということ。 誰かと価値観が合わないなんて、 あなたと私は異なる個体であるというくらいまぎれもない真実を

        #飲み放題は禁止してくれ

          もう嫌だ。そう言って良いんだよ。

          四月ももう終盤。 新生活にもやっと慣れだした。 彼は珍しく、弱気な一言を言った。 こんな生活に、憧れてたんだったかな…。 理想と現実のギャップは、わかってる。 薔薇色の人生なんてあるわけがない。 良いことがあれば、やなこともある。 時にはやりたくないことも、やらなければならない。 そんなことはわかっているけど。 けど、の後に続きはない。 みんなそんなもんでしょ。 あなたも、私も。 私の口が、反射的にそう発していた。 彼は、夢を追いかけていた。 いつでも、どん

          もう嫌だ。そう言って良いんだよ。