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「2019年はガルラジ」の備忘録

10月25日。2019年もっとも謎めいたコンテンツ『ガールズ ラジオ デイズ』の幕が下りようとしています。感想等書き上げられているガルラジスト各位を見て、僕も全てが終わる前に何か出力したくなりました。

そういうわけで感想記事兼、自分が後から読んで「2019年、楽しかったな……」となるための振り返り、備忘録を書くことにします。もはやコンテンツの紹介でもなんでもないだらだら長文雑記です。

筆者は富士川から好きになり、ツイッターの投票企画では岡崎と御在所をRTし、全チームのSSを勝手な義務感で書くという一チーム、一キャラクターに肩入れしない完全なふわふわスタンスだったので、各番組に言及する感想はあまりありません。気軽によろしくね。

2019年1月

ガルラジの放送は2018年12月から始まりました。残念ながら初回から聞いていたわけではなく、といっていつ聞きはじめたか厳密な記憶もないのですが、ログを見るとこのあたりで接触したようです。放送的には3周目の時期。存在を知ったのはニコニコかどこかで広告を見たからだと思うんですが、他で見た覚えがないのでこのあたりも曖昧です。幻覚?

実際に聞きはじめたきっかけは明白で、出演者の中に『鷲崎健のヨルナイト×ヨルナイト』で印象に残っていた本渡楓さんの名前があったからです。

僕はアニメという媒体に好意を持ちながら毎週追いかける習慣はついぞ身に付かなかった、元オタクと名乗るのもおこがましい曖昧存在なのですが、ごく一部のいわゆるアニラジ(鷲崎健さん関連の番組と"浦ラジ"くらいですが……)は継続して聴取していました。内容はもとより、コンテンツに触れる形式として個人的に噛み合ったのがやはり大きかったです。

『ガールズラジオデイズ』が虚構の輪郭を溶かす:mktbn 2019/01/18

前出のつぶやきから三日後に最初の記事を書いている辺り、一気に入れ込んだ様子がうかがえます。

最初にしっくり来たのはチーム富士川でした。理由の一つは「色分けのあるコンテンツでは青から愛してみる」という個人的なジンクス。もう一つは、実際に聞いた上で1stシーズンの富士川は「キャラクターがラジオをやろうとしている」のが分かりやすく、ラジオ風ボイスドラマという形態を捉えやすかったからです。本編からシームレスで始まるキャストトークのぶっ飛びぶりの緩急も効果的でした。

ガルラジストの中にはインパクトのある徳光を始点に推す方もいて、これはアニメ的な味の濃さへの慣れ具合や、作品を様子見する忍耐力に左右されるのかな、と思いました。

徳光1-3後の感想。全ては伏線だった……

2019年2月

ガルラジストの発言「2019年はガルラジ!」が公式標語に。

1stシーズンの終了は早い段階で告知されていましたが、リアルイベント予告のおかげでそこまで悲壮感はなかったと記憶しています。この時期はガルラジストのタイムラインをほとんど形成していなかったこともあり、作品への言及も少なめでした。他者の存在が自己を形成するんですね。

2019年3月

3月1日の放送をもって1stシーズンが終了。2日後に2本目の記事を出しています。

『ガールズラジオデイズ』ファーストシーズンの終わり:mktbn 2019/03/03

このあたりから自分以外のリスナーの感想(なぜか怪文書と呼ばれる)を読み漁り始めました。いわゆるロス現象。実際に多くの記事が書かれていました。

また、放送終了後も継続していたガルラジ1stシーズンだけの特異なシステム、「アプリ内でのつぶやき」が猛威を振るう時期でもありました。

リアルタイムでの設定の変化、という大技はガルラジの実在性に大きく付与したと思います。いや放送は終わっていたので本当に設定だけなんですが、そんな面倒なことをやるのか、発想で負けた、という非常に強烈なパンチを食らいました。

3月に入ってからは放送中より言及が増え、いよいよ質感旅行にも踏み切りました。生息地から富士川なら電車と徒歩で日帰りできることに気付き、その日に即実行したと記憶しています。元々聖地巡礼と称して遠出ができるコンテンツに惹かれる節はあったので、刺さったのは必然だったな……などと考えた気がします。

2019年4月

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リアルイベントのために人生初の超会議へ。まさか行く機会があるとは思ってもおらず、行ったら行ったで会場の空気に酔って、ステージが始まるまで海を見てたりしました。

それでも物販の男性と「2019年はガルラジですよ」と励まし合ったり(マジで何?)、他のガルラジストと缶バッジの交換に興じたりと(その節はありがとうございました。人見知り全開でごめんなさい)、とても楽しめました。みなさん実在したんですね。

肝心のステージ。出演者の方によるトークから公開放送(自分がどの時空にいるの分からなくなる)……そして7月から2ndシーズン開始という発表。出演者を呼んでイベントをやるからには何かあるだろうと予想はしていましたが、やはり発表を受けてファンと登壇者が揃って拍手をした時間は素敵でした。

嬉しさと同時に演出で爆笑したので勝手にあれしたりしました。行き過ぎたファン行為1。

2019年5月-6月

これ何かと思ったら元号が変わったあれですね。

2ndシーズンの発表はもちろん朗報でしたが、このときすでにアプリの配信停止も告知されていました。アプリを介して放送を聴く形は異世界との接続という実感が強かったので惜しいとは思いましたが、筆者の環境ではバックグラウンド再生が安定しなかったので、個人的には仕方ないかな、という気分でした。

当然、ガルラジスト間ではアプリ内コンテンツの消滅が危惧されましたが、幸いにも放送後のアフターレポートなど一部はニコニコチャンネルに移管されました。全てとは行きませんでしたが、運営が残さなかったコンテンツはこちらも忘れるべきだったのかなという気分もあります。

【ガルラジ】つぶやきとは/目次/各方面リンク:ガルラジ-「ガールズ ラジオ デイズ」-つぶやき非公式アーカイブ 2019/06/07

それはそれとしてアーカイブしておきました。行き過ぎたファン行為2。

こっちにも走りました。行き過ぎたファン行為3。でも他のガルラジストも結構書いてるのでこれは僕一人の罪ではないと思う。『アステリズムに花束を』を任意のCPに読ませるの、絶対面白いと思うのに流行らないのは何でですか?

2019年7月

行き過ぎてないファン行為もしました。採用はされませんでしたが、賑やかしの一端になれていたらいいな……。

2ndシーズン放送開始に先駆けて公式から開示されたあらすじ。何度見てもスタイルの軽さと内容の重さで混乱しますが、それさえもガルラジらしいですね。なんか二次SSからこのあたりでガルラジに負けたくないみたいな気分になり始めた気がします。何?

2ndシーズンからの新メンバーとして、チーム徳光のマネージャーとして存在だけ提示されていた吉田さん、吉田文音の参加が発表されました。放送中にパーソナリティ以外で明確に言及されていたのは彼女だけだったので、よほどのことがない限り2ndまでは既定路線だったのだと思います。

そして7月23日、時間や媒体の変化を伴い、2ndシーズンの放送が開始。

個人的にはリアルタイムで聞きやすくなり、また放送中に実況するタイムラインを形成できていたため、1stシーズンより楽しい"体験"になったというのが大きな感想です。22時から前後1、2時間の感情と思考を週の半分近く拘束されるというのはなかなか大変でしたが、本当に楽しかった。

また、以前から告知されていたサービスエリアとの連動企画も始まりました。2ndシーズンの初回、チーム岡崎の番組が放送された翌日から、急に。

何かあるかもしれないと前入りしていただけですが、これだけは我ながらファインプレーでした。初めてガルラジのスピード感に追随できた気がします。電動レンタサイクルで往復3時間。真夏に。

帰路。岡崎と比べてあまりにアクセスが良い。

この夏に『ガールズ ラジオ デイズ 2ndシーズン』があってよかった:mktbn 2019/07/27

熱が極限に高まり3本目の感想。タイトルが全てですね。

2019年8月

双葉も日帰りで。ガルラジスト各位が思い思いの経路でSAに挑む夏が始まり、なんかもうお祭りという感じでした。会ったこともない人の夏の思い出がしっかり想像できるの、かなり面白いし軽く泣けますね。

これは二つ目の罪。お笑いと楽曲の両方をイメージして『さらば青春の光』から。天才のタイトル(自画自賛)。

夏コミに行ったりもしましたが……ガルラジ本は完全に出遅れました……。

全拠点制覇、無効票達成(本当は徳光だけ2枚貰いました)。御在所から徳光は名古屋から直通バス(しかも昼行)があるのでめちゃくちゃ楽です。

質感旅行、1st終了後に行ったときは「パーソナリティが見ている景色を見る」という楽しみ方だったんですが、2ndからは「訪れた景色の話題が番組に出てくる」ことがあって、リアルタイム性の強さに興奮したりもしました。

罪三つ目。8月を満喫してますねこの人。

2019年9月-10月

2ndシーズン終了のとき。

現地リアタイ→現地放送からの流れ、本当に好きでした。

罪四つ目。あかりちゃんが難しくて逃げた結果なのは内緒です。

三度目のEXPASA富士川は、最終回の現地視聴でした。外のテラス席でトラックの列と動かない観覧車を見上げながら聴くガルラジは、現実感と非現実感がごちゃごちゃに入り混じり、ポエムラッシュでヤバい笑い方をしたり叫びそうになっている間に一瞬で終わってしまいましたが、間違いなく二度と味わえない体験でした。行って良かった。

自分以外にもガルラジストらしき人(というか深夜のSAっぽくない人)は数名いたんですが、特に話しかけたりはせず。電車の時間もあったので……。

双葉での現地リアタイの方はもっと楽しい集まりになった上に、完全に予想外のイベントもあったようで、タイムラインで見て軽く寂しくなりましたが普通に笑いました。

ちょっとだけ時系列が飛びますが、五つ目の罪です。なんかこう、楽しくやりたかったんですねたぶん。タイトルは同名の映画から。


10月11日、ガルラジ2ndシーズン放送終了。情報局#第6回の最後の最後に本渡楓さんが仰られた言葉が強く心に残っています。

これから先どんな展開があるのか、思い出になるのかは全く分かりませんが、みなさんとここから、少しずつ積み上げて作っていけたら、幸せだなと思っています。これからも応援よろしくお願いします。

続くことを過剰に楽観せず、終わることを悲観もしない、本当に明るく頼もしい表現だと感じました。コンテンツの継続に関する文脈の発言ではありますが、『ガールズ ラジオ デイズ』が辿り着いた境地と重なる気がしてなりません。

受け手が励ましのメッセージを好意的に受け取れる作品というのは、本当に素晴らしいものだと思います。実在感の作り方がすごい、というやや離れた位置からの印象で触れ始めたガルラジでしたが、とても良いところに連れてきてもらえました。

デイズは続く。思い出は嘘じゃない。パーソナリティにとっても、リスナーにとっても。


突然始まったツイッタージャック企画というボーナスステージへの言及がまだですが、なんかいい感じになったので今回は終わりです。結局順位について書けないので総括にはなりませんし、先のことはわかりませんからね。2019年はガルラジ!

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