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クリスマスローズ

クリスマスを過ぎた頃、猫の額ほどの、小さくて暗い庭に、ぱあっと白い蕾がついた。

雪のように真っ白なクリスマスローズ。

クリスマスローズは、開いたり閉じたりしながら、かなり長く楽しめます。
その間中、私はその小さな庭を眺めるのが楽しくなります。

クリスマスローズは、名前に「ローズ」とついていますが、バラ科の花ではないそうです。

花の形がバラに似ていたことから、「クリスマスに咲くバラ」という意味で「クリスマスローズ」と呼ばれるようになったようですが、日本ではクリスマスの頃に見ることはほとんどありません。

日本では1〜3月に咲くようです。

色は、 白,ピンク,黄,緑,紫,茶,黒,複色とあるようですが、私は白とピンクくらいしか見たことはありません。
可愛らしい花ですが、俯くように、控えめに咲いて、どこか寂しげです。

しかし冬の、花が少なかったり、枯れ葉や濃い緑の中にあって、その美しさは、気品すら感じます。

クリスマスローズには、こんな言われがおります。

「キリストが誕生したその日、マデロンという羊飼いの貧しい少女が、聖母マリアのもとへ祝福に訪れました。少女は、何か捧げものを…と探したものの、季節は寒い冬。1輪の花すら見つけることができず、がっかりして涙を流しました。すると、少女の涙は種となり、その種から芽が出て、なんとバラのように美しい純白のニゲル(クリスマスローズ)を咲かせ始めたのです。少女は幸せに満ち、その花を聖母マリアと幼子キリストへ捧げました」
イーフローラHPより

素敵なお話です。
少女の優しさと美しい心、そのものの気がします。

クリスマスローズの花言葉は、「いたわり」「追憶」「慰め」「私を忘れないで」「私の不安を和らげて」「中傷」などです。

ちょっと切ないような、寂しいような感じもありますが、ふと先日見た映画
「月の満ち欠け」を思い出しました。

この花に見える部分は、実は花びらではなくガク。
だから、いつまでも長く咲いているって思うんですね。

これがガクだなんてねえ…


確かに花びらに見える白い部分は、やがて緑色になっていきます。
そのガクが散って落ちることがないので「ガク(学)が落ちない」と、またガクが5枚あることから「合格」とかけて、受験を応援してくれる花とも言われます。

遠距離恋愛をしている恋人や、離れて暮らす家族、受験を控える人へのプレゼントなどに、良さそうですね。

ところが、現在流通しているクリスマスローズにも毒が含まれてるそうなんです‼️

さほど強いものではありませんが、口にすると口内の炎症やめまい、吐き気、腹痛、下痢などの中毒症状を引き起こし、致死量を摂取した場合は死に至ります。

また、切り口から滲む液に触れると皮膚が炎症を起こすことがあります。生花を扱う時は、手袋をした方がいいようです。

毒があると聞くと、
えーっと思う方もいるかと思いますが、あの可愛いスズランの毒よりは弱いとのことです。
彼岸花や水仙も毒があると聞きますし、キョウチクトウや朝鮮朝顔(ダチュラ)
(だっちゅーの、ではないですよ‼︎)
など、実は毒がある花って結構あるようです。

摘み取らずに、植えたまま鑑賞するのが一番だと思います。
日陰でも大丈夫で、長く楽しめる。
そんなクリスマスローズ、

まだ今も、暗い庭を明るくしてくれています。

日陰でも大丈夫だし、
長く楽しめるってのがいいですね。
しかも多年草です。

大切な人へのプレゼント
自分の冬の楽しみとして
いかがですか?

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