松島(宮城県)へ 1
松島や ああ松島や 松島や
そう言われた、日本三景の一つ、松島。
この歌は、松尾芭蕉が、風景のあまりの美しさに句を詠めなかった、という逸話があることから、松尾芭蕉の歌と思っていましたが、実は松尾芭蕉の歌ではないそうです。
そうは言っても芭蕉さん、
ちゃんと松島で句を詠んでます。
「島々や千々にくだきて夏の海」
さて、そんな松島に、私は随分前から行ってみたいと思っていた。
しかし、私たちの行き先は福島。
松島はまだずっと先だから、行けるなんて思っていなかった。
しかし、二日目案内してくれると言ってくれた娘の知り合いのお父様が、
時間があったら松島行けるけど?
と言ってくれた。
福島から松島までは車で3時間。
二日目ということは、そこからまた5時間かけて帰らなければならない。
当初私たちは福島を15時頃出るつもりでいた。
しかし、その話を聞いて、娘は職場に
月曜にも休んでいいですか?
と速攻お伺いを立て、無事にオッケー
(私はもともと休みにしてました)
松島、連れて行ってもらおう‼️
ということになった。
朝8時に、ホテルにお迎えに来てもらうと、東北道を東へ、
天気は良さそうだ。
福島の山はなだらかで、秋色に染まっている。
そこから、宮城県の看板を通り越すと、また二人で歓声をあげた。
通った道はよくわからないけれど、山を下っていくと、その際に海が見えた。
そして、そこから更に下っていくと、松島の文字が見えた。
もうすぐそこだ。
駐車場の近くでは、綺麗な紅葉が私たちを迎えてくれた。
もう紅葉は見れないかと思っていたので、ここでもまだ紅葉がきれいで、うれしかった。
車を止めると、そのまま島の方に行くのかと思ったら、松島にけっこう有名なお寺があるんですよ、と言ってお寺に連れて行ってくれた。
國寶(国宝)?
どんなお寺なんだろう・・・もうワクワク・・・
総門を入ったところで、お友達のお父さんが、音声ガイドを借りてくれた。
ここ瑞巌寺は、東北随一の禅刹で、伊達政宗が4年の歳月をかけて建立したものとのこと。
境内は、紅葉が美しい。
参道の右手には、立派な洞窟遺跡群がある。
洞窟の壁面には、無数の五輪塔や供養塔、戒名などが彫られている。
古来より、「奥州の高野」と呼ばれていた霊場だったそうです。
わああ・・・と喜んでいる私に対し、他の3人は、ただ私についてきている感じ。
その時の3人の会話は
何が面白いんだろう・・・
何が面白いんだろうねえ・・・
だったそうです。
また、山道の中程に、こんな看板が
ここは海は目の前です。
津波ここまでしか来なかった?
ここは湾になっていて、そこまで大きな津波にはならなかったとのことですが、実は立派なお寺や神社があるところ、津波が避けるようにして、そこだけ来なかった、というところが何箇所もあったそうなんです。
やっぱり何か…
人々の信仰の場所ってのは、何かあるのでしょうか…
さて、瑞巌寺の入口に来ると、入場料700円と書いてありました。
興味なさそうな3人だけど、私が入りたいと言ったら一緒に入るっていうんだろうな・・・
ただ、私たちの松島滞在時間は長くても4時間くらいの予定。
松島の海を見に来たのだから、ここを見てたら時間も足りなくなるだろう。
ここはいいにしよう。
ということで、中には入らずに覗くように境内をみて、瑞巌寺を後にした。
その後、瑞巌寺を出た人が流れる方向に、紅葉がきれいそうなところがあったので、そちらに向かってみた。
なんだか素敵な料亭?
そしてその隣に、山門がある。
山門の中を覗くと・・・
うわあ…真っ赤!
すごい紅葉じゃない?
覗き込んでいる私の横で、3人が、
ここは入ってみたいね、
うん、ここは入らないとだね、
と言っている。
やったあ!!!
こうして瑞巌寺の隣(瑞巌寺山内)のお寺、円通院に入ることができました。
が、今回はここまでにいたします。
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