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サブカル大蔵経743『チューハイマニア』(エイ出版社)

私がチューハイという言葉に初めて出会ったのは、漫画『酎ハイれもん』だと思います。その響きに魅了さら、以来30年、酎ハイやサワーを飲み続けてきました。

いまだにチューハイとサワーの違いがわかりません。チューハイは焼酎を使うと思ってたけど、最近の缶チューハイは違うし。

上野のガード下の「大統領」が大好きなのですが、あそこはたしか、チューハイとサワーが別メニューで、たしか酎ハイを頼むと瓶の炭酸水が出てきて自分で割る、タイプだったような…。

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(↑2013年に「大統領」を訪れた時の写真)

大衆のための飲み物でありながら、日本のチェーン居酒屋が上場できたのもこのチューハイという発明品の売り上げがすさまじく、怪物的な飲み物ともいえそうです。

今やコンビニでコカコーラも参入したチューハイ、レモンサワー業界。日本史の上ではもともとアメリカ由来との記述も。

チューハイの起源は1853年のペリー来航か密接に関わっています(藤原法仁)p.56

あのペリーの黒船に、ラムネのような炭酸水が積まれていたらしいです。

今や日本を代表する飲み物ともいえるチューハイのお姿やお店や材料を訪ねる一冊。

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家呑みが増えてから余計に需要が増えて編まれた一冊なのかもしれません。

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チューハイスタンドに行けとサンディエゴの米兵にまで知られるている。p.31

 横須賀のヒデヨシ商店のチューハイの色がたまりません。

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ヨネヤ 梅田本店 純ハイ350円。p.40

タカラcanチューハイのモデル。歴史的な一杯。関西チューハイの金字塔。五年前に連れてってもらいました。梅田の地下街。

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天羽乃梅(テンバノウメ)。チューハイの礎を築いた功労者であり、大衆酒場の風景を変えた革命家。p.64

一昨年、立石の宇ち多"でこのシロップを使った炭酸なしの梅割りに衝撃を受けました。

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帰宅してから天羽乃梅と皿付きのグラスを取り寄せて、家で梅割りを飲み続けました。

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炭酸水もいらないし、永久機関のようなすごい飲み物に出会えた…と思ったら、しかし、そのうちのどの奥がはがれるような感覚になり、炭酸水で割るということは理にかなっているんだなと思いました。

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「天羽乃梅で作った焼酎ハイボールは、旨いか?って言われたら旨くない。でも、まずいか?って言われたらまずくない。なんでかわかんないけど何杯も飲めちゃうというのが、ウリなんですよ」とガハハと笑うのは、会長の堺由夫さん。p.66

三ノ輪の天羽飲料製造。家族経営なのが信頼できる。

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一番美味しかったのがキンミヤの20度と25度を半々で割ったものだったんです。p.71

ホッピー社長石渡美奈さんのことば。今や旭川でもホッピーを出す店が増えました。あると頼みたくなります。

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和製カクテルの原点。目黒のご当地ドリンク。p.72

 東の天羽、西のハイサワー。

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一昨年、鶯谷の信濃路にて。今でもこの写真スマホの待ち受けにしています。

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ハイリキ7%.タカラcanチューハイ8%.p.92

ドンキにたまにハイリキが入りますが、最近入荷してません。ところが先日地元の生協に東京フェアなるものの一環でこの缶ハイリキが大量に積まれていました。また買いに行こう。


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