見出し画像

終活ブームに潜む危険・霊園開発業者の住職殺害事件 お墓編その24

殺人事件から見る指定石材店の闇

今回は、殺人事件にまで発展した
お寺と石材店の関係について独断と偏見に基づいて書いていきたいと思います。
住職死亡 墓石販売巡りトラブルか - Yahoo!ニュース
先ず、10/8に霊園開発会社鵠祥堂(コクショウドウ)の社長が逮捕されました。
この会社は、幅広く民間霊園を開発していて神奈川県・東京都など多数手がけてるようです。
犯人がどのような人物かは判りませんが、Xのアカウントを見る限り保守系の思想の持主のようです。
これは、一般論になるのですが寺院と石材店の関係は、お寺の檀家数と関係してきます。
檀家数が200から300世帯ある安定した経営の出来ている寺院には石材店は基本的に頭があがりません。
また、お寺業界も狭い世界なので下手な評判が広まると村八分に遭います。
お寺の指定石材店になるということは、特権でもあり寺との従属関係になるようなものです。
現役時代には、私も寺の行事手伝いとかをさせられてました。
そこまでするのは、住職の機嫌を損ねて指定石材店から外されるのを嫌がるからです。
石材店からしてみたら、寺院の墓域を売るためには開発費が必要ないので、先行投資無しで始められるリスクの低い商売なんです。
その代わりに、行事の手伝いや雑用を頼まれたりする存在になります。
お寺において、住職は絶対的な存在で、その内部にも厳しいヒエラルキーがあります。
仏教大学の先輩後輩や寺院の格の違いなど様々なしがらみがあり、石材店もそれに振り回されます。
今回の事件の背景は判りませんが、自ら墓域経営に乗り出したやり手住職と経営が厳しい石材店の構図ではないか?と私は勝手に推測してます。
鵠祥堂はステンドグラス墓をメインにしていたようですが、私の現役時代に全てガラス製の墓を取り扱ってましたが殆ど売れてませんでした。
やはり、日本人には斬新すぎて手が出にくいのでしょう。
そんな、鵠祥堂の経営が安定してたとは思われません。その理由の一つにトラブルになっていた足立セメタリーパークの申込要件があったようです。
在来仏教に限る住職と、宗旨宗派不問で誰でも申し込めるようにしようとした石材店鵠祥堂。
多分、集客に苦労していたことでしょう。
そして、この鵠祥堂はいくつかの霊園の管理をしているようです。
横浜市の都築まどか霊園、足立区の足立セメタリーパーク(今回事件の源証寺の境内墓地)に、その名前があります。
購入された方、今後購入される方は注意しましょう。
管理体制が大幅に変わる可能性があります。
いくつかのポータルサイト(お墓紹介サイト)では非表示になってます。

いつもの一言。
「お墓を生前に買うなら、生きてるうちに思い出をつくりましょう。」
大切な人との時間は「お墓」を買っても得られません。









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?