これって私だけ？

みたいなことって誰にでも思い当たるものがひとつはあると思う。
私の場合は、音楽を聴いたり歌ったりしている時に突然「うっ」と感極まってしまうことがあって、これって私だけなのかな？と毎度思っている。

「うっ」となるカンキワポイントには割と傾向があって

• 好きな曲のサビに入るところ

• 子供の歌う合唱曲

• 曲が転調する時

• オペラのアリアで一番盛り上がるところ

• ホイットニー・ヒューストン

最後のホイットニーだけめちゃめちゃピンポイントなんだけど、ホイットニーの中でもスーパーボウルで彼女が歌ったアメリカ国歌にはほぼ間違いなく「うっ」から落涙してしまう。

リンク探したついでに聴いたらやはりティッシュが必要でした。百発百中で泣く。

毎度カンキワタイムが訪れると、突然溢れんばかりの何かで胸がいっぱいになって、即涙腺が刺激される。いわゆる「心が震える」というやつ。
「たぶん私、前世はディーヴァだったんだろうな」
というのが私の出した答えなのだけど、正解を知るのは神様だけ。

昨日、日曜の夕方、散歩の帰り道。
イヤホンから星野源の「不思議」のイントロが流れて、それが妙に目の前の夕焼けとマッチしてるなぁと思ったら、カンキワスイッチが入った。
なんだか私の人生に、映画のサウンドトラックみたいにピッタリの挿入歌が流れてきたみたいで、すごく満たされた気持ちになって、「うっ」がきて、目に涙が溜まった。
いつものカンキワタイムだったけど、初めて「あぁこれは本当の私が喜んでいるんだな」と感じた。
本当の私ってなんぞ？って感じだけど、なんとなくそう思ったのだった。
考えるよりも先に体？心？が反応していて、そこに本当の私の存在を感じた気がしたというか。

幼い頃から私はカンキワスイッチが入ると（特に人前だと）胸がいっぱいになりながらも涙が流れないように我慢して、鼻が赤いのを鼻を触って誤魔化したり、目にゴミが入ったフリをしてやり過ごしてしまうことが多かった。
泣き虫だと思われるのが恥ずかしかったり、なぜそこで泣くの？って変に思われるだろうなと思ったり。「これって私だけだよな」と思っていたから。
でも、なぜだかわからないけどこれが好き、とか、なぜだかわからないけどこういう反応をしてしまう、っていうのは本当の私を知る大きなヒントなのかもしれない。「これって私だけだよな」ってことをよく観察してみると、本当に好きなこと、本当はやりたいこと、本当に自分が大事に思っていることが見えて、本当の私のようなものを知る手掛かりになるかもしれない。
だから突然心が震えて涙が出そうになる瞬間（時間にしたらほんの数分）を、これからは涙も我慢せず、そのまま味わってみようと思う。

まぁでもやっぱり私、前世ディーヴァだったんだろうな、ホイットニーみたいな。