夜空に時計が浮かんでいて
ある人には帰宅の時間を、
ある人には食事の時間を教えている

話し合いの途中のぼくらは
なかなか決着がつかない

入り口のベルとともに親子が入ってくる

きみは目の前のコーヒーを見つめたままで
ぼくはそんなきみをまっすぐ見れない

鳥の鳴く声とともにオルガンの旋律

先日完成したばかりの新しい駅の前では風船が配られて、窓ガラスの模様みたい

ぼくたちは悲しい結末を望んではいないのだ

そうならないために
今ここに座っている

うさぎは行列をつくってゆっくりと歩道を進む

ぼくらが今いるこの町は愛おしさがあふれている
きみがこの町を愛していることを知ってるよ
この町から与えられた素晴らしい愛に応えるため、
ぼくはきみから逃げない。