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休職日記①

11月30日。
日に日に寒さも厳しくなってきたこの頃…と言いたくなるような季節だが、
汗ばむような陽気が続き、「あれ、実は冬越してた?」と錯覚するような2023年。

気候変動の観点から言えば非常に危惧すべきこの状況も、
暖房いらずで電気代を気にせずにすむと考えれば、休職中の身としてはただただありがたく思える。

大義よりも、自己都合。
余裕のなさは他者を慈しむ心を霧散させていく。

私は神奈川県に住む34歳。
現在休職中である。

精神的な不調が続き、生まれて初めてメンタルクリニックに行ったのが10月のこと。
「適応障害」と診断されたものの、「薬の服用はせずに様子を見ましょう」と言われ、

わかりやすく頭が痛いとか熱が出るとか、身体的な症状が出ているわけではなかったし、
幸いにも人間関係に恵まれた職場だったからとりあえずは仕事を続けた。

けど、続けたところで状態が良くなるわけでもなかった。

毎朝とにかく憂鬱で、
仕事中ふとした時に涙が出るし、
帰ってからもなにもする気が起きず、
休みの日だってずーーーっと寝たままで
洗濯・掃除もおっくうでできなくて、
お風呂に入るのだって、出かける前になんとかシャワーを浴びることで済ませる日々の中

美味しいものを食べたり、買い物をしたりするような楽しいことを想像してもそれを「楽しみ」として感じられず、
ただただ「なにもしたくない」という気持ちしか生まれない。

恐怖でしかなかった。
ずっとこんな状態で生きていくのか、と。

上司も人事の人も理解のある方で、
休職の相談をしたら「無理せす、まずはしっかり休んでね」と言ってくれた。
(ありがたや…)

心の中で「休みたい」「もう行きたくない」という気持ちと、

「決して重労働なわけじゃない。
セクハラ・パワハラをうけてるわけでもない。」

「もっと頑張ればできるんじゃないか。」

「倒れるとか胃に穴があくとか、
そういうことでもない限りは休みなんて必要ないんじゃないか。」

という気持ちがせめぎ合う中で、私は休職する選択をした。


そんな私の、
とるに足らない日々をここに記していこうと思う。

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