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放射能ホルミシス効果否定派の傾向

【米ジョージ・メーソン大学教授の見解】

 多量に摂れば有害な物質でも、少量なら有益となる現象を「ホルミシス効果」という。アルコールや日光、ミネラルやビタミンなど、ごく一般的な現象だが、放射線にもこの「ホルミシス効果」が存在するという説がある。

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 この説を、米国ジョージ・メーソン大学のロバート・アーリック教授が『トンデモ科学の見破り方』で検証している。この邦題だと異端の説を笑い飛ばす本かと思われがちだが、純粋に科学的手法によって検証されている。

 ホルミシス論者は広島・長崎で生き残った被爆者、原子力産業の労働者、自然放射線の高い地域と低い地域に住む人々などのデータから、被爆線量と肺がん死亡率などの相関関係をグラフ化し、低線量被爆ではむしろ健康になっていると主張する。

 アーリック教授はそのデータを詳しく解析、あるものはデータの操作があり、あるものはデータの不備があり、あるものはホルミシス論者の見解とは別の解釈も成立し、結局はホルミシス説が正しいと実証するデータは提出されていないと指摘する。ただし、それでホルミシス説が間違っていると証明されたわけでもない。そもそも放射線の影響によるがんと、ほかの影響によるがんを区別する方法がないため、こういうデータから確定的結論を導くことはほぼ不可能なのである。

 結論は「おそらく真実ではないだろうが、誰にもわからない」ということだ。 小林よしのり〈ゴーマニズム宣言スペシャル 脱原発論〉より

✔️【真相〈アンフェアな否定派の研究手法〉】

 副島隆彦の弟子で、レントゲン/ガンマ線取扱資格保有者でもある六城雅敦(ろくじょうつねあつ)によると、ホルミシス効果否定派の研究には次のような傾向があるそうです。

 ①低線量被爆グループを除外している。

 ②有効性を見出さないような統計手法を用いている。

 ③LNT論から外れたデータを無視している。

 ④細胞の再生機能が「ない」と仮定。生物の免疫能力も無視している。  

 ⑤危険性だけに注目する研究であり、増加した平均寿命や健康を無視している。

 ……小林よしのりは「米ジョージ・メーソン大学のロバート・アーリック教授」という権威を使ってホルミシス効果を貶めようとしていますが、そのアーリック教授のファクトチェックの中に前述の5つの傾向が入り込んでいる可能性は十分あるはずです。

 そうしたチェックを一切おこなわず、「米ジョージ・メーソン大学の教授が真実でないだろうと言っているから真実でないのだ」と結論づけるのは、明らかにフェアではないと思います。

【まとめ】

 ●ホルミシス効果否定派は都合の悪い事実を無視している。


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 国民の3人に1人がかかると言われるがん。しかし、手術、抗がん剤、放射線の標準治療は大変危険なものなのです。がん食事療法をぜひご検討ください。

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