わかさりえる

東京から離島へ嫁ぎましたエッセイ🌻

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最近の記事

24時間後に会いましょう

 東京からこの南の島へ移り住んでまもなく三周年を迎える。案外、意外と上手く、楽しくやってけている。虫が多いのがネックだが(n回目)、空気は澄んでいて、窓を開けると入ってくる風が気持ちよい。聞こえてくるのは鳥のさえずり、船の汽笛、たまに通る車のエンジン音、デカい虫の羽音はちょっと脅えてしまうが、それくらいであとはほんとうに静かだ。私の実家は人が多く騒々しい場所にあったので、世界ってこんなにも静寂があったのか・・・と毎日感動している。  仕事も始めた。といっても、五時間のパートだ

    • 「君たちはどう生きるか」を観た・読んだ

       前回帰省した際、母と一緒に映画館で「君たちはどう生きるか」を観た。  ジブリ作品は幼い頃から親しんできたので大好きだ。・・・と言いつつ、好んでいるのは千と千尋までの作品で、ポニョ以降は観ていない。千と千尋の時はまだ小学ウン年生だったが、成長していくにつれて新しい作品を追うことがなくなってしまってた。実家には録画機がなかったのでフライデーに放送されるロードショーもスルー(CMが厭でリアルタイムで見ない)。今の家ではさすがに録画ができて、昨年放送された「思い出のマーニー」があ

      • もう3時か

         7月24日の深夜二時半。PBの安くて不味い缶ハイボールを飲んで、自分にも酔いながら文章書く。すべてがちょうどいい日曜日だったな。  旦那が出張で不在だったので、この土日は家でダラダラ引きこもっていた。南の島で引きこもるってなんだか贅沢で罪悪感。昼間はピーカンだったので海も青かろう。だけどカーテン閉めきって冷房入れてひとりで酒を飲みまくってた。以下、この幸福な土日のタイムスケジュールおさらい。  土曜日(^o^) 6:30 起床 7:30 旦那見送り後、二度寝 12:

        • 過去を掻き回せよ扇風機

           またもやご無沙汰執筆。上半期は何かとバタバタしててあっという間に過ぎてしまいました。色々と疲れきっていて魂が抜けたように過ごしておりましたが、ようやく復活。また今日から心を入れ替えて(∞回目)、つまらないことでも毎日綴っていきたい。  この島に越してきて一年が経った。車も乗りこなしているし、道も分かってきたし、立派な島人と言って問題ないだろう。  ありがたいことに、このnoteを始めた当初と大きな心境の変化はない。相変わらず楽しくのんびり過ごしている。とんでもなく暑くて毎

        24時間後に会いましょう

          総括

           あっという間に年末じゃないですかあ。なんか色々忙しい、というより文章を書く気力が沸かなくてすっかりご無沙汰になってしまいました。本当は新婚ホヤホヤドキドキ離島生活を週一のペースで記していく予定だったのに全然だめでしたね。  春に越してきてからなんやかんや楽しく暮らしております。懸念していた虫と紫外線も、思っていたよりは全然大丈夫でした。夏の終わりにベランダで蝉がとんでもなくデカい声で鳴いてて怖かったけどそれくらいです。あの蝉は東京行ったら無双できる。  当たり前だけれど空

          しまった自己嫌悪になってしまった

           美しい自然に囲まれているからなのか、私自身元来の性質からきているのか、自己嫌悪に陥ることが多い。日に最低三度は自己嫌悪に陥っている。幼少期の失態、中高生の黒歴史、ここ最近の失言・・・。二十年以上前の些細でくだらないものから、近年のやらかしまで、小さな記憶が何かの拍子に突然ぶわっと蘇り、息苦しくなる。消したい過去、戻したい過去、全て忘れることはできない。一体なんなんだ。  私は今、不自由も不満も無い。此処に引越してくる前の方がずっと苦しかった。なので有難いことに胸を張って毎日

          しまった自己嫌悪になってしまった

          台風14号を経て

           引っ越してきてから初めての台風だった。風は強く吹き、家は揺れた。生まれて初めての停電。暗闇の中、伸ばした手のひらが見えないことに感動した。  丸一日、家中の電化製品が使えなかったわけだが、とにかく暇で暇で仕方なかった。暇というか何もやる気が起きない。懐中電灯は用意していたものの、家の中はぼんやりと薄暗い。人間は薄暗いなかだと活力が沸かないものなんだと知った。  なので、ほとんどの時間はずっとベッドの上でゴロゴロしていた。私は現在ひきこもり専業主婦なのでいつもダラダラゴロゴロ

          台風14号を経て

          矢沢あい展に行きた〜〜い!!

           またもやご無沙汰更新になってしまった。ここ最近は新しい仕事(パート)が決まったり、除湿剤の減りの早さにビビったり、浴衣の着付けを汗だくになりながら覚えたりと離島生活を満喫&奮闘していたのだが、そんなことより、今朝の情報番組で矢沢あい特集が放送されていたため声を大にして叫びたくなった。  矢沢あい展に行きた~~~い!!  現在開催中の矢沢あい展。帰省のタイミングが合わずに東京会場へ行けずじまいだった。悔しすぎる。私の住んでいる島での開催はございませんでしょうか。  会場で

          矢沢あい展に行きた〜〜い!!

          【短編小説】第三冥界

           2019年に講談社さんが運営している小説サイト、novel daysさんで開催された超短編コンテストで受賞した作品です。  5000字以内、テーマは「お正月」でした。  後日賞金と賞状送るので口座番号と住所を教えて下さいってメールいただいて即⭐︎返信したんですけどどちらもまだ貰えてません。賞金一万円、いつ入金してくれるんだ(๑`^´๑)  というのは冗談で、頂戴したメールに書かれていたアドバイスと激励が大変嬉しかったです。ありがとうございました。もしかしたら返信届かなかっ

          【短編小説】第三冥界

          プログラミングは無視

           旦那がいない夜は大体親友とオンライン飲みをしている。6時間以上はザラで、酒を飲みお菓子を食べながら永遠としゃべり続けている。直接会っても話すことが尽きない、気の置けなさすぎる親友だが、遠く離れても関係が変わらないのが嬉しい。コロナ渦でオンライン飲みがメジャーになったのも有難すぎる。  親友の尊敬している部分は数多くあるが、その中でも最近心から「羨ましいな」と思うのは「虫が怖くない」というところだ。散々述べているとおり、私は虫だ駄目だ。怖い。とくに、やっぱり、想像通り予想以

          プログラミングは無視

          離島から、スーツケースを持たずに帰省した

             早速、最後の投稿から一ヶ月以上経ってしまった。と言うのも、6月いっぴから約三週間ほど帰省しておりました。まだ移住してから二ヶ月も経っていないのに早速帰省。快く送り出してくれた旦那には感謝しかない。    帰省にしろ旅行にしろ「荷物量」はかなり肝心だと思う。今回初帰省となったわけだが、今後とも気軽に身軽に帰省できるよう、いかに荷物を少なくするかに拘った。  スーツケースはいらねえ。荷物も預けねえ。ボストンバッグとポシェット1つで帰ってやる!!・・・そう決意し、無事に遂行

          離島から、スーツケースを持たずに帰省した

          新じゃがあげぽよ

           旦那の実家から新じゃがをたくさんいただいた。  現在我が家はシングルインカムなので、食材の提供は大変助かる。いつもありがとうございます。  ところで「義実家」ってなんて読むのだろうと思って調べたところ、最近できた言葉らしく違和感を持つ人が多い、と書いてあった。知らなかった。ぎじっかって言い辛いもんね。  そんなわけで最近はじゃがいもを使ったレシピを検索する日々である。ちなみに一番最初に作ったじゃがいも料理はポテトサラダ。  実は私は運転同様、結婚するまで全く料理をしたこ

          新じゃがあげぽよ

          僕は縦列駐車ができない

           東京にいた頃は胸を張ってペーパードライバーを名乗っていたが、ここじゃあそういうわけにはいかない。  田舎は一人一台が常識、というのは分かってたが想像以上に「足」だった。みんなとにかく歩かない。みんな、というか大人が歩かない。子ども達は3~4km離れた学校まで歩いて通う。旦那は家から小学校まで5km近く離れていたが、走って通っていたらしい(おかげで足が早くなったと言っていた)。  ようするに子どもは全然歩く。ここで生まれ育ってきた大人達も幼少期は全然歩いてたはずなのに、今は

          僕は縦列駐車ができない

          住めば都に覚悟はふよう

           東京から、南の島に越してきてから一ヶ月が経った。虫に脅え、紫外線対策に気が抜け無い日々。これは東京にいた頃から変わらない。  私は現在無職で、毎日のんびり過ごしている。朝起きて旦那のお弁当を用意し、家の掃除と昼寝、半身浴、夕食の準備をしながらダラダラ自ダラくに過ごしている。有り余る贅沢。ほんの二ヶ月前まで満員電車に揺られて齷齪働いていたことが信じられない。夢だったのだろうか。それとも今が夢の中なのだろうか。のんびりまったりし過ぎていてて、現実感が全く無い。  さすがに生産

          住めば都に覚悟はふよう