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046:ディスプレイが切り取った世界として,その場で見たかった…

ディスプレイでもうひとつの世界を覗くのではなく、ディスプレイでもうひとつの世界を切り出す。もうひとつの世界があり、それを見るのではなく、それをひとつのマテリアルとして切り出していく。「見る」という感覚だけでは捉えきれないものを、ディスプレイで現そうとしているのではないだろうか。

世界を俯瞰の世界視線から見つつ、水平方向の普遍視線からも同時にとらえる。ヴューコントロールをしながら、ディスプレイが「世界」をマテリアルとして切り出してくる。カメラが世界を切り出したように、ディスプレイがもうひとつの世界を切り出す。カメはもうひとつの世界を実際に回っているけれど、こちらの世界では「カメは実際には回っていない」.世界が複数あるのか,世界のビューが複数あるのか.おそらく,世界は複数あって,世界のビューもまた複数あって,それらがディスプレイが切り出されてのではないだろうか.

世界の複数性,世界のビューの複数性を感じるためには,世界はフレームの外にもなくてはなくて,フレームの外にも世界があるということから,世界はディスプレイで切り出される必要があると考えてみたらどうなるだろうか.

世界はディスプレイに切り出されて,世界はディスプレイに重なり合っていく.そして,世界はディスプレイからはみ出す.

《Loading Wallpaper Reading Wall》,ディスプレイで切り取られた世界の一部としてではなく,ディスプレイが切り取った世界として,その場で見たかった…

時里さんの「Rabbit Reading」見たかったな…🐇🐢



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