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神戸の女子大教員

089:テクノロジーと文化遺産の輪廻転生

エキソニモへのインタビューがきっかけで,テクノロジーと文化遺産について「瀬戸の風景」という展示で映像トークをすることになった.

高度経済成長の断絶

文化遺産を考えるときに「高度経済成長の洗礼を受けたか否か」に一つの節目があるというテキストを読んだ.そこには次のように書かれていた.

いわゆる高度経済成長以前の時代は,どのような変化と発展の歴史の中でも,町や村に住む人々の日々の暮らしの位相では,

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088:あるけどないかのように振る舞う光学接着樹脂

東京工芸大学色の科学芸術センター「カラボギャラリー」で開催されている小山泰介さんの「レインボー・ヴァリエーションズ」を見てきた。

MASSAGEの連載で「波のようなマテリアル」という言葉を使ったので、プリントの網点が波🌊で変調されたように見える《Rainbow Waves》がとても気になった。下の画像は《Rainbow Waves》を接写したもの。

プリントされた写真の上に穏やかな波があるわ

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087:デジタルデータへの態度の変化🌊

「波🌊自体というマテリアル」で,デジタルデータがそこにあることを考えたのだけれど,それはデジタルデータをアナログデータのような「波🌊」としてしまうということなのかもしれない.「Designing Fluid Interfaces」で示された「波🌊」は,「表象」と「行為」とを一つにまとめ上げて,そこに触れることができるデジタルデータのあたらしいあり方なのかもしれない.

デジタルがフィジカルを

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086:モノとデータとの複合体としてのあらたなバルク

ucnvは情報科学芸術大学院大学[IAMAS]で開催された個展「Volatile」で「作品について」で次のように書いている.

本展示では,以前の制作を再構成し,3点の新作として展開する.

図書館入口正面の展示室の2作品では,2018年の制作で用いた,正常なものと破損したものを並置するという手法を引き続き採用する.その手法によって,オプティカルメディアとデジタルメディアを重ねて考察する上では,必

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085:制御可能でありながら,制御から逸脱していくような流動性を示すあらたな「「物質以上に物質的な何か」

Webページは「ページ」という概念をヴァーチャルな「ページ」として定義し直されて,プログラム可能にしたものになっている.Webページは,レフ・マノヴィッチが「ニューメディアのオブジェクト」と呼ぶ,コンピュータが可能にしたあらたな存在になっている.

では,マノヴィッチが「ページ」をヴァーチャルなものとして定義し直すことができたのか.マイケル・ワイバーグはインターフェイスはこれまで「表象中心主義」で

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084:「マテリアル」の粒度にしてから,表現の可能性を考える

インターフェイスで発生する「行為」と「表象」とが形成する「波自体というマテリアル」では,デジタルとフィジカルとがセンサーを通して重なり合い,その結果として,アナログデータが必然的に引き起こす「遅延と揺らぎ」をデジタルデータに取り込む余地が生まれていた.

デジタルとフィジカルとの重なり合いはセンサーを通しての「フィジカル→デジタル」という流れだけではなく,プロジェクターを通して「デジタル→フィジカ

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