美術館をハシゴしてきた話

一人で美術館をハシゴして、ゴッホ展とコートールド美術館展に行ってきた。
有名な絵を観れるチャンスがあるなら行っちゃお~!というミーハーな理由だけで。
美術に関する知識なんて全然ない私でも、すごく楽しかったから忘れないうちに感想を書くぞ!

①ゴッホ展

今回美術館に行こうと思った最大の理由がこのゴッホ展。
ゴッホの画家を目指し始めた初期の頃の絵と、パリに移ってからの絵で二部構成の展示だった。

ゴッホ以外の画家の作品も展示していて、第一部では彼が影響を受けたとされる『ハーグ派』、第二部では『印象派』の作品たちがあった。
『なるほど、こういう所を取り入れていったんだな』というのがとても分かりやすくて面白かった。
ゴッホの初期の作品を観たら『ゴッホってめちゃくちゃミレーが好きだったんだ!知らなかった!』と思った。
パリに移ってからの作品を観たら『パリってやっぱり華やかで明るい雰囲気~!』と思った。

展示の最後の方ではゴッホが精神病院に入院してからの作品が並んでいた。
そこにあった作品たちは『ハーグ派』でも『印象派』でもなくて、『ゴッホの絵』だった。
最大の目玉であっただろう『糸杉』は私の中の大好きな絵の一つになった。
ゴッホの有名な絵がたくさん観れたわけではないけど、ゴッホの人生を垣間見れた感じがして、とても良かった。
それにしてもゴッホの弟のテオはすごいな…
ゴッホもすごいんだけどさ…

②コートールド美術館展

ゴッホと同じ時代に生きていた印象派の画家たちの作品がたくさん観れることを知って、『時間もあるしついでに行ってみよ~』くらいの気持ちで観に行ったら驚きだった。
美術に詳しくない私が驚くくらい、めちゃくちゃ贅沢な展示だった。

コートールドさんというイギリスの美術が大好きだった大富豪。
彼が集めたコレクションが展示してあるコートールド美術館が現在改修中ということでこの展覧会が開かれたとのこと。

コートールドさんは印象派の絵画が好きだったようで、印象派の作品をたくさん観れて嬉しかった。
ルノワールの『桟敷席』、マネの『フォリー=ベルジェールのバー』の二点は本物を観れて感動した。ミーハーなので。
絵の大きさもあってか、大物感が半端なかった。

個人的にはカミーユ・ピサロの絵と、ジョルジュ・スーラの絵が好きだな、と思った。
『そういえばゴッホ展で聞いた音声ガイドで”カミーユ・ピサロは印象派の画家たちの中でお父さん的存在だった”みたいなことを言ってたな~、穏やかな人柄だったっていうのもわかる~』と一人で納得した。
ジョルジュ・スーラの展示してあった絵は点描画で、『色合いがかわいい~!』と思った。

アンリ・ルソーとドガの絵も好きだったな。
コートールドさんが特にお気に入りだったというセザンヌの絵も、モネの絵も。
私はどうやらこの時代の絵が好きらしい。
ロダンの彫刻もゴーギャンの絵もあったし、未完成の作品とか、書簡とか、他にももう書ききれないくらいすごい作品ばっかりで、『とにかくコートールドさんがすごい…!!!素敵なコレクションを遺してくれて圧倒的感謝…!!!』と思った。

③その他

今回はどちらの展覧会でも音声ガイドを借りた。
音声ガイドで解説をしてくれると私みたいな素人にはとっても助かる!そして楽しい!今後もどんどん使っていこう!と思った。
それにしても今日観た絵を描いた人たちがみんなほぼ同じ時代に生きていたなんて、まるでおとぎ話みたいだ…
あと、芸術家がそれなりに成功するにはコミュ力めっちゃ必要なんだろうな…

帰り道、まだ明るい空に浮かぶ白い月が見えてゴッホの事を、ピンク色に染まった雲も見えて、モネの事を想った。

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