「日常記憶地図」(https://my-lifemap.net/)のサトウアヤコさんから以前に参加したワークショップをもとにした「作品」のカードを送っていただく。大学時代の東広島市と結婚間もない頃に住んでいた松本市の当時の地図を見ながら、私と妻が話したことをまとめてもらったもので、あらためて印字されたものを見ていると、「地図を見て想起」→「言語化して発話」→「文字起こしを確認」→「印字されたカード」と、それぞれの段階での「記憶の手触り」(texture of memory)のようなものが思い出されて、感慨深い。「しゃべったことをまとめただけ」では決してないその物質性はワークショップに参加したからこそ実感できたこと。「日常記憶は「日常」の中ではなかなか出てこないんですよ」というサトウさんの説明も深く納得できる経験だった。

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