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「めくる」という指先の使い方

人々はスマートフォン(以下スマホ)を激しく使うようになって、本来の指先の使い方を忘れてしまった気がしています。スマホの操作は、画面を指先でタッチしたり指先をスライドさせながら操作をしていきます。スマホのあらゆる操作を、この単純な指先の動きを組み合わせで行います。この操作方法を考えたスマホメーカーの研究開発力は見事だと思います。スマホは便利な道具で、人々はもうスマホを手放すことはできないでしょう。スマホを忘れて来たり、スマホを無くしたとしたら、その時は落ち込んで何も手につかないという人が多いのではないでしょうか。それくらい、スマホは身体の一部になっています。

こうして人々はいつの間にか「紙をめくる」ことをしなくなりました。ペーパレス化が加速していることもあるでしょう。今まで印刷して配られた書類はスマホ経由で届けられます。読み物の本の類も電子書籍が増え、スマホのガラスの画面を指先でスライドさせながら読むようになりました。かつて社会人に必携だった手帳は、メモ、スケジュール、連絡先などの全ての機能が更に便利になってスマホの中に用意されています。人々はスマホから単純な指先の動きで、あらゆる情報を引出すようになりました。一方で、誰でも同じように、あまりにも簡単に使えるスマホに飽きて来ている人たちもいるでしょう。飽きてきたというか、何か忘れていると気づき始めた気がしています。それは「指の使い方」ではないでしょうか。人間の指先はもっと器用に使うべきだというコトです。指先は日常生活の中で常に複雑な動きで使われて来ました。針に糸を通す、包丁で細かく切る、ペンで小さい字を書くことなどです。私たちの日常生活の中でにスマホ置き換えられたモノやコトは多くあります。単純な指先の使い方と引き換えに便利さを手に入れました。でも、そこには何か失ったコトがあるような気がします。

スマホに置き換えられたコトの一つに「スケジューリング」があります。スケジューリングは、自分の理想に向かう自分の行動を、自分の頭を使って考えることです。ならば、自分の脳のスペックを最大限、フル活用して考えた方がよろしいと思います。手は「外部の脳」「第2の脳」と呼ばれ、指先を動かせば脳にたくさんの刺激が伝わるという専門家もいます。さらに、指先の動作が難しくなれば、より脳の活性化が期待できるでしょう。私たちの中から、器用といわれた昔の日本人のDNAを引き出して、もっと複雑に指先を使って手帳でスケジューリングすれば、もっと人生を豊にすることができるのではないでしょうか。指先を使って紙をめくる、ペンを使って手で文字を書く、モノサシを使って線を引く、手を動かしていると見えてくるものが必ずあります。指先を大いに使って、自分の理想の未来をスケジューリングしてみてください。そうすれば、手帳が自分が本来持っている能力や才能、意欲を引き出してくれるでしょう。

ぜひ、指先を使って自分の理想未来をスケジューリンしてみてください。指先を使えばきっとあなたの人生はもっと豊になるでしょう。


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