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4000時間使ってまで、この小説を書いた理由をぜひ、聞いてください!

10月18日に東洋経済社より「きみのお金は誰のため」が発売されます。

お金について学べる小説です。かなり真剣な想いで書きました。今日は、その話をさせてください。

親なら誰もが子どもの未来を心配します。僕もその一人です。
子どもの未来を良くするためには2つのアプローチがあると思っています。
1つは、他の人に勝てる教育をすること。
嫌な言い方に聞こえたかもしれませんが、たとえば、“いい”学校、“いい”会社に入れるように勉強させたりするのは、まさにこれです。
否定したいわけじゃないです。僕もそうして生きてきました。
しかし、このアプローチには問題があります。みんなで頑張っても、全員がうまくいきません。誰かは負けてしまいます。その結果、イス取りゲームのような競争が激化しているのが現状です。
もう一つのアプローチは、子どもではなく、社会に働きかけること。子どもが競争に負けても幸せに暮らせる社会、優しい社会を作ることだと思うんです。こちらは、むしろみんなで頑張った方が実現しやすくなります。

実は、お金の教育についても同じことが言えます。
僕は女性ファッション誌のVERYでお金の連載を持っていますが、よく聞かれるのがお金の教育についての話。NISAも新制度が始まりますし、お金の貯め方や増やし方を教えたい、自分も勉強したいという声をよく聞きます。実際に書店に行くと、お金の貯め方、増やし方の本が大量に並んでいます。
だけど、そういうお金の教育だけに偏っているのは非常にまずいと感じています。これもまた、みんな頑張っても、全員がうまくいきません。みんながお金を増やすことは無理なんです。
お金は財布から財布の移動です。誰かのお金が増えれば、誰かのお金は減っています。
(金利や配当でお金が増えるのも銀行や会社の財布からの移動ですし、全体の預金が増えるのも、誰かの借金が増えていることの裏返しです)
みんなで頑張って実現できるのは、お金を増やすことではなく、そのお金をどこに流してどんな社会を作るかということです。
どうしてもそれを伝えたくて、1年がかりで小説を書きました。
「きみのお金は誰のため」というタイトルです。
お金の真実と社会のしくみについて学べる本です。人生の選択が、お金に振り回されなくなると思いますし、自分だけではなく周りのことも考えられるようになると思います。これから社会に出ていく子どもたちにも、親世代にも読んで欲しいです。

(追記)
上の投稿は一部変更しておりますが、10月7日午後6時に本書の予約開始をインスタグラムで告知した際に、インスタグラムに投稿しました。
フォロワーを中心に反響があり、10月8日の午前1時からほぼ2日にわたって、Amazonランキングの総合1位になりました。週明けの10月10日には、発売前でありながら、2万部の増刷が決まりました。ありがとうございました。

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読んでいただいてありがとうございます。
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