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ひとり、黙々、没頭: 『ロビンソン漂流記』

4月から5月へ。春の桜の季節はあっという間に終わり、もう初夏だ。つい最近まで毛布をかぶって寝ていたはずが、明日の気温はもう夏日である。 世間はゴールデンウィークの時期であるが、今年はいつもとは違う。外で遊べない。こんな連休は初めてだ。 もともと家で一日中いるタイプの人間ではなかったのもあり、自宅は最低限寝るだけのものしか揃っていない、ステイホーム週間は我が家にとって大きなチャレンジである。 家は寝るだけの場所だったとはいえ、前々から一つ考えていたことがある。何か自分一人

    • 春先の午後に: My PlayLIst 2020 Spring (1)

      金曜の夕方、1時間半の時間は、今週の振り返りの整理の時間にとってある。自分にとって、身の回りの整理、そして何より1週間でパンパンに膨れ上がった頭の中のいろんなタスク、雑念、不安などを整理する時間を、平日の他の時間を雑務や会議や他人ごとに振り回されようと死守してきた。この時間がきちんと死守できているかが、自分の仕事の忙殺度合いと心身の容態を測るバロメーターになっている。 そんな自分に向き合う時間には外を遮断するBGMが大切だ。いろいろとこのご時世気に揉むことも多いが、せめてひ

      • 「原稿が進まない病」からの脱却: マイ工程表

        原稿が進まない。 夕方4時、西日がオフィスを照らし始める中、目の前に広がるのは焦る気持ちだけ。企画書の締切はもうそこまで迫っているのに、全く筆が進まない。 おかしい。今回こそはきちんとしたものを書こうと1週間も前からやりくりしてきたはずだ。たしかに、いつもなら雑務に追われているのを言い訳に、やっつけ仕事をその場しのぎでやりかねない。だが、それではマズいと今回はきちんと考える時間をとろうとした。雑務を事前に片付けて、今日は一日考えるデーにして、予定をあけておいた。そこまでは

        • 変わらず、変わりつづける: Parco [渋谷]

          何か月かぶりに銀座線。終点駅に降り立つ。 ホームに降り立つと、目の前には広々とした空間と長い一直線の改札への道。ずいぶん前に訪れた欧州のターミナル駅を錯覚させる。いや、自分が目指していたのは渋谷である。ここは東横線のホームか、いやいや東横線はとっくの前に地下にもぐっている。そもそも自分が乗っていたのは銀座線だ。 そう、銀座線の渋谷駅はリニューアルしていた。さらに、改札を出るとこれまでにまして迷路のような通路が待ち構える。 普段以上になれない渋谷駅を進むと、見慣れない案内

        ひとり、黙々、没頭: 『ロビンソン漂流記』

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          冬の午後に: PlayLIst 2019 Winter

          金曜の夕方、1時間半の時間は、今週の振り返りの整理の時間にとってある。自分にとって、身の回りの整理、そして何より1週間でパンパンに膨れ上がった頭の中のいろんなタスク、雑念、不安などを整理する時間を、平日の他の時間を雑務や会議や他人ごとに振り回されようと死守してきた。この時間がきちんと死守できているかが、自分の仕事の忙殺度合いと心身の容態を測るバロメーターになっている。 そんな自分に向き合う時間には外を遮断するBGMが大切だ。この冬もいい音楽に出会えて、いい時間を過ごせたと思

          冬の午後に: PlayLIst 2019 Winter

          ビジネスにも、かかりつけ医を: 「上手な医療のかかり方」プロジェクト

          1月ももう最終週。休日仕事からやっと解放されて、久方ぶりに訪れたのは銀座。日曜日、もう日が暮れ始めている。休日ショッピングのカップルや、外国人の観光客など、普段以上ににぎやかな銀座四丁目の通りを南へ進む。銀座の街もしばらく訪れないうちにいろいろと変わっている。かつて松坂屋があった建物も閉館ののち、今はGINZA SIXなる建物に。 はじめて訪れたGINZA SIXの4階、抹茶がおいしい和菓子店にやってきた。今日はここで人と待ち合わせだ。 普段ひとりだとおやつを食べない人間

          ビジネスにも、かかりつけ医を: 「上手な医療のかかり方」プロジェクト

          地道に、四半世紀: ヴィッセル神戸

          1月17日、神戸で大きな地震のあった日だ。あの日から今年でもう四半世紀が経つ。 この四半世紀で神戸の街もいろいろ変わった。街並みもそうだが、個人的に感慨深いのが、この四半世紀、街とともに成長してきた1つのスポーツチームだ。 スポーツといえば野球、プロチームの本拠地が近所に2つ。うち一つは熱狂的なファンが有名な縦じまの球団。 そんな地にサッカーチームができた当初は、誰もが今のような全国でも注目されるようなサッカーチームになるとは思っていなかっただろう。 今でこそビッグスタ

          地道に、四半世紀: ヴィッセル神戸

          2020年、誰もいない初詣

          1月1日、早朝日の出前。気温0度。今年も恒例の山登りランがはじまる。 かれこれもう数年になるが、毎年元日は初日の出を見に、山登りランニングをしている。ふもとから山の中腹にある初日の出ポイント、そしてさらに山を登りきり、峠のところにある神社で初詣というコースだ。 距離にして往復およそ15km。さして大した距離ではない。が、それは平地の時の話だ。ふもとから延々と続く上り坂。ところどころ傾斜5度クラスの急な坂道も出迎える。1km5~6分ぐらいのゆったりペースで登っていこうとして

          2020年、誰もいない初詣

          マイ・ライフ マイ・オーナーシップ [2019年季節のご挨拶]

          気が付けば仕事納めの日、今年ももう終わりだ。自分はこの一年何をやっていたのだろうか、せめて最後の日ぐらいは自分の今年一年を振り返ろうと、人けのない早朝のガストに訪れる。 仕事については、昨年度から引き続き、大規模プロジェクトに末席ながら名を連ね、個人的にも貴重な仕事の経験の機会だった。 今のプロジェクトは、次の時代を見据えた新しい取り組みみたいなテーマ、さらに大企業をはじめいろんな組織が合同で行う共同事業、社会的にもインパクト大きそうなもので、実際に新聞やらテレビやらの取

          マイ・ライフ マイ・オーナーシップ [2019年季節のご挨拶]

          もつ鍋霊の供養: もつ兵衛 御徒町店 [東京・御徒町]

          「もつ鍋 1人前990円」 話をさかのぼること半年前、家族で訪れた和食屋での話だ。定番メニューもなんだかなと冬の季節限定メニューに目を通すのやいなや、思わず私は目を奪われた。 時は12月の上旬、いよいよ冬の寒さが本格的になってきた。今シーズン初の鍋、もつも久しく食べていない。私の口が一気にモツの口になった。 しかし、メニューの下の方を見ると小さく但し書きが。 「ただし2人前から承ります。」 2人前。さすがに一人じゃ食べきれない。それとなく周りの様子をうかがう。自分以

          もつ鍋霊の供養: もつ兵衛 御徒町店 [東京・御徒町]

          師走、ビジネス街、クリスマスソング: 『Benni Sings & Clara Hill-On Christmas Morning』

          師走というのは、まさにそうで、気が付けば12月も第3週。本当に毎日が慌ただしいはずだが、やらねばならぬことは一向に減らないどころかむしろ増える。このまま無事に年を越せるのだろうか。日本の多くのサラリーマンの年末恒例の姿である。 打合せの合間に立ち寄るサラリーマンがパソコンとにらめっこする都心のカフェも、そんな年末の様子を受けてかいつも以上に慌ただしい空気が広がる。 とはいえ、ふと、パソコンから目を離してみると、カフェのBGMにハッとなる。そう、クリスマスはもうすぐそこだ。

          師走、ビジネス街、クリスマスソング: 『Benni Sings & Clara Hill-On Christmas Morning』

          オーガニックでチルな都会のオアシスへ [東京 池袋]

          12月にしては珍しく暖かな日、私は会議の帰り道、池袋を歩いていた。 池袋は私にとってなじみのない街だ。もともと山手線の東側の住民なので、新宿、池袋、渋谷といった西側の街は電車の乗り換えと人との待ち合わせぐらいしか縁がなかった。 中でも池袋はこれまで数度人と待ち合わせたのと、レアな本を探しにジュンク堂の本店に行くぐらいしか用のない街だ。そんなこともあって私は池袋にはあまりいいイメージがない。元々立ち寄らない上に、ドラマで見たウエストゲート的なコワいイメージ。 しかし、今池

          オーガニックでチルな都会のオアシスへ [東京 池袋]

          思いつきから、はじめよう: 奥利奥 [中国]

          このままいけば、撤退の2文字しかない。 世界的な有名なお菓子、オレオの話だ。そ中国進出は失敗の瀬戸際まできていた。 世界各国での実績のデータ、綿密な市場分析を経て中国市場に乗り込んできた。ところがふたを開けてみれば、施策は失敗に次ぐ失敗。売上は一向に伸びず。オレオの開発チームは袋小路に立たされていた。 そんなとき、チームメンバーの一人が言った。 「もし、こんな味を作ったらどうだろう。」 過去の統計データでも、各国の比較データでもない。「もし、こんなのを作ったら」のた

          思いつきから、はじめよう: 奥利奥 [中国]

          誰になんといわれようとも、つくりきる: マイ・キーホルダー

          自宅の部屋の奥、もう何年も片付けようと言いながらそのままになっている荷物の中に、小さなキーホルダーはあった。 もうかれこれ10年近く前だろうか、自分がはじめてデジタルファブリケーションでつくったものだ。 というのも、この記事を見てハッと自分の「LAB1」を思いだしたのだ。 仕事をやっていると、自分が何がやりたいのかがわからなくなることがある。 我々の仕事の多くは1人では完結できない。大きな規模になると分業性になるし、そもそも上司やその先のお客さんの意向が大前提になる。

          誰になんといわれようとも、つくりきる: マイ・キーホルダー

          最高のクリスマス・プレゼント: 素晴らしき哉、人生! [映画]

          カレンダーを見ればもう12月、もう年の瀬だ。 どうりで今日は一段と冷え込んだわけだ。 この時期になると、世間では忠臣蔵の時期だろうか。(最近忠臣蔵のドラマもやっているのかわからないが)。個人的には、この時期になると思いだすのが一本の映画だ。 とあるアメリカの田舎町、主人公ジョージがもらった奇跡のようなクリスマスプレゼントのお話。とはいえ神様も魔法使いも出てこない(あ、天使はでてくるんだったけな、おじさんだが)。 自分が最初にこの映画を見たのはたしか大学生のころだったか。

          最高のクリスマス・プレゼント: 素晴らしき哉、人生! [映画]

          Prototype our Community, and our Culture!

          自分たちでつくる、あたらしいまち、あたらしいカルチャーこの記事は、現在ローンチにむけて準備中の、コードネーム「スポンジ」プロジェクトの設立趣意書的な連載です。「自分たちでつくる、あたらしいまち、あたらしいカルチャー」にご興味持ったあなた、ぜひコミュニティに参加しませんか。暫定モックアップページから登録いただくと、ローンチ時に案内受け取ることできます。 「私たちのまちや暮らしを変えるのは、一部の天才的な起業家、大きな企業、国や行政しかないのか。」 私は、これまで 新規事業づ

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