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生活のリズム

「生活リズムを整えよう」とこれまで何度言っただろうか。そして何度崩れていっただろうか。朝早く起きて、夜早く寝る。それだけで何か起こるのだろうと思ったけど、別に何も起こりはしなかった。

それでも今また、朝早く起きて夜早く寝る生活をしている。といっても起きるのは7時過ぎで、寝るのは12時ぐらい。普通といえば普通だけど、僕は自営業なのでそれをキープするのは意外と大変だったりする。

で、何かいいことが起こったかと言うと、いつも通り別に何も起こっていない。だけれど生活リズムを作ることで期待していることはある。

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人には人の数だけ生活がある。僕が寝ている間に働いている人もいるし、ある人は年末まで休みがないのに僕は年末まで休みだ。いつどれだけ働いて、どれだけ休むか。それは人それぞれで、僕には関係のない話だ。

僕にも毎日のように遊ぶ友達がいるが、みんながどれだけ働いてどれだけ遊ぼうかなんて気にしない。それぞれ自由に暮らし、好きに生きればいい。その中で重なる時間を共有して、友達としての関係が続いている。

もしかしたら重なる時間が無くなって、遊ばなくなるかもしれない。だけれどそれも仕方ない。最初に言ったように、人には人の数だけ生活があるし、それは変化するものだ。

だからこそ、僕はできるだけ生活リズムを整えていたいと思う。「僕はこの時間に起きてこの時間に寝る人間である」ということを公表しながら暮らしている。

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3連続でこの映画の名前を出すけど、『パターソン』も生活にリズムがある。それは主人公ではなく、ローラやバーのマスターも同じだ。そのリズムが重なり合うことで、関係が成り立っている。

もしローラの昼夜が逆転していたら愛は育まれなかっただろう。もしバーのマスターが気分屋で「今日は眠いからお店を早く閉めます」という人だったら、おそらくパターソンはあのバーに通うことはないし、愛を失った男に会うこともなかった。(パターソンが顔を背けて笑うあのシーン、大好き)

特に「おやすみ」と同じ時間に言える人がいるということはとても大切だと思う。先に寝るのも、寝られるのも、僕は寂しい。

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関係が続くのは、生活リズムが重なるということだと思う。そしてそのリズムが合えば合うほど、関係は深くなる。僕はそれを期待して、自分の生活にリズムを作っているのだ。

何のために生活リズムを作るのか。それを考えて自分なりに意味をもたせると、苦なくリズムは続いていくと思う。そしてきっと、素敵な出会いがある。といいな。

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