スピリチュアル……

スピリチュアル、という括りは嫌いだが一つ一つの哲学であったり、考え方は好きだ。
ただ、その哲学、考え方でなく、「方法」であるとか「規則」「手順」そう言ったものは好きではない。

本質を捉えられれば、正直規則や手順などといったものは、枝葉に過ぎないと思う。ここがおそらく既存宗教であるとかそういったものと私の相容れない部分だろうと思う。
スピリチュアルというものに入るのだろうなという自己啓発本や心理学の本も好きでよく読む。

「とんでもなく全開になれば、全てうまくいく：宇宙の導きにまかせよう」

今回は「とんでもなく全開になれば、全てうまくいく：宇宙の導きにまかせよう」という本を読んだ。題名からしてもう完璧に「ソッチ」系だし、一般的にはかなりアレな題名だと思う。
しかしいくつかのレビューでこれは読むべきと思って読んだ。
要約すると、コントロールを手放せば、全て結果的に良い方向へ進み、そしてそのサイン、示唆みたいなものが生活の至る所へ現れると。
そのサインに従えばいいのだ、とそういう本である。
そして、その経験、私も実生活でしているのである。

離婚とスピリチュアル

私は離婚を経験しているが、離婚する少し前に、不思議な現象が起きた。
偶然と片付ければそれで済む。偶然だと片付ければそれで済んだのだが、どうにも「あること」を示唆するようなことが次々と起こる。

・プロポーズされたお店が潰れた
・結婚式を挙げたお店が潰れた
・披露宴を行なったお店が潰れた
・元夫が結婚指輪をなくす

ほか、色々なことがどんどんと滞っていった。
すると、みるみるうちに離婚に傾いていったのだ。
私も彼も何かに操られているのかのように、離婚へ突き進んでいった。

偶然で片付ければそれで良い。しかし、私の勘が明らかに、「あれ？これ離婚するの……？」と思っており、私の理性が（まさか嘘でしょ）と却下するなどしていた。
結局、離婚した。

流れか、たまたまか

私にはそういう「流れ」というか、自然に現れる示唆、みたいなものに出会うことがある。
色々とうまくいかないとか、何かしら邪魔が入るとか、そういう時は無理に行動をせずに、従うということをしてきた。
逆にスムーズな時はもうその流れに任せるなどしてきた。

離婚の時に思ったのだが、どれだけ抵抗をしようがもう流れは変えられない。
自分の周りの全てが離婚に向かっていく感覚、そう風が吹いているような感覚なのだ。風に逆らえば抵抗も強く辛く、前にも進めない。その方向に行きたいか行きたくないかは関係なく、その風に乗ってしまえば全ては努力なしにどんどんスムーズに進む。（進んだ先は離婚だったが）

まあ離婚したものの、今はなんだかんだその時は考えてもみなかった場所にいる。
結婚していた時は、外国籍の彼氏ができるとも思っていなかったし、その彼と翻訳をしているとも思っていなかったし、TOEICを受けるとも思っていなかった。

しかしこれ自体にも謎の流れがあり
・なんとなく映画「ツーリスト」を観る
・舞台がベネツィア、ベネツィアに行きたいと強く思う
・イタリア語……の前に英語か？
・なんとなく英語を勉強しないといけない気持ちに駆られる
・英語の勉強を始める
・彼と出会う
・趣味が似ている、付き合う
・彼と翻訳する
・彼に励まされながらTOEIC受ける

みたいな流れの段階を踏んでいた。
自分の意思じゃん、と言われればそれまでなのだが、これをやらなくちゃいけない気持ちに駆られる、みたいなのがあるのだ。不思議である。

で、この本を読んでから流れを意識して行動したところ、「たまたま」来た１時間に１本のバスに乗れる、お水買わなきゃと思っていたらもらえる、などといったことや、やらなくちゃいけないことを「たまたま」出会った人に言われて思い出す、などのたまたまが起こり、これは……本当やんな……と思った次第。

でもこれ人に言ったって彼に言ったってたまたまで終わっちゃうんですけど、でも、そのたまたま、大切にしたい。

心配事を入れる「神の箱」、祈り、そういったものを取り入れましたところ、格段に生きやすくなってる。流れ、ある。

こういった話は耐性のありそうな人にしか話さない。
まあ隠したとして、最終的に私に「なんかやばい感じ」という雰囲気が漂ってしまっているのか、そういった話を受け入れてくれる、もしくは違う意見として持っていることを拒絶しない人としか一緒にはいられないのだが……。

この世の「人類が考えた科学」というものももちろん大切だが、「科学で証明しきれない何か」の存在も否定しきれない。
そもそも科学という枠組みの外に何かがあった場合、それって科学では証明できなくない？
と科学以外信じない彼に言うと、証明されていないと言われ、でもそれって科学で証明できなかったら……科学が前提ということはその前提条件に合わなければ合致しないのではないか、という不毛な会話をよくしている。（別にそれで仲は悪くならない）

抵抗感があまりない人にはおすすめしたいが、こういう体験をしていないとちょっと難しいかもしれないけどね、

信じるか信じないかはあなた次第（私は信じる）。