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捨て活続けてやっと手持ちの本の総数を把握する気になった

///この記事は歴史的仮名遣ひで書かれてゐます///


もったいぶらずに先に書きませう。259冊ありました。
(ただしマンガは除くw)

ミニマリストを志して63日目です。現在捨て数は530。ここ数日は自分にとっての鬼門(大抵減らさうとしても跳ね返されるから)だった、積読の多い本棚に取り組んでゐて、読んで手に入るはずだった知識や技術を諦めたり、昔の自分と折り合ひをつけたりで色々シンドイです。これから知れないこと、出来ないことを知る、認めるといふのは自分の限界を知る、断念を伴ふものでとにかくツラい。渋々認める、認めるために捨てる、みたいな卵が先か鶏が先か、みたいな捨ても少なからずあります。ですが同時に重荷をおろしたやうなホッとした気持ちにも度々おそはれてゐて、正直そこらの本を読むよりこの体験の価値はよほど大きいと感じてゐます。

この重荷といふ認識、なかなかに興味深くて、捨てると決めたとき初めて、それが背負ってゐた重荷だったと気づくやうな、さういふ性質のものです。物事に決着をつける、結末をつけることを「けりを付ける」と言ひますが、この「けり」は和歌や俳句がこの助動詞「けり」で終はりがちだったことに由来してゐて、その意味するところは「詠嘆の意をこめて、これまであったことに今、気づいた意を表す。(旺文社全訳古語辞典)」であると言ひます。

限りある時すぎ去りて残りたる本は我が身の重荷なりけり

拙歌

へたな歌にも「けり」がつき、本が重荷だったと気づいた私は過去に抱いて果たされなかった欲望にやうやく「けり」を付けることが出来るのかもしれません。

ボトムアップで捨て数をカウントして手放すモチベーションを得るのも150を超えたあたりで限界になってきたので、つひに総数把握を試みることにしました。おそらく20代中頃に読書を人生の欠かすべからざる要素として定めてから初めてのことです。

積み上げ式に窮まって、やうやく観念して数へることにしたといふ感じです。その結果は先に書いた通り、259冊でした。この数を知って浮かんだ感想は「なんだ、意外に少ないな」といふものでした。本棚の仕切りから概算して20*15+αで350以上はあるかと思ってた。どうやら敵を大きく見すぎてゐたやうです。総数把握できたのでここからはトップダウンで減らしていく。さあここからが本棚の捨て活の本番です。

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