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キャリア自律のための、ポートフォリオ組み換え術

「やりたいことを実現させたい」と宣言しても、日々の忙しさからなかなか実現できないことがあります。せっかく始めたプロボノや副業も、現在の仕事や生活の忙しさにプラスしただけだと、忙しさから疲弊して辞めてしまうこともあるのではないでしょうか。

実現のためには、自分が現在行っていることの一部を辞めるなどして“スペースを空ける”ことから始めたいですね。
まずは、担当している業務の一覧を整理して、組み直しを行うと良いですよね。ターゲット、ジャンル、時間配分ごとに考えてみてはどうでしょうか?

5年前と現在の私の事例をお伝えすると、
ミドルエイジの女性向け7割、ミドルエイジ・ミドルシニアの男女向け2割、その他1割でしたが、現在は性別問わずミドルエイジとミドルシニア向けが8割、その他2割と大きく転換しています。

ジャンルでは、キャリアコンサルティング7割、研修・コンテンツ作成2割、地域活動1割でしたが、現在は研修・コンテンツ作成7割、キャリアコンサルティング2割、研究関連1割と大きく変化しています。

これらの変化の背景には、「意識して既存業務を減らし、新規業務を増やす」時期がありました。“減らす”というのは怖さも生じますが、これをやらないと新しいことを導入しにくい現状があります。

変化のやり方は、「じわじわと新しいことを増やし、既存を減らす」あるいは、「マイルストーンをおいて計画的に新しいことを増やし、既存を減らす」方法があります。同時に「やりたいことを発信し、周囲の協力を得る」ことも大切です。

また、個人でできる方法として、キャリアビジョンの見直しや、職務経歴書の書き直しも効果があります。目指す方向性や優先順位の見直しを定期的に行うと良いでしょう。また、やりたい業務に関連する実績の追加や自己PRの更新を行い、今後は希望しない領域の実績や自己PRの文章量を減らしていくのです。

仕事では常に行っている実績の更新を、自身のキャリアの分野でも応用していくとよいですね。実績を出していくためには、「何をやらないか」「何を辞めてスペースを空けるか」もとても大切ですね。

ワークショップやキャリコンサルティングでもお伝えしています。