見出し画像

管理職の解放と、家族外家族

先日のプロティアンフェスのゲスト、森本千賀子さんのお話で印象に残った、「管理職の解放」と、「家族外家族」。どちらも、介護や育児をしながら働く人のヒントとなる言葉でした。


管理職を解放するとは

部下のマネジメントをする際に、業務の一部を部下に委譲してしまう「管理職の解放」。他にも、育児をしながら管理職に挑戦した方から聞いたことがあります。

共通して、経験者の方がおっしゃるのは、「部下にとっても、早めに管理職の業務を知ることができる良い機会だから」という言葉です。

だから、“解放”なんですね。


家族の外にいる貴重な存在とは

「家族外家族」というのは、家事サービスや子供の送迎、介護の送迎等をお願いできる、存在の方です。その方々の存在によって、物理的に助かるだけでなく、家族に気持ちの余裕ができたり、新たな視点が生まれたりして、なくてはならない存在となります。

家族の外の方だけれど、育児や介護に関わるチームの一員でもあるから“家族外家族”なんですね。


シェアするためのヒント

2つの共通点は、「自分が抱えていることを、シェアする」「相手にもメリットがある」と、言えるのではないでしょうか。

自分だけで抱えずにシェアすることで、相手の方にも仕事のスキルが上がったり、新たな経験になったり、社会貢献になったりしていくのです。そのためには、自分を取巻く人たちを見渡して誰に何を頼むとよいのかを考える「想像力」や、実際に使う「交渉力」が大切になりますね。

私自身も、地域の方々にどれだけ助けてもらっているかわかりません。


キャリア自律とは

以前、ワーキングママ向けの交流会を団体で開催していましたが、「自分たちの活動は、女性達が交渉力を磨く機会を減らしているのでは?」と悩んだ時期がありました。海外では両立制度が整っていないにもかかわらず、個別に交渉して働き続けているという事例もあります。大企業では、両立制度を整備した結果、性別役割の認識が高まってしまったという事例もあります。


働き方も仕事も、働く環境も自分で選ぶ、キャリア自律の時代です。時には、実現したいライフスタイルのために、周囲を見渡して自分が抱えているものをシェアしたり、交渉してみてもよいかもしれませんね。


再就職講座や個別キャリア相談では具体的にお伝えしています。