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「FUJI ROCK'22の雑感~FUJI ROCK最高って言ってりゃいいんだろ ~」

 7月はART-SCHOOLが再始動したり、TWICEのメンバー全員がJYPと再契約を結んだり、NiziUの新曲が出たり、リトグリのメンバーが卒業したりと音楽界隈の小ネタは多かった。
そういえば先日、lyrical schoolの前体制ラストライブも行われました。

6本mic時代の古のオタクの戯言なのですが、この方はとにかくずるい。いつも旨いところだけ持っていく。この方の功績ってなんだ?先人達が切り拓いた道を後ろから歩いて食い物を横取りしているようにしか思えない。辞めた後のことは考えていないらしいけど、どうせおこぼれを拾って生きていくんだろうなお疲れさまでした。

さて、本題へ参りましょう。



今年も開催フジロック

 来年こそは行きたいと毎年言い続けることでお馴染みのフジロックです。私はフジロックが開催されると夏が来たなと実感します。もはやパブロフの犬です。今年も配信で楽しませていただきます。この記事では金曜日のラインナップを中心に感想を綴ります。

私が行くなら金曜日

近年は音楽フェス群雄割拠の時代。フジロックの一番の強みはフジロックフェスティバルのファンがいること。これは他のフェスと比べても圧倒的に多いと思います。ブランドが確立されていて、現地に出向くことがステータスになるフェスはフジロックとRSRくらいです。

今年のラインナップはお馴染みのフジロックファミリー感たっぷりです。音楽業界の滞りっぷりがうかがえる。
それくらいフレッシュさがないというか、この人たち前も見たよな感満載です。そして折坂悠太氏が今年もドタキャンをするのかも見物です。
救いといえばtiktokで話題()系の人たちが出てないことです。あの辺の人たちが出だしたらいよいよ終わりですからね。私たちのフジロックをこれからも守りましょう。

踊ってばかりの国

 音楽とはそれすなわち思想信念主義主張。踊ってばかりの国はそんなバンドの最たる例で東日本震災以降はどこかカルトじみた狂気と美しさを下津光史から感じています。初期はクリープハイプの下請けバンドだったのになあ。震災後の『東京』はそれは衝撃的でした。

話は反れますが、りんご音楽祭こと民度音楽祭の会場から帰る際、一緒にタクシーを相乗りした爽やかなお兄さんが下津さんの熱狂的なファンの方で下津さんの登場まで会場の片隅で寝ていたそうです。あっ…(察し)
そのお兄さんとは高速道路のサービスエリアでもお会いしてちょっぴり気まずかったです。
話を戻しましょう。

教祖の登場、祝祭が始まります。まるでミッドサマーを見ているような美しさと、不安を私に植え付けてきます。

フロントマン以外は全員終始真顔でどこか苦しそうにも見えてしまいます。私は好きじゃないけどこのバンドはどこに向かうのか気になる存在です。今後もこのバンドに自分が飲み込まれないようにしながら、活動に注視していきたい。
おっと、そろそろ次のアーティストの時間なので失礼しやす。


No Buses

 オルタナミュージック大恐慌時代にここまで存在感を示せるNo Busesと羊文学は大したもんだと感服してます。しかしいま、羊文学が好きだと言うのはちょっと照れくさいですよね。乗るしかないこのビッグウェーブに感が出る気がして。サブカル人間のこういうところがカルチャーを衰退させる原因でもありますよね。注意します。

グレートミュージックでした。とくに市川さんのドラムがとにかく素晴らしい。まるで打ち込みのような16ビートは芸術的で基礎的な技術はもちろんのこと、ドラムの鳴らし方が大変お上手な方だなと思いました。難しいテクニックや大技を駆使するスタイルのプレイヤーではなく、研ぎ澄まされたベーシックスキルとメロディへのアプローチが抜群なプレイヤーです。
フィギュアスケートで例えるなら坂本花織さんのような演技構成や表現力で追加点で闘っていくスタイルのプレイヤーです。何の話でしたっけ?
現状、オルタナ好きからすると数少ない希望のようなバンドなのでこれからも長く続けて欲しいなと願っております。No Buses ブラボー!!



DOPING PANDA

 No Busesを最後まで楽しんでしまったので、途中からの視聴でした。そういえばドーパンの再結成ってまだ今年なんですよね。もう1年くらい経った感覚でした。それはさておいて。
私のドーパンへの想いは以前のnoteにしっかり書いてあるので、よろしければご参照頂けると幸いです。

復活バブルにあやかって、20年ぶりのフジロックありがとうと会場に感動を振りまいていましたが、冷静に考えると自己都合退社で帰ってこれたよは違う気がしたり、しなかったり、ラジバンダリであります。

まるでジャニーズのヒットソングメドレーのごとく、全曲うたえてしまうセットリストでYouTube配信も踏まえると大正解なステージでした。クレバーだぜフルカワユタカ。



THE NOVEMBERS

 先に言っておきますけど、私はノーベンバーズが大好きです。今の私の音楽や芸術に対する価値観を持つきっかけになったアーティストの一組でもあります。『今日も生きたね』は自分の人生での大切な1曲です。

8年前くらいですか、ツアーの移動中に交通違反で切符を切られて、Twitter上で怒りを爆発させていて意外と人間味あふれる方なんだなと思ったあの頃が懐かしいです。そういえばcharaさんと吉木さんってまだ付き合ってんのかな。ゲフンゲフン。

さて、そんなTHE NOVEMBERSですが最近はいわゆるバンドサウンドに囚われないスタイルを提示していて、これは迷走気味のバンドが陥る片手間にシンセを持ってきたりパットを叩いたりサンプラー使ったりするやつです。邦楽バンドの歴史をみてもほぼ100%スベる事は明らかで、類に漏れずノーベンバーズもスベっていました。ノーベンバーズのステージを見て私は改めてSTUTSってスゲーなと思ってしまった。バンドサウンドはピカイチなだけに余計に切ないく感じたオルタナ好きおじさんでした。


D.A.N.

AwichとD.A.N.のステージが被っている。どちらかしか見れないときあなたならどちらを選びますか。本音を言うとAwichですけどD.A.N.のほうが得意なジャンルなので今回はD.A.N.を優先しました。ちらっと見たAwichのバックバンドがSOIL&"PIMP"SESSIONSでこれは勝てないと思ってしまった。SOILと魔女のコンビって最強なんだよな。

やっぱAwich姉さん強ぇわ

さてD.A.N.のお話ですが、私は以前ハロシブ’15というなかなかどうしてなイベントでD.A.N.を見ていて当時はここまで大きなバンドになるとは思いもしませんでした。まだあの頃は1stアルバムが出る前だったんですよねえ。

超名盤

余談ですけど、ハロシブ’15と銘打ってますが’14も’16もなく後にも先にも2015年の一回きりのイベントになりました。東京でもこんなにガラガラなイベントってあるんだなと田舎者の私は思いました。きゃりーぱみゅぱみゅが本当に出演したのかは知る由もありませんが、後世に残る闇イベントだったなあ。さて本題へ戻りましょう。

今見ると超豪華なラインナップ

素晴らしいステージでした。私は櫻木さんの詩がめちゃくちゃ好きです。が、やっぱりどうしてもサポートのUtena Kobayashiさんこと小林うてなさんが強すぎて小林うてなwithD.A.N.みたいになっているなと思いました。サポート強すぎ問題には過去記事でも触れていますのでよろしければそちらもどうぞ。

とってもカッコいいバンドなので、みんなで聞こう!小林うてなwithD.A.N.。



金曜日は以上ですここからは土曜日、日曜日の感想を少々


Cornelius

 私はめっちゃ好きなんですよねコーネリアス。なんか過去のインタビュー記事が掘り返されて活動休止されてましたけど、まあ昔からコーネリアスと検索するといじめと検索候補が出てきてましたからね。それとこれとは話が別な気がするんですけど、とにかくおかえり小山田圭吾。待ってたよ。

衣装もいいな。久しぶりに細いパンツが穿きたくなった。

最っ高だ。Ultimate classic music。素晴らしくカッコよくすべてが研ぎ澄まされたステージだった。あのステージをたったの4人で完結させていることにも脱帽するし、小山田さんのギターが上手い。そもそもフリッパーズギターの方にギターが上手いっていうのも、プロの料理人に料理が上手いと言っているようなもので逆に失礼かと思うのですが許してください。堂々とAの字で仁王立つ小山田さんのギタープレイは大変格好良くて痺れた。あんなにカッコいいアーミング初めて見たよ。しびれるぜオヌシ

関係ないけど永井豪作品好き

この上のない音楽を目の当たりにした。やはりバンドミュージックの面白いさとは人間の演奏に限りがあることだと思っていて、コーネリアスはその究極体であり限界であると思いました。未来と過去のハイブリットそれが小山田圭吾なのだった。ちゃんちゃん。


中村佳穂

 以前拝見したときは、よくいるピアノシンガーだなとしか思わなかったんですが、最近の中村佳穂は妙なんです。


私は音楽に狂っている人が好きだし、狂っていなければミュージシャンアーティストは務まらないと思っています。一般常識人ではダメなんです。最近の彼女はカッコいいし狂っています。

素晴らしい。グレートハートビートミュージック。パワフルでエモーショナルでジャズなライブだった。すごく楽しそうにピアノを弾いていた。彼女は地球最後の日でも楽しくピアノを弾いているんじゃないかそう思わせられたステージでした。私のフジロック22のMVPは中村佳穂である。

フジロック最高!!!!


余談

 コーネリアスの画像をクリックすると公式ライブレポートに飛べますのでそちらも合わせてお楽しみください。

さてフジロックが完全キャッシュレスになったそうです。

これすっごい良いですよね。荷物の軽量化&管理が楽になるので最高だと思います。私は基本的に現金を使わないのでフェスのキャッシュレス化って大賛成です。全フェスで導入義務化してほしい。


以上です。 
ご精読ありがとうございました。

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