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宮城福島沿岸縦断 ポケふた巡りの旅 ②

なんと前回から約5ヵ月も空いてしまったわけですが、ぼちぼちこちらも書き始めたいと思います。最近音ゲー周りの文章に比重を置き過ぎてもうた。

ゆるゆるとお付き合いいただければ幸いです。


○ 4:「いしのまき(?)」

ポケふた巡りは決して舐めてはいけない。

まずは同乗者と、設置されている場所を巡る時のルート、日時、状況を最大限にシミュレートし、スクリーニングされたプランでキュレーションを図る事が重要だ。
イニシアチブを持つならば、アクシデントに見舞われた時にエクスキューズせず、オンスケに向けたリスケにコンセンサスが取れるかも腕の見せ所となる。
それにはプライオリティが高いタスクがどれかを明確にするのがコツとなるわけでゴメン自分でもよくわかんなくなってきた。

とにかく、ポケふた巡りは決して舐めてはいけない。
ビジネスシーンを想定するかのような念密な準備と計画こそが、無事に旅を成功させる秘訣となるのだ。


※…Googleマップより引用

例えば、次の目的地は本来ならば「いしのまき」のポケふたとなる。女川からは一番近いポケふたとなり、さらに次の目的地である野蒜駅(のびるえき)に行く道中で拾うことができそうな位置にあるからだ。
しかし、今回の旅ではここの回収は最初から<パス>を選んでいた。

※…Googleマップより引用

石巻をパスする場合、次の目的地である野蒜駅(のびるえき)へ真っすぐ向かうことになる。この場合、到着までに掛かる時間は約45分程度だ。石巻を経由するルートと比較すると、まず車での移動時間だけで見ても10分程度の違いが出てくる。

さらにここに、「駐車場を見つけて」「車から下りて」「目的地へ歩き」「マンホールを撮影し」「ポケGOでギフトを手に入れる」動作も含めればさらにプラス最低10分は追加となる。
運悪く駐車場が満杯で、別の場所を見つけるために路頭を彷徨う可能性が発生すればさらにプラス10分は追加となる。この差は、後のタスクを考えると非常に大きい差だ。

なぜ石巻を経由することに対してそこまでリスクを感じているのか?
20~30分程度の誤差ならば回収したらいいのでは?今回の旅はそれが目的なのでは?そう思う人もいるだろう。

実はさらに、計測が難しい特大リスクがこの石巻には存在するのだ。


※…Googleマップより引用


それは、石ノ森萬画館という存在である。
公式ホームページでもGW後半は混雑が予想されるといった情報提供がされるほどで、さらに近くには市場もあったりする。今年のGWの観光需要を受けて付近が渋滞する可能性は決して低くはないと予想したのだ。

ちなみに、こちらの石ノ森萬画館には以前に訪れたことがある。
アニメ・漫画・特撮好きなら一度は訪れるべき観光スポットなので、興味がある人は是非とも調べてみて、訪れてみる事をおススメする。

そう、こうしておススメできるスポットであることがわかっているから、今回のGWではドチャ混みになることも容易に想像できているということである。

そしてこの辺りの地域のもう一つの特徴として、一方通行の道路が多いことが挙げられる。
渋滞が発生して、予定していた駐車場で停められず、さらに一方通行で路頭に迷うような事になったら、地図と地理がメタクソに苦手な男であるもやし親父は、正直工程をリカバリーできる自信がない。

それに石巻であれば、地理的には別の用事で来るときに寄ることができそうなエリアでもあったため、回収は別の機会にすることでマメ子嬢とは予めコンセンサスがとれていた。
あ、ちなみにコンセンサスというのは意見の一致という意味らしい。

○ 4:「ひがしまつしま」

ということで、次の目的地は野蒜駅である。
迂回ルートを選んだおかげか、想像をはるかに超える快適走行となったため
特段面倒なイベントも発生することなく、無事45分後には目的地へ到着した。

4つ目のポケふた、「ひがしまつしま」は東松島市の野蒜駅(のびるえき)の前に設置されている。
自分は地名の漢字読みを覚えるのがめちゃくちゃ苦手なので、野蒜(のびる)に対してルビを振りまくらないと自分でも読めなくなりそうになる。
正確には野蒜(のびる)とは野草の事のようなので、読み方難易度としてはそこまで高くはないのだろうけれども…ニホンゴムズカシイ。

デザインはラプラスとラティオスだ。
はて、このラティオスはどういった意味合いでの組み合わせなのだろうか。

ポケふたの公式ページにはこう記されている。

自然豊かな環境に恵まれ、市の南部に位置する宮戸島一帯及び野蒜地区沿岸部は古くから「奥松島」の名で親しまれ、旬の海の幸を味わえる民宿や海水浴、釣り、アウトドアを楽しめる場所として、多くの観光客が訪れています。

『ポケふた』宮城県/東松島市のページより

さらに調べてみると、どうやら東松島には「松島基地」という、ブルーインパルスの本拠地があるとの事だった。なるほど、ラティオスはつまりブルーインパルスをイメージしているということだろう。
フォルムといい、カラーといい、これほど適任のポケモンは確かにいないだろう。

野蒜駅の周りはオシャレな新居が立ち並ぶ、閑静な住宅街となっている。
また、駅の横には観光物産交流センターが並んでいるため、このあたりの観光情報を確認するなら立ち寄ってみるのもアリである。
中にはブルーインパルスの情報やグッズがごり押しされていて、その存在の大きさを感じさせてくれる。
ちなみに、旧野蒜駅は東松島市震災復興伝承館となっているようである。

○ 5:「まつしま(?)」

さて、順当に進めていくとすれば次の目的地は松島となる。

そう、あの松島だ。
日本三景の一つとされていて、松尾芭蕉の語彙力を奪った景色で有名なあの場所である。当然、それをウリにした観光資源は豊富で、松島周辺には宿泊施設やお土産売り場などがヤバいレベルで立ち並んでいる。

先程の石巻の理屈でいけば、ここは<パス>一択であることは間違いない。
ヤバい混むでしょ。100%混む。渋滞に巻き込まれる可能性しかない。

しかし、ここで自分が導いた答えは「とりあえず行ってみよう」である。

このページ冒頭での熱弁はなんだったのか。絶景を直前にして、松尾芭蕉ばりに語彙力とか色々失ってヤバくなっちゃったのか。
いや別に頭がどうにかなったわけではなく、ここで観光爆心地の松島にINする事を選んだ理由はいくつかある。

1つめは、松島の次の本塩釜駅を目的地にして、松島迂回を選んだ際のメリットが若干薄いことにある。

※…Googleマップより引用

こちらを見てほしい。松島経由の本塩釜ルートと、松島を回避して野蒜駅から次の次の目的地となる本塩釜駅まで進む場合のルート図だ。わざわざ有料区間を通って遠回りしても下道との時間の差はわずか3分しかない事が分かる。
当然、渋滞考慮をすれば時間が滅茶苦茶に前後する事は承知しているし、別にお金をケチりたいわけではないのだが、この有料迂回ルートはどうしても魅力が低いといえるだろう。

そして2つめ、松島の立地である。

※…Googleマップより引用

目的地となる松島海岸は、仙台市からそこそこ離れた場所にある。また、石巻市からもそこそこに離れた場所にある。何らかの目的で仙台市や石巻市に行くことがあっても、ついでに松島行くかぁとなればそれなりに根気がいる距離がある場所となる。

「松島は場所として独立していて、何かのついでだと若干寄りにくい場所」という事だ。今、このタイミングで、もし万一駐車場が確保できて回収できれば、今後のポケふた巡り計画の大きなアドバンテージとなる。

しかし、そうはいっても駐車場確保が出来るかどうかは完全に分の悪いギャンブルで、このGW中で寄ることが出来る可能性は1%よりも正直低い。駐車すら難しいというリスクを考えれば、まだまだ理由としては弱い。
そう、回収できないであろう前提を以てしてもこのルートを通る理由はまだ存在する。

3つめの理由は、スケジュールに対する時間の余裕だ。
わりとここまでの日程は順調で、実はある程度日程の貯金が出来ている状態となっていた。
それ自体は喜ばしいことなのだが、問題は「お腹が空かないままイチゴ農園についてしまう可能性もある」ということである。
実は我々は、ここから約80km向こうの山元町「山元いちご農園」でイチゴ尽くしのカフェご飯を召し上がる予定になっているのだ。

先程食った海鮮丼とパフェを消化するには、ちょっと日程としては早すぎる。例え徒労に終わろうとも、渋滞に巻き込まれようとも、着くまでの時間をここでしっかり調整しておきたい。

そして、4つめ。
これは理屈ではないのだが、「賑わっている松島を見ていきたい」という思いである。

2011年の震災被害で、松島も非常に大きなダメージを受けた。
そこから立て直し、再び経済活動が活発になろうとしていたタイミングでコロナに見舞われてしまった。

当然、コロナの影響は全国的にあったことで何も松島だけというわけではないのだが、幼少期から度々訪れて、この地の発展を目に焼き付けてきた自分にとって、松島の賑わいを感じておきたいという想いは人一倍強い自負がある。

いわゆる思い出補正ってやつである。
なんなら、この4つめの理由を成り立たせるために前の3つの理由をこじつけたといっても過言ではない。

とまぁ、ここまで色々と松島へ行く理由をさんざん書いてきたが、
結果はというと


大 ☆ 渋 ☆ 滞
である。

うん、知ってた。
駐車場も全部「満」「満」「満」が立ち並び、スーパースター満のオンエアパーティとなっていた。もう、お前しか見えない。
駐車場から出ていく車を待つように待機している車が、列をなしている場所すらある。当然駐車などできないばかりか、普段なら30分程度で通り抜けることができる道で見事に1時間もかけてしまった。

でも、よいのだ。
震災とコロナでダメージを負った松島は、ここに見事に復活していた。
船の出発を心待ちにする親子連れ、美味しそうな露店スイーツに舌鼓を打って歩くカップル、海鮮丼がおいしいお店のヤバい行列。見ておきたかったものが全部見れた。

(久々の) 松島や
ああ (これこそが)松島や
(またくるぞ) 松島や

ポケふた回収のために、近いうちに絶対に来てやろう。なんなら、その時は松島を満喫観光してやろう。
もし連休に松島観光を予定する方がいるのであれば、確実に巡ることが出来る予定を立てることをおススメする。ちなみに、ちょろっと写真に写っている「むとう屋」は日本酒好きには超超おススメスポットである。

○ 5:「しおがま」

さて、気を取り押して次の目的地である塩竃市へ向かう。

そうそう、この本稿を書いているときにGoogleマップを眺めていたら、奇妙な観光名所が登録されていた。

※…Googleマップより引用

誰だよカッちゃんって。爆豪のカッちゃんかよ。デクくんの思い出の場所かよ。

※…Googleマップより引用

漁港なので、当然ながらロケーションは良さそうな場所である。釣りしてもいい場所かどうかは知らんけど。
(※注…10/24現在、「カッちゃんが釣りしていた漁港」はGoogleマップからは消えていました。)

そんなカッちゃんお気に入りの釣りスポットを通り過ぎていくと、次の目的地「本塩釜駅」へ到着した。

本日5つ目のポケふた「しおがま」は、この本塩釜駅付近に設置されている。

デザインはラプラスとプラスルだ。ラプラスとプラスルって、なんか文字面で目が迷うな。
ちなみにマイナンのポケふたは、どうやらお隣の利府に設置されているようである。お隣同士である事をイメージしての配置なのかもしれない。

ポケふたの公式ページにはこう記されている。

塩竃市は宮城県のほぼ中央、仙台市と日本三景で知られる松島との中間に位置しています。塩竃市は日本有数の生マグロ水揚げ量を誇る塩釜港や、東洋最大級の市場「塩釜水産物仲卸市場」がある港町です。
また、鹽竈神社や御釜神社などの歴史的建造物も多く、塩竃は門前町として栄えてきた歴史ある街でもあります。

『ポケふた』宮城県/塩竈市のページより

ちなみにポケふたにもデザインされているように、ここはおでんも有名なようだ。なんでも、「かきエキス」を入れたコクのあるおでんとの事で、揚げかまぼこがメチャクチャ美味いらしい。聞いているだけでよだれが止まらなくなる。

さて、ここのポケふたの詳細位置は駅の真ん前…というわけではなく、神社参道口を正面にして、左へ向かった細い路地に設置されている。
ポケふたのサイト上では、意外とこの細部までは表示してない事も多いため、近くに降り立ったら見つけるまで捜し歩く必要がある。…のだが、これもまぁ言ってしまえばポケふた巡りの楽しみの一つでもある。

こういう時は実際にポケモンGOを起動し、ポケストップを突っつきながら探し出していくのがセオリーとなる。

「ん~、どこだぁ~?」とスマホをみながらウロウロしていると、
「ん~、どこだぁ~?」とスマホをみながらウロウロしている自分たちより10歳ほど年上の夫婦がいた。
あ、この方々も『同業者』だとすぐに理解した。ポケモン好きは引かれ合うように出来ているのかもしれない。

自分たちがポケふたを先に見つけ、写真をとってポケストップを回していると、それに気づいたかのようで同じように近づき、同じような動作を行っていた。
「あぁ~、あった、プラスルだぁ~」と40歳前後の女性と男性がキャッキャッしている。

眩しい光景である。本当に、ポケモンというコンテンツは老若男女関係なく浸透している事を実感させられる。

今後のお二人の旅の無事を祈りながら、塩釜を後にした。もしかしたら、この後もどこかで知らず知らずのうちにめぐり合うかもしれないな。

さぁ、次の目的地は七ヶ浜だ。

○ 6:「しちがはま」

途中、グネグネと曲がりくねる住宅地特有の道を走りながら、無事目的地へ到着した。地図と地理がメタクソに苦手な男であるもやし親父は、多分ナビなしでたどり着くのは困難を極めるだろう。

6つ目のポケふた、「しちがはま」は七ヶ浜町観光 交流センター付近に設置されている。写真は、交流センターと同じ敷地に隣接している「七のや」というお店だ。

この近辺は、女川のようなスタイリッシュさとはまた少しベクトルの違う、イケイケでファンキーな海の雰囲気が醸し出されている。TUBEや湘南乃風あたりのノリのよいナンバーを流せば、これ以上ないくらいにマッチしそうな陽気さを漂わせている。
個人的には、音ゲー曲なら「I Want It All」か「夏色DIARY 俺のjubeat編」あたりを流したいところだ。

デザインはラプラスとメタモン、ヒトデマンだ。
むしろこの場合はラプラス?と表現するほうが正しいのかもしれない。メタモンラプラスカワイイカワイイね。

ポケふたの公式ページにはこう記されている。

七ヶ浜町は宮城県のほぼ中央、仙台市の東に位置し、北は松島湾、東と南は太平洋、美しい景観を数多く有し、仙台中心部から約20kmほどの東北・北海道の市町村で最も小さな町です。
観光スポットは、県内最大の「菖蒲田海水浴場」、サーフスポット「小豆浜」、軽井沢や野尻湖と並ぶ「日本最大外国人避暑地」の「高山」があります。

『ポケふた』宮城県/七ヶ浜町のページより

それにしてもこの海沿いのホテルやカフェレストラン、めちゃくちゃオシャレである。異国風情が強く、いかにも観光のワクワク感を増長させるようなものが目白押しだ。陰キャ属性持ちのワイでも、なんか無駄にテンション上がって海に繰り出したくなりそうな、そんな雰囲気すらある。
もちろん先ほどの写真のように浜焼きや海鮮丼のお店もあり、食と観光という観点においてはかなりパワーを感じるポイントだ。

美味しそうなお店と潮の香に後ろ髪を引かれながら、次の目的地へ出発した。

○ 7:「なとり(?)」

さて、ここで大問題が発生する。
次の目的地である「名取市震災メモリアル公園」に続く道が、メチャクチャに渋滞していたのだ。どうやらこの近辺でも、いわゆるGW特有のイベントが行われていたようだ。

また、「かわまちてらす閖上」という名取川沿いの商店街もなかなかの賑わいのようで、おそらくそれらを目的とした観光客でごった返しているのだろう。

正直、これは予想外だった。
直接メモリアル公園に駐車できずとも、近辺の商業施設をブラブラ見ながら回収できそうな立地だと予想していたが、これほどまでに人気スポットとなっているとは。
県道10号ですら混んでいて、閖上大橋の上でピッタリと車が止まってしまうくらいの渋滞になってしまっていた。

そう、こういったアクシデントに見舞われた時こそエクスキューズせず、
オンスケに向けたリスケにコンセンサスが取れるかが腕の見せ所である。

もやし親父「…これはパスでいいか?」
マメ子嬢「OK、パスでいこう」

お互い、判断が早い。

ここ名取は、その気になればこの旅の帰宅時のタイミングでも回収できる場所であった。帰りは高速を使って帰る予定としており、しかも高速からは直線上にメモリアル公園に向かうことが出来る立地となっている。
つまり、後でもここはイケる、問題はない、そう判断した。プライオリティが高いタスク管理が出来ている。あ、ちなみにプライオリティというのは物事の優先度・優先順位という意味らしい。

もし松島を迂回して時間に余裕を作っていたとしても、恐らくここはパスを選んだだろう。それくらい予期せぬ、ただならぬレベルの渋滞であったと想像頂ければ幸いである。

県道129号に曲がる信号を抜けるとウソのように渋滞は解消され、心地よいスピードでの走行タイムが戻ってきた。

○ 7:「わたり」

さて、次の目的地は「わたり」となっており、漢字で書くと亘理(わたり)となるらしい。

自分は地名の漢字読みを覚えるのがめちゃくちゃ苦手なので、亘理(わたり)に対してルビを振りまくらないと自分でも読めなくなりそうになる。
亘理(わたり)とは川を渡るという意味があるらしい。理はともかく、「亘」という字には川・船・渡の雰囲気は感じないのに…ニホンゴムズカシイ。

7つ目のポケふた、「わたり」は鳥の海公園という所に設置されている。

デザインはラプラスとスバメ、マメパト、ムックル、チルットだ。
鳥の海公園という名前になぞらえて、鳥ポケモンをこれでもかと押し込んでる感があっていい。

ポケふたの公式ページにはこう記されている。

仙台空港から車で15分、そこは「海」「山」「川」豊かな自然が旬の恵みをもたらしてくれるまち「亘理町」。
宮城を代表するまでになった「はらこめし」をはじめ、イチゴや新鮮な魚介類など、四季折々のたくさんの美味しさがみなさんをお待ちしています。

『ポケふた』宮城県/亘理町のページより

はらこめしが有名な土地とは知らなかった。旬は9月~11月くらいのようで、ちょうど本稿執筆中の現在は亘理町観光協会の主催で「はらこめしDEスタンプラリー」をやるほどの力の入れようである。

はらこめし提供店はなんと18店舗。すごい。これを巡るだけで記事1本書けそうなレベルじゃねぇか。

そして、ここ鳥の海公園は広大な土地となっている。
陸上競技場の中にサッカー場が入っていたり、隣には野球場も併設されていたり、それでいてさらにスケボーエリアや多目的広場も備えている超スポーツエリアであった。
ちょうど公園では少年野球、少年サッカーの練習試合のようなものが行われており、予想以上に駐車場は混んでいた。こんなGWの真っただ中にスポーツ活動に精を出す子供たちや保護者の方々には、頭が下がる思いだ。

ごめんな、そんな中、36歳のオジサンはここにはポケふたを眺めに来ただけなんだ。なんならこの後はイチゴを楽しみにイチゴ農園&カフェへ出発するんだ。ごめんな。

○ 休憩:山元いちご農園

ということで、次の目的地である山元町では、マメ子嬢が目を付けていた面白いお店があった。

「Berry Very Labo」という山元いちご農園さんが経営するカフェなのだが、
農園併設カフェの強みともいえるオリジナリティの強いメニューが特徴だ。

農園のいちごを使ったパフェは元より、果汁を使ったいちごバウムクーヘン、さらにはいちごピザやいちごカレーなんてのもある。フルーツピザ自体はそれなりに聞くことはあっても、いちご一色はあまり聞いたことがない。
ましてやいちごカレーって…これこそ自分はあまり聞いたことがない。
(後で調べてみたら、栃木あたりは割と多いみたいですね)
このいちごは、隠し味などではなくそのままドカッと乗っているらしい。
マメ子嬢もすごいお店に目をつけたものだ。

まだまだ海鮮丼とパフェはおなかの中で自己主張している感はあるが、それでもなんとかお腹に入れることが出来るくらいには消化できている。ここは予定通り、飯とスイーツをぶち込むことにした。
自分はカレーとバウムクーヘンパフェ、マメ子嬢はピザとミニパフェを攻めていく。

運ばれてきたカレーは、予想通りビジュアルつよつよな外見をしていた。
ほ、本当にカレーにいちごが入っている…
しかもよく見るとご飯もうっすらピンク色になっているから、おそらくいちご果汁を入れて炊き込んでいることが想像できる。
そして、もはや突っ込む気も起きないくらい当たり前のようにサラダにもいちごが入ってる。さすがである。

特色すべきは、付いてきたいちごソースだ。
どうやらこのいちごソース、カレーにお好みでかける事を想定しているようなのだが、自分はドレッシングかな?と勘違いして、ついうっかり野菜サラダにかけてしまってたのだ。

しかし、これが驚く事に「あまいのに、ちゃんと野菜に合う」味だったのだ。多分これ、小さい子供だったらめちゃくちゃ気に入るかもしれない。
ゴマドレッシングやシーザードレッシングがダメな子供でも、これならいけるんじゃね?というくらい、しっかりドレッシングとしても成立しちゃうくらい、おいしい。このバランスのいい味わいには、ちょっと感動した。

カレーそのものは、おしゃれながらもキワモノっぽい強烈な外見ではあるが、いちごの甘酸っぱさとカレーのスパイシーさが意外とマッチしていて、やはりおいしい。いちごがちゃんと具として成り立っているのが新感覚すぎて、食べながらちょっと笑ってしまった。

そしてライスは、ほのかにいちごっぽい風味がしていた。特殊な炊き方のためか若干固めではあるものの、自分はカレーには固めのご飯の組み合わせが好きなのでかえって好都合だった。ここはちょっと好みが分かれるポイントかもしれない。

そしてピザ。カレー以上に見た目がつよつよである。満開に咲き誇るいちご果実の華。フルーティな香りが鼻に力強く主張をしてくる。ウェブサイトの掲載写真よりいちご盛ってるよね?ってくらいいちごづくし。
この見た目だけでいちご大好きマンは歓喜の涙を禁じ得ないだろう。

そして味。べらぼうに美味い。
フルーツピザは実はこれが初めてだったのだが、めちゃくちゃ美味い。焼かれたいちごの甘みと酸味が、チーズとピザ生地にここまで合うものなのか。新しいマリアージュとの遭遇に、いちご大好きマンでなくとも感動を禁じ得ない美味さである。

いちごメシは、どちらもとても上質だった。やはり美味しいいちごは、ご飯にも使えるという証明なのである。

当然、それを使ったスイーツなんておいしくないわけがないのだ。バウムクーヘンパフェ(UFO)、ミニパフェも、二人とも苦もなくペロリと平らげることができた。

ちなみにこのバウムクーヘンパフェ、ある程度食べ進んだ後に…

追いいちごソースで最後までいちごたっぷりを堪能できる。赫に、染まりな。ヴェルトール・イドモード発動である。

多分この食事で、年の平均いちご摂取量を大きく変動させるほどにはいちごを食べたと思う。

食事をしている途中、おそらく地元寄りのお客さんなのだろうけれども、箱ケースレベルで大量にいちごを買っていく人がちらほらと来店していた。
特上レベルのいちごをポンッとン万円だして買っていくいちご大名達には、畏怖の身震いを禁じ得なかった。

いちご大国、山元町を骨の髄まで体験することができた。
さて、それではポケふた旅を再開しよう。

○ 8:「やまもと」

8つ目のポケふた、「やまもと」は坂元駅付近に設置されている。

デザインは、ちょうど宮城と福島の境目である事を示唆するように、みやぎ応援ポケモンのラプラスとふくしま応援ポケモンのラッキーが握手をするような絵となっている。
岩手と宮城の境目であった「けせんぬま」も同様の構図であった事を考えると、非常に粋である。

ポケふたの公式ページにはこう記されている。

山元町は宮城県の南東部に位置し、西に阿武隈山地の山並みが聳(そび)え、東は太平洋に面し、中部には広大な田園地帯を抱えています。
甘酸っぱい果汁が溢れ出す「いちご」、パリッとした歯ごたえのジューシーな「りんご」、貝の王様といわれる「ホッキ貝」は、山元町自慢の3大特産品です。

『ポケふた』宮城県/山元町のページより

さて、こちらの駅のすぐ横には、「やまもと夢いちごの郷」という施設が併設されている。せっかくだし、こちらも覗いていこう。

併設されている施設のフードコートは、まだ営業時間中のはずだがいそいそと外のテーブルの片づけを始めていた。どうやら客が殺到して今日の食べ物はほぼ壊滅状態となったらしい。繁盛しているようで、実にいいことである。

さらに、駐車場の一角には震災で流されてしまったバイクの展示がされていた。ハーレーダビッドソンにまつわるお話は、地元民や一部界隈では有名なお話となっている。興味のある方はググってみてはいかがだろうか。

こちらの建物、全国津々浦々のバイカーの想いが込められてるかのようなステッカー乱舞はなかなか見ものである。
自分は全くバイクに乗らない人間ではあるが、こういった交流の在り方は非常に心が温まるものがあっていいなと感じる。


さて、日も暮れてきて、いよいよ次は福島県入りとなる。
ここでこの日記を一区切りとしておきたい。

書いているうちにまたこんなボリュームになってしまった。
②でもまだ1日目が終わってないのは仕様です。
目標は年内までに完結…できるかなぁ…

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