僕とネットワークビジネスの2ヶ月間戦争

この2ヶ月間、ネットワークビジネスにどっぷり浸かってしまいました...。

発端は友人がネットワークビジネスをやっていると聞き、実際に会って話をした。

「悪い事じゃない!!」「製品は凄いんだ!!」凄く目をキラキラさせており、色々と圧倒されてしまった。

正直その時点で距離を取ってフェードアウトしても良かったが、ジャーナリズムからか、野次馬根性からか、ちょっと助言をしてあげたくなり、首をツッコム事にした。

前回の感じから、かなり信じ込んでいる事が分かった。
人が信じている物を否定する時は、慎重にしないといけない。それに無知で望むのは失礼にあたる。

自分なりにネットで色々と情報やパターンを調べ、2回目の話合いに望む事にした。

最初に会ってから1ヶ月後、再びその友人と会った。
いつもどういう勧誘をしているのか知りたかったので、肯定する様な相槌、話運びをしてそのビジネスについての話を聞いた。

「頑張れば成功する」「億プレーヤーも普通にいる」
(ちなみにこうした抽象的な勧誘は不実告知でアウトである)

凄くキラキラしたワードがどんどん飛び出し、「普段からこういう勧誘しているのかーアカンなー」と言う感じでずっと聞いていた。

それはオセロで最後に角を取って全てひっくり返すかのごとく、前半戦はとにかく気持ちよく喋らせる事を徹底した。

一段落ついた所でコチラのターン。

その会社のHPからデータを元に、売上高・会員数を確認しつつ、売上から分配されるボーナスが「平均350万円」になるランクの人達の人数を計算した表を見せた。

平均350万円以上に行く確率、成功者4,000人/全会員700,000人で0.0057%だった。

もっと言うと「平均350万円」は売上であり、そこから経費・各種税金を収めないといけない。サラリーマンの手取り350万円と同じ数字ではない。

また、この0.0057%の中には数十年このネットワークビジネスを続けている大御所・中堅も含まれている。

ここから先は分からないが、この0.0057%の中に、20代の若者、始めて5年以内の人はどのくらいいるのだろうか。

こうした事を僕なりにマイルドかつ論理的に、丁寧に解説した。
それでも相手が信じているものを否定する行為であるのは変わらない。

そこは5分に1回は「俺もこんな事したくないよ...友人が好きなモノを否定したくはない...ただ友人として、リスクを正確に伝える事をしたいんだ...」とかなり保険を打った。

こうした説明をしても、最終的には「違うんだよ、そうじゃない。メンターさんに会えばきっと、分かると思うよ。やらないと分からない!!」と言う主張の一点張りで会話は平行線だった。

その次の日から、その友人の勧誘は激しくなった。
(正確に言うと、勧誘手前の段階のパーティーだと思いますが)

本人の負けず嫌い精神に火を付けたような気がして、物凄く後悔した。

そのネットワークビジネス自体は違法ではない。考え方も人それぞれでしょう。

ただ、勧誘の際にはかなり厳しいルールがあり「これが◯◯に効く」「儲かる、成功する」、勧誘を告げずに誘いだして製品の話をするのもアウト。

実際に友人はルール違反・法律違反をガンガンやっていた。

それを指摘しても、僕の話を聞く事はなく、メンターさんの言葉を全て信じている様だった。

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恐らく、僕が数千万円を稼ぐ、誰の目から見ても分かる成功者であれば、彼は話を聞いたかもしれない。

客観的な数字を列べても、下っ端のフリーランスが言っても説得力はないよ!!と言わんばかりだった。

勝負には勝ったけど、試合には負けた。

自分の力の無さを痛感し、僕はそっとその友だちをFacebookで切った。



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