最近の記事

大企業で働くモブキャラおじさんが一次産業に転生した。(仮)#5

「お集まりいただきありがとうございます。製品審議の司会を務めさせていただきます、田代です。よろしくお願いいたします。 えっと、計画案から見ていきたいと思います。 スライドご覧ください。こちら計画案になっており」 「おーい、田代さん、これ設計書だぞ。すぐ変えて」from 上司 「失礼しました。こちらですね。では、えーとまず、こちらの計画案の・・・」 喋りながら、俺の心はいっぱいいっぱいだった。間違えれば公開𠮟責、(その場と会議後。長けりゃ1時間以上)興味はなくなる一方。自己肯定

    • 大企業で働くモブキャラおじさんが一次産業に転生した。(仮)#4

      「ん」 どうやら、ノウハウはかなりのボリュームがあり、一朝一夕では身につかないこと、粘り強く学習すれば、必ず自分のものにできること、会員制のオンラインサロンで学習、研鑽のためのコミュニティができていることを俺は知った。必要事項をあらかた入力し終えて、残すはクレジットカード情報を入れるのみ。 「まてよ。ちょまてよ。なんでこの人、こんな太っ腹なんだ。おれなら稼げるやり方は絶対に教えたくないぞ。そもそもクレカ情報入れてるけど、何に使われてるんだこの金は。幸せはシェアするって言ってた

      • 大企業で働くモブキャラおじさんが一次産業に転生した。(仮)#3

        「サラリーマン時代、私のすべては暗闇でした。嫌な上司、いやな取引先の嫌味を笑顔で乗り切る日々。大企業なんだからこのくらいできて当然だ、そう言い聞かせて毎日を乗り切っていました。 乗り切っていたんです。そこには成長の喜びもなく、周囲への感謝もない。これが人生か、ロボットと何が違うのだろうか。感情がないロボットになれたらどんなに楽だろう、と思って生きていました。」 おれは引き込まれた。これは何だ、運命の出会い、というやつか。こいつはまるで俺ではないか!どうなるんだ? 「いいかげん

        • 大企業で働くモブキャラおじさんが一次産業に転生した。(仮)#2

          始まりはいつもパワハラだった。 (Mobu) 「これ、何回目だっけ? もう3回は言ってるよ。仕事舐めてんの?舐めてんだろ?舐めてないんだったらなんでこんなに同じことばっかするんだよ?」 あーあ、まちがえたな。今日は機嫌悪い方だったか。 あんたは賢いよ、脱帽する。本当に俺も悪いと思ってるんだ。小学生みたいなことやってるって自分でも思うさ。 「聞いてんの?」 「本当にすみませんでした、」 深くお辞儀。年下、入社下の賢い人へ向けて。 彼女からの返事は舌打ちだった。 あー、向いてね

        大企業で働くモブキャラおじさんが一次産業に転生した。(仮)#5

        • 大企業で働くモブキャラおじさんが一次産業に転生した。(仮)#4

        • 大企業で働くモブキャラおじさんが一次産業に転生した。(仮)#3

        • 大企業で働くモブキャラおじさんが一次産業に転生した。(仮)#2

          大企業で働くモブキャラおじさんが一次産業に転生した。(仮)

          42歳、既婚。小学生の子の親。 東証プライム企業でモブキャラとして働くおじさん。 はたから見れば何不自由ない人生かに見えたが、虚しい。実力はモブキャラかもしれないが、何かしたい。 このノートではおじさんの右往左往、失敗、挫折、成功のかけらを虚実交えて発信していきます。 おっさん、地獄へ落ちろとみてもらうも良し、おっさんが頑張る姿に共感してもらうもよし。 それでは、ぬるりとGame start! ▶始める  続きから

          大企業で働くモブキャラおじさんが一次産業に転生した。(仮)