自分軸をもつこと

保健室で子どもたちに話をするときに意識しているのは、自分の意思で決めるように、ということだ。

「37℃です。早退した方がいいですか?」
「頭が痛いです。どうしたらいいですか?」

こんな風に聞いてくる子は多い。バイタルサインと全身状態から、明らかに授業継続が困難だったり、早急に受診を勧めたい場合は、こちらから早退を促すこともある。

しかし、明らかな発熱のない不定愁訴の場合、私は本人に「まかせるよ」と言っている。

高校生にとっては1時間の欠課、欠席が単位認定に関わることもある。
そのことについては十分に説明をした上で、本人が帰りたいなら帰ればいいと思っている。


一時期はその対応に迷うこともあった。

「みんなに(風邪を)うつすと迷惑かけるから」
「咳をしているとみんなの目線が痛いから」

と、やはりコロナ禍以降、自分軸よりも他人軸で判断することが増えていると思う。でも、私個人としては、自分自身の感覚をもっと大切にしてほしい。そうしないと、いつになっても、指示待ち人間のままになってしまう気がしている。

人生は決断の連続だ。
他人軸で物事を判断していると、いつか人のせいにしてしまう。

先生に言われたから。みんなが言うから。

自分はどうしたいのか?

もっと自分に向き合ってもらいたい。
自分軸で生きてほしいと心から願っている。

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