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現役の養護教諭(保健室の先生)が子どもたちに伝えたいこと…日々の徒然…

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現役の養護教諭(保健室の先生)が子どもたちに伝えたいこと…日々の徒然…

最近の記事

自分軸をもつこと

保健室で子どもたちに話をするときに意識しているのは、自分の意思で決めるように、ということだ。 こんな風に聞いてくる子は多い。バイタルサインと全身状態から、明らかに授業継続が困難だったり、早急に受診を勧めたい場合は、こちらから早退を促すこともある。 しかし、明らかな発熱のない不定愁訴の場合、私は本人に「まかせるよ」と言っている。 高校生にとっては1時間の欠課、欠席が単位認定に関わることもある。 そのことについては十分に説明をした上で、本人が帰りたいなら帰ればいいと思ってい

    • 孤独な妊婦

      虐待はなぜ起きるのか。 なぜなくならないのか。 自分自身が妊娠、出産を経て、気づいたことがある。 孤独、貧困、無知 この3つがそろった時、誰でも虐待を起こすリスクがある。 育児はストレスの連続だ。 思い通りにならない。 寝たいときに眠れない。 体調が悪くても休めない。 そんな時は誰かが助けてくれる。 パートナー、親、友だち、同僚、近所の人… それはそんな「誰か」がいればの話だ。 「誰か」の手を借りることができない人たちがいる。 理由は様々でも、多くの虐待をする

      • 私も保健室の先生になりたい

        保健室の先生という職業を目指したのは高校2年生の頃だった。 当時、母校の養護教諭は大ベテランの先生。 生徒から見てもユニークな先生だった記憶がある。 私がなんの気無しに 「私も保健室の先生になりたいな〜」 と話すと、彼女は 「いい仕事よ〜生徒と話しながらコーヒー飲んでればいいんだから」 そうなんだ。なんていい仕事だ。 私の心はこの一言で決まった。(単純すぎて殴りたい) 月日は流れ、高校の養護教諭となった私に生徒が問いかける。 「私も保健室の先生になりたい!

      自分軸をもつこと