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瓶の中に広がる世界。やっぱりラメインクが好き

クリスマスツリーの飾りや、イルミネーション……冬になるとキラキラしたものに惹かれる。文具もキラキラしたものを取り入れたい。そこで、今回はグリーティングカード作りにもおすすめな「つけペン用のラメ入りインク」を紹介してみる。


ラメインクに心惹かれる理由

私が小学生時代を過ごした1990年代、ラメを使ったペンが多く発売されていた。無類の文具好きだった私は、お小遣いの許す限り集めて、ペンケースに詰め込む。ぶつけると軽く凶器だ。

カラフルなインクに、キラキラのシルバーラメ。メイク用品を思わせるおしゃれな色合いも、背伸びしたい小学生の自分には刺さった。

やがて大人になり、メイク用品を手に取れるようになる。だけど、アラサー、ミドサーと大人の階段を進むにつれて、ラメメイクが似合わなくなってしまう。

年齢関係なく好きなメイクをすればいいと思うが、元々乾燥がちな私の肌に年齢が重なって、ラメが浮いてきてしまうのだ。今は好きなメイクより似合うメイクをしたい気分。ラメとは疎遠になっていった。

ふたたび文具にハマり、「つけペン用のラメインク」の存在を知る。文具店のインクコーナーを眺めたら、そこには色とりどりのラメが輝いていた。

文具が好きな小学生の私も、ラメメイクをしていた若かった日の私も、インク瓶の中に流れるラメが大好きだと言っている。そうしてインクが集まりだしたのだ。

私が個人的に好きなラメインク3本

今回紹介するのは、つけペンやガラスペン、筆などに取って使う「つけペン用のインク」。万年筆には使えないので注意してほしい。

色見本として、渡邉製本Ink Logを使った。用紙は、「マシュマロCoC スノーホワイト」である。

写真は「ラメ」を強調するため、ライトをつけて撮影した。また、ラメの光り方がわかるように、7秒程度の動画を撮っている。

なるべく元のインクに近づけるように心がけたが、観覧環境によって、実際のインクと違って見える場合があるのでご了承願いたい。

①花火のつづき|きのうのこと。

最初に紹介するのは、オンラインを中心にイベント出展などでも文具を販売しているショップ、きのうのこと。の「花火のつづき」。

深いブルーのインクに、偏光ラメとシルバーのラメが入っている。

動画に上手く色が乗らなかったが、紙を傾けるとピンクや水色の光を持つラメが儚く輝く。夏の終わりの花火のような、切なくも美しい色のインクだ。

▼今回紹介したインクはこちら。

②NO.8 もちずりの涙 ラメ入り|Pentonote

次に紹介するのは、福島県にある文房具のお店 Pentonote(ペントノート)の「LETTERS FROM FUKUSHIMA NO.8 もちずりの涙 ラメ入り」。

くすみの効いた桃色のインクに、水色の細かいラメが入っている。

このインクは、福島県東部の地、信夫文知摺しのぶもちずりに伝わる悲恋がモチーフになっている。

陸奥みちのくの しのぶもちずり 誰たれゆゑに 乱れそめにし 我ならなくに

古今集(恋四・724)/河原左大臣

淡く染まった恋心のような桃色に、叶わぬ恋を思って流す涙のような水色のラメ。インクに込められた物語にも心惹かれてしまう。

▼今回紹介したインクはこちら。

③SENDAI光のページェント|KANEIRI

最後に紹介するのは、青森県に本社を構え、東北地方にて書籍・文具・工芸品の販売を展開しているKANEIRIの「東北ご当地インク【東北L-ink】きらめくみやぎ SENDAI光のページェント」。

グリーンを感じるブラックのインクに、大小の金色のラメが入っている。

宮城県仙台市の街中を彩るイルミネーション「SENDAI光のページェント」。冬の夜空がケヤキ並木に光るイルミネーションに照らされている様子を、ありありと感じるインクだ。

▼今回紹介したインクはこちら。

きらめくラメを紙に踊らせて

つけペンを紙に自由に踊らせる。インクが紙に広がり、ラメがインクを泳いでいく。紙やインクの組み合わせによって表情を変える様子に、私はたまらなくワクワクするのだ。

これを読んでいるあなたも、今年の自分へのクリスマスプレゼントに、ラメインクを手に取ってみてはいかがだろうか。

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▼こちらは万年筆にも使える「ラメなし」のインク。


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